記事一覧
お久しぶりの読書感想など
ものすごく久しぶりの投稿。
今年の春くらいからずっと忙しくて、多分来年の春まで忙しいんだと思うんだけど、ようやくちょっと本を読めるようになってきたので、一言感想など。映画感想もあります。
とっても不思議な一冊。
でも本好きな人ならきっと染みると思う。
手にした本が落丁本だった主人公。その続きを読むために探索するも、手に取る本はすべて落丁している。読み進めていくうちに「本を読むこと」とは一体何だろ
Netflix「驚異の部屋」感想
お久しぶりです。
あっという間に更新しない日が続いて、こんなに間が空いてしまった。今月は週一で投稿出来たらいいなあ。願望。
さて、
暇つぶしで観ていた、Netflix ギレルモ・デル・トロ「驚異の部屋」を観終わった。
海外版「世にも奇妙な物語」みたいでなかなか面白かったので感想を書いておこうと思う。ネタバレがありますのでご注意を。
「驚異の部屋」は1話完結のオムニバス。全8話あり、監督はそれぞれ
再読「舞姫テレプシコーラ」
山岸凉子の言わずと知れた名作、「舞姫テレプシコーラ」を再読した。内容はほとんど覚えていたけれど、読めば読むほど新しい発見のある素晴らしい漫画だったので、つらつら感想を書きたいと思う。
第一部までの結末を含んだ感想なので、未読の方はご注意ください。
舞姫テレプシコーラは、バレエに魅せられた少女たちの物語である。
メインで出てくる全くタイプの違う三人の少女たちについて、まずは語りたいと思う。
一人
行きつけの蕎麦屋が欲しい
かつて私には行きつけの蕎麦屋があった。
私の実家の辺りは住宅街で、飲食店は全く根付かない。たまに思い出したようにポツポツとお店が出来て、気がつくと消えている。ファミリーレストランすら数年で潰れてしまった。
そんな住宅街の中に、ある日ひっそりと蕎麦屋が出来ていた。
その頃の私は、長いこと追いかけていた夢がダメになって、東京にいる意味がわからなくなって、何故か出たくて出たくて仕方がなかった実家に舞
読書感想「インド夜想曲」/アントニオ・タブッキ
「肉体のことです」僕がこたえた。
「鞄みたいなものではないでしょうか。われわれは自分で自分を運んでいるといった」
もう十年以上前のことになるが、インドに旅行に行ったことがある。
その記憶は、まるで昨日のことのように、すぐに自分の中から取り出すことが出来る。
飛行機から一歩降り立った時の、じんわりとしたインドの夜の熱気まで、鮮明に。
「インド夜想曲」は、失踪した友人を探す主人公がインド各地を旅す
子供が子供らしくあるということ/「ふしぎな島のフローネ」
世界名作劇場「家族ロビンソン漂流記 ふしぎな島のフローネ」を今日見終わった。
今まで世界名作劇場をいくつか見てきた中でも、この作品はなかなか異色だな、と感じたので感想を残しておこうと思う。
「ふしぎな島のフローネ」はスイスからオーストラリアに移住するために船に乗ったロビンソン一家が、途中で船が座礁したため、たどりついた近くの無人島で生活していくという物語である。
ロビンソン一家は、父で医師で