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たおやか日記

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恋人との健やかな日々を紡いでいきます。 SNSをやっていない人なので、記念日にまとめてお披露目しています。 「彼氏・彼女」ではなく「恋人」という言葉にこだわっていると話したら…
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2023年10月の記事一覧

君色マーブル

君色マーブル

昔から、他人に興味なんて無かった。

何が好きとか、誰が嫌いとか、夢とか、目標とか
全部、本当にどうでも良かった。

うるさい、ほっといてくれ、なんて。

人に何かを言われるのが大嫌いだったのに、
君の言葉だけは、心地よいと感じてしまう。

これはきっと、恋の魔法だ。

「今度のレディクレ、tele出るんだって!!」
私の大好きなアーティストの最新情報を、いつも嬉しそうに教えてくれる。

同じ道を

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不器用ぽっぷな君の詩

不器用ぽっぷな君の詩

「ほんとうに情けないよね。ごめん。」
今にも泣きそうな声が、ギュッと私を離さない。

ううん、いいんだよ。全部だいすきだから。

何ヶ月も前から楽しみにしていたフェス。

くるり主催で、大好きなピアニスト角野隼人と
サウシー、sumika、秦基博などの超豪華メンツ。

「ごめんなさい、今起きました」
集合時間に起きた君から、電話がかかってきた。
待っている間、不安で潰れてしまいそうだった。

また

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またかなんて、思いたくないのに、

またかなんて、思いたくないのに、

どうして、いつも同じ気持ちにさせるの。
あなたなら、もう大丈夫って安心してたのに。

またかなんて、思わせないでよ。

音楽スタジオで働く恋人は、しょっちゅう夜勤がある。仕事が終わって、寝るのは丑三つ時過ぎ。

だから、いつも私の休日に合わせて、午前から
会ってくれる所に、すごく感謝してた。

多少の遅刻くらい、逆にごめん、ゆっくりおいで
なんて、これっぽっちも嫌な気持ちにならない。

だけど、今

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月の舟に乗って

月の舟に乗って

「俺の形に変わってしまう事が最も嫌なので」

君の精一杯搾り出したその声と、真っ直ぐな瞳が寝ても覚めても忘れられない。

こんなにも、純度100%の私を絶対に保ちたいと
想ってくれる人、他にいるんだろうか。

いや、宇宙の果てまで探したって、君だけよ。

❄︎ ❄︎ ❄︎

ラグビーのマネージャー、男女混合の寮、ゼミ。

大学4年間、振り返れば沢山の男友達ができた。

何の恥じらいや、ためらいもな

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