毎年7月土用入後初の日曜又は祝日に京都の伏見稲荷大社で「本宮祭(もとみやさい)」が行われます。 稲荷山をはじめ境内の全域がライトアップされ、赤い社殿が闇夜に浮かび…
2020年の6月、静岡へ旅行に行きました。 今回は偶然立ち寄った浜松城で出会えた刀について書きたいと思います。 浜松城といえば徳川家康ゆかりのお城。家康が武田信玄との…
墨染駅から徒歩5分ほど、京都の観光地からは少し離れた場所にある藤森神社。 宝物庫には「太刀 鶴丸国永の写し」が奉納されています。ほぼ常設で展示されており、神社の雰…
2020年 小暑の時期に熱田神宮へ参拝しました。 熱田神宮は三種の神器の一つ草薙剣をご祭神としており、多くの刀剣が奉納されています。 2mを超える大太刀宝物館の入り口…
2020年3月7日 大阪天満宮の「盆梅と刀剣展」で展示されている「重要美術品 太刀 銘安綱 号天光丸」を見に行きました。 天光丸は壺井八幡宮所蔵の太刀ですが、この時期だけ…
2019年6月1日 東京都墨田区の刀剣博物館で「国宝 太刀 銘国行 号明石国行」が展示されていました。 明石国行を打った刀工 来国行(らいくにゆき)は山城国の鍛冶集団 来派…
2019年9月 東京国立博物館で「国宝 太刀 銘三条 名物三日月宗近」が展示されていました。 三日月を初めて見たのは2018年に開催された京の刀展でした。刀なんてどれも…
新選組局長 近藤勇の愛刀として知られている長曽祢虎徹(ながそねこてつ)は江戸前期の刀工 長曽祢興里(ながそねおきさと)によって打たれました。 「今宵の虎徹は血に飢…
2020年1月に山鳥毛里帰りプロジェクトの目標金額が達成され、晴れて長船に里帰りが決まった山鳥毛(さんちょうもう / やまとりげ)。 私は山鳥毛里帰りプロジェクトの一…
2019年1月13日 成人の日 春日大社 国宝殿で開催中の安綱・古伯耆展に行きました。 JR奈良駅からバスで20分ほど。 春日大社前で降りて国宝殿まで少し歩きます。 到着したの…
2019年12月28日〜2020年3月1日に春日大社 国宝殿で開催される安綱・古伯耆展の見どころ予習。 第三回は 箱根神社所蔵の「太刀 無銘 薄緑丸」です。 平家物語 剣巻によると…
2019年12月28日〜2020年3月1日に春日大社 国宝殿で開催される安綱・古伯耆展の見どころ 予習。 第二回は 北野天満宮 所蔵の「太刀 銘安綱 鬼切丸(別名 髭切)」です。 源氏…
2019年12月28日〜2020年3月1日に奈良の春日大社 国宝殿で開催される安綱・古伯耆展が待ちきれないので、展示される刀の見どころを予習していこうと思います。 第一回は天…
2019年11月2日~10日 京都の船岡山にある建勲(けんくん)神社で「短刀 銘吉光 薬研(やげん)藤四郎」の再現刀が公開されました。 主人は傷つけない守り刀薬研藤四郎は京都 …
11月3日 文化の日 兵庫県尼崎市にある本興寺(ほんこうじ)の虫干会(むしぼしえ)で天下五剣の一振り「重要文化財 太刀 銘恒次(つねつぐ) 数珠丸」が一般公開されま…
福岡藩主 黒田家ゆかりの名宝豊臣秀吉の参謀として活躍した黒田官兵衛(孝高/如水)と長政親子が築いた福岡の町。 福岡市博物館で開催されている特別展「侍~もののふの…
Hana
2024年7月4日 21:43
毎年7月土用入後初の日曜又は祝日に京都の伏見稲荷大社で「本宮祭(もとみやさい)」が行われます。稲荷山をはじめ境内の全域がライトアップされ、赤い社殿が闇夜に浮かび上がり幽玄な雰囲気が漂います。そんな伏見稲荷のある稲荷山には三条宗近が太刀を打った時に使った井戸が残る、御劔社(みつるぎしゃ)【別名:長者社】と呼ばれる神社があります。御劔社に伝わる伝説は能の謡曲『小鍛冶』となっています。謡
2023年3月26日 13:13
2020年の6月、静岡へ旅行に行きました。今回は偶然立ち寄った浜松城で出会えた刀について書きたいと思います。浜松城といえば徳川家康ゆかりのお城。家康が武田信玄との戦(三方ヶ原の戦い)に敗れて逃げ帰ったお城です。三方ヶ原の戦いは敗戦時の家康の姿として『徳川家康三方ヶ原戦役画像【別名:顰像(しかみぞう)】』が描かれたことでも有名です。この絵、なぜか愛嬌があって好きなんですよね。そんな浜
2022年11月21日 10:13
墨染駅から徒歩5分ほど、京都の観光地からは少し離れた場所にある藤森神社。宝物庫には「太刀 鶴丸国永の写し」が奉納されています。ほぼ常設で展示されており、神社の雰囲気も好きなので、年に何度かお参りしています。鶴丸国永の逸話といえば「霜月騒動で安達一族が滅ぼされた際に北条貞時が墓を暴いて手に入れた」という説があるのですが、この話のソースが気になったので、調べてみることにしました。鶴丸の来歴ネ
2020年7月14日 17:27
2020年 小暑の時期に熱田神宮へ参拝しました。熱田神宮は三種の神器の一つ草薙剣をご祭神としており、多くの刀剣が奉納されています。2mを超える大太刀宝物館の入り口には2mを超える大太刀 「末乃青江(すえのあおえ)」が展示されています。話には聞いていたけど、本当に大きい。全長303cm、刃長 221.5㎝。刀身だけの重さで訳4.5Kgあります。刀装具を付けたら何Kgになるんでしょう。
2020年6月14日 01:51
2020年3月7日 大阪天満宮の「盆梅と刀剣展」で展示されている「重要美術品 太刀 銘安綱 号天光丸」を見に行きました。天光丸は壺井八幡宮所蔵の太刀ですが、この時期だけ大阪天満宮に貸し出されます。天光丸は平安時代の刀工 大原安綱 の作です。平安太刀らしく腰反り高く小峰が優美な太刀姿。(写真は2019年に撮影)茎は生ぶ、目釘穴の上に安綱の銘が切られます。(写真だと見えない…)
2020年5月3日 18:16
2019年6月1日 東京都墨田区の刀剣博物館で「国宝 太刀 銘国行 号明石国行」が展示されていました。明石国行を打った刀工 来国行(らいくにゆき)は山城国の鍛冶集団 来派(らいは)の実質的な祖とされています。鎌倉時代中期、モンゴル帝国によって行われた日本侵略(蒙古襲来)をきっかけに今まで以上に戦場で使いやすい刀の需要が高まります。来派はより実戦向きの刀を作るため、鎬地(しのぎじ)に樋(
2020年4月11日 17:43
2019年9月 東京国立博物館で「国宝 太刀 銘三条 名物三日月宗近」が展示されていました。三日月を初めて見たのは2018年に開催された京の刀展でした。刀なんてどれも同じだろうと思っていた私が衝撃を受けるほど美しく、日本刀を好きになるきっかけになった刀です。三日月宗近(みかづき むねちか)は平安時代後期の山城国(京都)の刀鍛冶 三条宗近によって打たれました。刀の鑑賞は姿から。手元に近
2020年4月8日 21:41
新選組局長 近藤勇の愛刀として知られている長曽祢虎徹(ながそねこてつ)は江戸前期の刀工 長曽祢興里(ながそねおきさと)によって打たれました。「今宵の虎徹は血に飢えている」という有名な台詞があるように、江戸時代に刀工の切れ味を格付けした「懐宝剣尺(かいほうけんじゃく)」という本では最上大業物14工に数えられています。虎徹の人気は当時から高く、新選組が活躍した江戸後期には大名道具とされ大変高価
2020年4月5日 17:58
2020年1月に山鳥毛里帰りプロジェクトの目標金額が達成され、晴れて長船に里帰りが決まった山鳥毛(さんちょうもう / やまとりげ)。私は山鳥毛里帰りプロジェクトの一環として、2019年10月8日〜14日備前長船刀剣博物館で山鳥毛が展示された時に見に行きました。展示期間中は長船駅から無料の送迎バスが出ています。私はお昼過ぎ頃に到着して、少し並んでからの対面となりました。福岡一文字派の傑作
2020年1月22日 19:41
2019年1月13日 成人の日春日大社 国宝殿で開催中の安綱・古伯耆展に行きました。JR奈良駅からバスで20分ほど。春日大社前で降りて国宝殿まで少し歩きます。到着したのは15時ごろ。スムーズに入場できました。まず迎えてくれたのは、石切丸、髭切、膝丸のパネル。春日大社国宝殿のシンボル「鼉太鼓(だだいこ)」と一緒に展示されています。かっこいい。第一展示室は行列が出来ていたので、第二展
2019年12月16日 08:30
2019年12月28日〜2020年3月1日に春日大社 国宝殿で開催される安綱・古伯耆展の見どころ予習。第三回は 箱根神社所蔵の「太刀 無銘 薄緑丸」です。平家物語 剣巻によると「薄緑」は元々「膝丸」という名前の太刀でした。第二弾で紹介した「髭切」とつがいで打たれ、髭切と同じく何度も名前を変えています。「膝丸」は「髭切」と一緒に源氏の宝刀として受け継がれてきましたが、源為義が所有した時に婿
2019年12月12日 20:56
2019年12月28日〜2020年3月1日に春日大社 国宝殿で開催される安綱・古伯耆展の見どころ 予習。第二回は 北野天満宮 所蔵の「太刀 銘安綱 鬼切丸(別名 髭切)」です。源氏の宝刀「髭切」「髭切」という刀は源氏の宝刀として受け継がれる中で何度も名前を変えていきます。「髭切」について書かれた物語は複数あるのですが、まずは『平家物語 剣巻』を簡単にまとめました。平安時代中期、源満仲
2019年11月24日 15:50
2019年12月28日〜2020年3月1日に奈良の春日大社 国宝殿で開催される安綱・古伯耆展が待ちきれないので、展示される刀の見どころを予習していこうと思います。第一回は天下五剣「国宝 太刀 銘安綱 童子切安綱(どうじぎりやすつな)」です。古備前の名刀 「大包平(おおかねひら)」と並び日本刀の東西の横綱とも言われています。名前の由来と逸話「童子切」の名前は平安時代に酒呑童子(しゅてんどうじ
2019年11月18日 20:30
2019年11月2日~10日 京都の船岡山にある建勲(けんくん)神社で「短刀 銘吉光 薬研(やげん)藤四郎」の再現刀が公開されました。主人は傷つけない守り刀薬研藤四郎は京都 粟田口派の刀工 粟田口吉光(あわたぐちよしみつ)打ったの短刀です。吉光は短刀の名手で、彼の作った短刀は守り刀として武士たちの間で大変人気がありました。「詳註刀剣名物帳」によると薬研藤四郎の名前の由来は『畠山政長がこの短
2019年11月5日 19:44
11月3日 文化の日 兵庫県尼崎市にある本興寺(ほんこうじ)の虫干会(むしぼしえ)で天下五剣の一振り「重要文化財 太刀 銘恒次(つねつぐ) 数珠丸」が一般公開されます。数珠丸さんに会えるのは1年でこの日だけ。本興寺と数珠丸恒次本興寺は法華宗本門流の大本山。法華宗の開祖は数珠丸の元主 日蓮上人です。数珠丸は日蓮が祀られている身延山(みのぶさん)の久遠寺(くおんじ)で鎌倉時代から大切に保
2019年10月31日 23:03
福岡藩主 黒田家ゆかりの名宝豊臣秀吉の参謀として活躍した黒田官兵衛(孝高/如水)と長政親子が築いた福岡の町。福岡市博物館で開催されている特別展「侍~もののふの美の系譜~」では、黒田家のゆかりの宝はもちろん全国の武将たちの名品が展示されています。今回はその中から特に印象に残った4振りについて書きたいと思います。鋭い切れ味 国宝 へし切長谷部名前の由来は織田信長が棚の下に隠れた茶坊主を棚