日本だからか?死ぬことを気軽に話せないのは。他の国ではどうなっているか?一般の人の間では死ぬことを話題にすると縁起でもないといわれる。平均寿命をかなり超えた人も…
命と直接関わる診療科、脳外科、心臓外科や循環器内科等の医者は自分の心の緩みが原因で死亡してしまった悔やんでも悔やみきれない患者が1人や2人、否もっといるかもしれ…
医学生だった頃、私はある友人(以後A子)の誘いで同じ下宿で暮らしていたことがあった。引っ越してすぐ隣のA子の部屋がにぎやかだったので部屋を訪ねた。にぎやかな声の主は…
街を歩くとはつらつと歩く若い女性を結構見かける。絶対的に女性が多い。若い男たちはそれでも何人かのグループを作り楽しげに歩いている。彼女らは余裕の歩きをして見せて…
ある本に痛みを全く感じない5、6歳の少女の写真が載っていた。古い写真なのでもうその子はいないと思う。彼女は体を切られても全く痛くないし何をされても痛くないそうだ。…
先に載せた系統解剖は病気を扱ったものではない。正常に働いていた臓器が病気になり治療にもかかわらず亡くなった。死因となった中心臓器がどのようになっていたのか肉眼的…
教授先生は午前の長すぎる外来診療を終えて自室に戻ってきた。予約制で診察する患者さんは10人ぐらいでそれほど多くない。大学病院だから簡単な病気ではない。午前中外…
私の時代にはマイナーの科とされる眼科や皮膚科を選択する女性も男性もいなかった。勉学を積んできた学生が選ぶ科とはみなされていなかった。私の周囲の学生を見ても1学年…
マスコミに高名な医者の本を読んだ。外来が混んでいて治療方針などについて聞けない場合は周りの人、特に看護師に聞いて欲しいと書いてあった。なんと癌の化学療法のことで…
初めての解剖 医学専門課程に入り他の学部とは全く違うことをしなければならない。遺体となった人(死亡した人をアルコールで固定してあり病死は含まれない)を使っての解…
女性はある一定の年齢になると月経と言う恐ろしく嫌なものに見舞われる。 私の場合は天地がひっくり返り、自分は相当きたないものだと確信し憂うつ病になってしまった。私…
看護師と女医の関係はどんなものか思い知らされたことがあった。昔、看護師はほとんどが女性であった。精神科では暴れる患者を押さえ込むこともあり男の看護師が必要であ…
多くの人は死ぬ時苦しみたくないと思っている。突然死したいと大抵の人は言う。私もそうだがそうはならないだろう。いろいろな自分の思いを残したまま死ぬのがもったいない…
全て時効だ。関係者の多くが死んでしまったから。 だが死なせてはいけないことは残った。若い頃からすばらしい業績をあげ誰もが認める穏健で爽やかと一見受けられるT大学の…
手術を断り続けて死んだサボテンの好きだった男性 このような死を選ぶ人を見たことがない。だいぶ前であるが私が行っていたアルバイト先の病院に合計私のところに10年以…
人間は長生きするようになった。それは科学の進歩がもたらしたものが大きい。日本の医療水準は世界1であると言われている。病院へのフリーアクセス、国民皆保険制度による…
花井 華子 <女医の受難>
2022年2月19日 00:01
日本だからか?死ぬことを気軽に話せないのは。他の国ではどうなっているか?一般の人の間では死ぬことを話題にすると縁起でもないといわれる。平均寿命をかなり超えた人も自分が死ぬことはまだ先のことと思っているようだ。他人の死は受け入れやすい。死が迫った時にみな狼狽する。私は普通の人がどんな死生観を持っているか気楽に雑談してみたい。理論物理学者のホーキンス博士は21歳で筋萎縮性側索硬化症(ALS)を発症
2021年10月27日 00:00
命と直接関わる診療科、脳外科、心臓外科や循環器内科等の医者は自分の心の緩みが原因で死亡してしまった悔やんでも悔やみきれない患者が1人や2人、否もっといるかもしれない。 悔やんで立ち止まっていたら仕事ができないと私の上司は言っていた。1人だめでも1000人が助かればいいじゃないのと私に言ったことがあった。実際彼は重大なミスを犯し大きな心の傷を抱えて耐えていた。 私はある患者の胸部レントゲン写真で
2021年8月11日 00:07
医学生だった頃、私はある友人(以後A子)の誘いで同じ下宿で暮らしていたことがあった。引っ越してすぐ隣のA子の部屋がにぎやかだったので部屋を訪ねた。にぎやかな声の主はかわいい中学1年の(あやちゃん)女の子だった。どうして一緒に住んでいるのか最初は分からなかった。親御さんは娘を早く自立させようと大学の入学前から知っているA子に預けたのだ。あやちゃんの家は医者で娘が医者の道に進んでくれたらと思ったのだ
2021年6月28日 23:38
街を歩くとはつらつと歩く若い女性を結構見かける。絶対的に女性が多い。若い男たちはそれでも何人かのグループを作り楽しげに歩いている。彼女らは余裕の歩きをして見せている。 一方そのなれの果てであるが背中が曲がり、あごと頭が前に出た着飾った女性もよく見かける。彼女らは歩くのが必死で周囲を見渡たりできる余裕はない。なんとかつまずかないで歩いている。 このような女性は何歳くらいか?背中見れば顔を見なくて
2021年6月27日 16:10
ある本に痛みを全く感じない5、6歳の少女の写真が載っていた。古い写真なのでもうその子はいないと思う。彼女は体を切られても全く痛くないし何をされても痛くないそうだ。どうなっているのか?痛みを感じる脊髄求心神経がないのだろう。そうなると車にひかれても足を切られても痛くないので危険極まりない。これは極端な例であるが普通の人でも頭痛とはどういうものかわからない人がいる。私の親しい医者で頭痛ってどういうこと
2021年6月20日 00:15
先に載せた系統解剖は病気を扱ったものではない。正常に働いていた臓器が病気になり治療にもかかわらず亡くなった。死因となった中心臓器がどのようになっていたのか肉眼的に、また顕微鏡的に調べるのが病理解剖である。この解剖には乗り越えなければならないバリアがある。バリアとは 患者の家族が解剖を許してくれるかである。 ほとんどの場合もうこれ以上傷つけたくない、一刻も早く家に連
2021年5月29日 23:34
教授先生は午前の長すぎる外来診療を終えて自室に戻ってきた。予約制で診察する患者さんは10人ぐらいでそれほど多くない。大学病院だから簡単な病気ではない。午前中外来となっているが終るのはたいてい昼を過ぎて2時前になる。1時半から病棟回診があるが毎回間に合わない。 大学病院の回診はその教室のトップ教授と助教授の2人が週1回行う。患者を診ることは勿論だが、教室員の教育のため受持ち以外の患者を診る良い機
2021年5月11日 00:16
私の時代にはマイナーの科とされる眼科や皮膚科を選択する女性も男性もいなかった。勉学を積んできた学生が選ぶ科とはみなされていなかった。私の周囲の学生を見ても1学年上に1人だけ皮膚科に行った女性がいただけだった。変わりものとみなされた。今考えてみると彼女は時代の変化を見ていたのかも知れないし、さして医師であることに執着していなかったのかも知れない。皮膚科や眼科は他の疾患で付随した病気を扱うところと見な
2021年4月22日 23:39
マスコミに高名な医者の本を読んだ。外来が混んでいて治療方針などについて聞けない場合は周りの人、特に看護師に聞いて欲しいと書いてあった。なんと癌の化学療法のことである。化学療法をすると何日位の入院、費用は、副反応などである。日本は世界でも誇る医療環境にある。それなのにこんなことを医者が書くなんて理解しがたい。看護師は看護が専門であり、治療の説明をして欲しいと言ったってわかるはずはない。看護師が治
2021年4月14日 23:11
初めての解剖医学専門課程に入り他の学部とは全く違うことをしなければならない。遺体となった人(死亡した人をアルコールで固定してあり病死は含まれない)を使っての解剖である。体の隅々まで解剖していく。臓器は骨、筋肉、内臓、血管、神経、脳その他甲状腺などの小さな組織についてである。系統解剖は医者になる必須条件である。肉眼での解剖実習はグロスと言われ顕微鏡を使っての組織実習はミクロと呼ばれていた。専
2021年4月9日 00:05
女性はある一定の年齢になると月経と言う恐ろしく嫌なものに見舞われる。私の場合は天地がひっくり返り、自分は相当きたないものだと確信し憂うつ病になってしまった。私はこれからどうなって生きていくのだろうかと空恐ろしくなった。女になったと言う人もいる。この言い方は私には気に食わない。私は女に生まれていて何も新たに女になる必要は無い。反対に男になったという言葉はあるのだろうか。暴力団員が他の暴力団員を殺
2021年3月26日 00:03
看護師と女医の関係はどんなものか思い知らされたことがあった。昔、看護師はほとんどが女性であった。精神科では暴れる患者を押さえ込むこともあり男の看護師が必要であった。今は薬がいろいろできているので暴れる患者のケアもできるようになったので大暴れするような精神科の患者は少ない。薬によってぼうっとさせられている。 男の医者は女の看護師とはうまくいく。何故か?彼女らは医者と結婚するために看護師になった
2021年3月25日 23:35
多くの人は死ぬ時苦しみたくないと思っている。突然死したいと大抵の人は言う。私もそうだがそうはならないだろう。いろいろな自分の思いを残したまま死ぬのがもったいない。心をまっさらにするには他人との接触をせずお餞別としてお世話になった人、ないしこれから社会に出る人にあり金をあげてしまうと心がすっきりする。物欲が消えないのが苦しみの1つだが、あるお金持ちの女性は持っているもの大部分を始末して介護付きのマ
2021年3月14日 23:02
全て時効だ。関係者の多くが死んでしまったから。だが死なせてはいけないことは残った。若い頃からすばらしい業績をあげ誰もが認める穏健で爽やかと一見受けられるT大学の外科の教授が教授室で死んだ。ある方法で自殺した。何故自殺したか誰もが分からず途方にくれていた。若いころ新しい診断技術を開発し医学の発達に貢献し、多くの患者に恩恵をもたらした。若い医者の教育にも力を注いだ。教授を先頭にして颯爽と回診行列
2021年3月6日 21:27
手術を断り続けて死んだサボテンの好きだった男性このような死を選ぶ人を見たことがない。だいぶ前であるが私が行っていたアルバイト先の病院に合計私のところに10年以上通ってくれた60歳代の男性がいた。彼は重い弁膜症を患っており、私は手術すると呼吸が楽になるし長生きするのよと何回も手術を勧めた。しかし彼は全く聞く耳を持たなかった。「そうかい、でもこのまま先生のところに通うのが良いや」と言うのみだった
2021年3月6日 21:19
人間は長生きするようになった。それは科学の進歩がもたらしたものが大きい。日本の医療水準は世界1であると言われている。病院へのフリーアクセス、国民皆保険制度による安い治療費、病気の診断、治療技術である。アメリカのような先進国といえども健康保険に入っていなければ高額な医療費となり普通の人は払えない。日本では金持ちであろうとなかろうと医療機関は財布の中身を問うて受信資格があるかないかを決める事は無い。ア