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やりたいことをやるだけ(プログラム参加者インタビュー第2弾)

お久しぶりです!
前回のインタビューに続いて、Good Try JAPANが開催しているシリコンバレープログラム(※)の過去の参加者の現在をお知らせしていきます。
(第一弾の記事も、ぜひご覧ください!)

また、本記事から担当が変わりまして、インターン生の野呂が担当致します。
よろしくお願いします!

※学生を対象にしたキャリアプログラム。
挑戦を称賛する文化が根付くシリコンバレーで、現地の高校生とのフィールドワークや、起業家、トップ企業への訪問を行う。


第二弾は、2017年に初めてシリコンバレーの地へ降り立ち、幅広い人脈と他の追随を許さない行動力で日々を開拓している あっぷるささきさん こと、佐々木雅斗(ささきまさと)さんへのインタビューです!




現在の佐々木雅斗さん(21歳)

プロフィール


名前:佐々木 雅斗(ささき まさと)

活動名:あっぷるささき

所属:慶應義塾大学 環境情報学部(SFC)増井研究所 (休学中)

   株式会社むじょう(CTO)


現在21歳。
「株式会社むじょう」等で、多くの個性的な事業を展開中。
学生時代は、未踏ジュニアやトビタテ!留学JAPAN等、GoodTryJAPAN以外のプログラムにも多数参加。
中学校の頃からディベート部で活動したことで、国際問題などに興味を持つようになる。
また、活動名の「あっぷるささき」は極度のApple好きから名付けられたもの。
2017年度のシリコンバレープログラムに参加し、実際に会ったシリコンバレーの人たちの言葉や考え方に衝撃を受けたことで、行動の幅が大きく広がった。



自分の「幸せ」を見つけたディベート部


__笹ペディア(※)、読ませていただきました!学生時代から活発に動いていたのですね。

(※)笹ペディア:佐々木さんの自己紹介サイト。

佐々木:学生時代、特に中学校はディベート部が自分の中心でした。
「捕鯨」とか、自分が全然知らなかった知識を得るきっかけにもなりましたし、「捕鯨」一つとっても多くの立場からの視点や考え方が違うっていうことを気づけました。
それに気づけたことが一番大きいですし、それがきっかけで「視野を広く持って色んなことをやりたい」と思うようになりました。


__なるほど。確かに立場によって、責任や思考は大きく異なりますね。


佐々木:そうなんですよね。色んな物事を調査していく中で見つけた発見ですね。あ、実はこのディベート部が僕のプログラミングのきっかけの一つでもあるんですよ。


__というと??


佐々木:ディベートに使うための資料を探すのって、結構な時間と手間がかかるんですよ。
それをどうにかできないかと思った結果、論文とか資料を効率よく調べられるサイトを自分で作成しまして…。


__中学生でですか?!私、今プログラミングの勉強真っ最中ですけど、だいぶ難しいですよね?!


佐々木:簡単ではなかったですけど、そのサイトを作ったことで、部員みんなから感謝されましたし、とっても喜んでくれて…。めちゃくちゃ嬉しかったですね。
それに、できる子って、小学生でもできますからね。
未踏ジュニアで、思い知らされましたw


__プログラミングに限らず、自分がしたことで喜んでもらえるとめちゃくちゃ嬉しいし、やって良かったって思いますよね!



嘘から生まれなかった誠


__先程、『それに、できる子って、小学生でもできますからね。未踏ジュニアで、思い知らされましたw』と仰っていましたが、未踏ジュニアで何かあったのですか?


佐々木:未踏ジュニアに応募して無事に採択されたんです、僕。
その採択前のプレゼンテーションで、メンターのグノシーの関さんに

「そのプログラムはどのくらいでできるの?」


って聞かれて、僕、絶対に採択されたかったので

「数週間でできます!」


って堂々と嘘ついたんですよね。
それこそ、こういう未踏ジュニアとかに応募してくる子って、自分より幼くても自分より専門分野に特化している子が沢山いて、普通じゃ絶対に採択されないと考えていたし、実際にそうなんです。
で、無事に採択はされたんですけど、プログラミングがめちゃくちゃ難しくて膠着状態が続いてしまって…。
結局、関さんにプログラミングができないことがばれてしまってw
その後は、スパルタ教育のはじまりでしたね…。


__な、なるほど。大変でしたね…。


佐々木:本当ですw
で、僕、関さんに聞いたんです。

「なんで、僕のプランを採択してくれたんですか?」

と。

純粋に疑問だったんですよ。
僕よりも個性的で実力のある人たちって本当にあの場に沢山いたのに、なんで関さんは僕を選んだんだろうって。
そうしたら関さんは、

「佐々木君が、一番人に使われるモノを作りたいっていう想いが強かったから。」


っていう、僕の予想からは大きく外れた回答が返ってきたんです。
自分の未熟さが出てしまったプログラムでもありましたけど、自分がやりたいことが認められた機会でもあって、とても嬉しかったですね。


__佐々木さんの「人に使われたい」という熱量が、実力に伴わなくてもそのプランも作れてしまうと思わせたんでしょうね!



好きなこと、得意なこと、稼げること


__ここまでのお話で、シリコンバレープログラムに参加する前から色んな物事に触れて、沢山考えられてきたことが分かりましたが、シリコンバレープログラムで特に印象に残ったことってありますか?


佐々木:そうですねぇ…。
シリコンバレーでお話を聞いた投資家の方の言葉で「自分でなんでもやってみればいい」っていう言葉があったんですが、それが僕の考え方を大きく変えた出会いであり、言葉ですね。


__なんか、意外ですね。佐々木さんは、学生時代から「やりたいことをやっている側」に見えていましたが…。


佐々木:僕の考えていた「やりたいこと」の定義って、「好きなこと、得意なこと、稼げることの3要素が揃っている」だったんですよね。
シリコンバレーで活躍している人は、そういう「やりたいこと」をやっている人ばっかりだと思っていましたし。
でも、このプログラムで色んな人の話を聞いて、みんな理由が違うっていうことを知ったんです。

稼げるから、仕事と割り切っているとか。

得意だから、今の仕事を頑張っているとか。

好きだから、仕事にしたいとか。



__あ~…そういうイメージになりがちですよね。その3要素が揃っているのが一番だとは思いますけど、現実はそこまで甘くないですし…。


佐々木:はい。
…僕、さっき言った通り、中学校からプログラミングやってるんですよ。
独学なので、渋谷の講演会に行ったりして勉強してたんですが、「あ、自分、プログラミング向いてないな。」って気づいちゃって。


__頑張っている時に向いていないって気付いてしまうのって、かなり精神的に滅入りますよね…。


佐々木:プログラムに参加した時には、自分の好きなことは「こんなサービスがあったらいいなぁを実現して提供すること」だってわかっていたんです。
でも、その提供するまでの過程にあるプログラミングを嫌々やっているから、自分の「やりたいこと」はダメなんだって思い込んでいたんです。
その思い込みを覆して、今、「やりたいこと」をやれているのは、やっぱりシリコンバレープログラムで色んな人と話したことが大きかったなぁ…ってしみじみと思いますね。


__シリコンバレープログラムでの気づきがなければ、今の事業はやっていなかったかもしれないんですものね…。


佐々木:「やりたいこと」はなんでもやってみればいいんですよw
大事なのは、何が好きでどんなことをなんの手段でやるかっていうことですからね。
僕の場合はそれが、「こんなサービスがあったらなぁを提供すること」「どういうプロダクトが必要とされているのかを考えること」が好きで、「消費者の痒い所に手が届くサービス」を「ウェブサイト作成など」だっただけなんです。


__確かに、株式会社むじょうさんの提供されているサービスは、「あったらいいな」みたいな小さな好奇心が刺激されるサービスが多いですよね。SNSで色んな人がシェアしたくなる気持ち、よくわかります!




熱量>能力


2017年度シリコンバレープログラムにて

__他に、プログラムに参加して変化したことってありますか??


佐々木:ん~…もう一つ、シリコンバレーで知ったことは、能力が凄い人ばかりではないってことですね。
シリコンバレーって、とにかく本気の人が多いんだなって。


__自分のやりたいことにまっしぐらって感じの人が多いってことですか?


佐々木:はい。能力的に凄い人も勿論沢山いるんですけど、やりたいことに対する熱量が凄い人がとにかく多くて…。
本気で頑張っている人に会って、自分もそのエネルギーを貰えた感じですね。
「世界を変えてやる!」っていう想いに、僕も触発されたのでw
それぐらい、生で人に会うって重要なんだなって思いました。


__未踏ジュニアでの佐々木さんも、熱量で認められていますものね!熱量って、思ったよりも人に大きな影響を与えてるんですね…。


佐々木:そうですねw
Good Try JAPANのシリコンバレープログラムに参加したことで、もう一回自分で戻ってくるって目標を立てたんです、僕。
その目標を達成するために、結構色んなことをして…
トビタテ!留学JAPANの面接で「このために高校を辞めた」って宣言したり、生活費とかを稼ぐために、「リモートで取材の仕事させてください!」って企業に頼み込んだり、熱量だけで動いてましたねw


__「高校を辞めた」は面接官の心に結構刺さるでしょうねぇ…流石ですw



夢はでっかく、世界もでっかく


__ここまで色々お話を聞いてきましたが、佐々木さんはどんな人にこのプログラムに参加して欲しいと思いますか?


佐々木:ん~難しいですねw
基本、どんな人でも何かしらのきっかけを得られるプログラムなのでw
個人的な意見を述べるなら、でっかく活躍していきたいという想いを抱えている人とか、それを達成するためにはどうすればいいかわからない・不安だという人とか、自分自身に課題を感じている人がいいんじゃないかって思いますね。


__具体的な理由ってありますか?


佐々木:このシリコンバレープログラムって、普通に生きていたら出会えない人との出会いのチャンスだと僕は思うんです。
派手に生きていて、規模が大きいことをしている人ばっかりなので、そういう人と会って話すだけで自分の世界は結構大きく変わるので…。
自分の中で何か燻っている人は、そういう人たちから火種を分けてもらう気持ちで参加してみればいいかなって思いますね。



そのオススメで世界は広がるのか


__今後やりたいことなどはありますか?


佐々木:僕、ずっとフィルターバブルを壊したいと思っているんです。


__ふぃ、ふぃるたーばぶる…ですか?


佐々木:簡単にいうと、Googleとかのレコメンド機能ですね。
一見、素晴らしい機能なんですけど、自分が良く調べる系統の情報しか出てこないので、自分の思想に偏った世界から脱出するのが難しくなるんですよ。
そうなると、コミュニティも固まって、リアルとの乖離がどんどん大きくなっていくんです。
僕個人の意見として、インターネットは「知らないところにたどり着けるツール」だと思っているんです。
なのに、このレコメンド機能がそれを邪魔している!
本屋みたいに、ふと目にした本に興味を持つような、そんなインターネットが僕の理想なんです…!
それを解消するために、ラジオをモデルに「ポケキャス」というサービスを研究していました。
それを、もっと研究して、色んな人に触れてもらえるようにしていきたいですね。


__なるほど。私も知らない間にフィルターバブルの中に閉じ込められていたということですか…。怖いですね…。



__佐々木さん、本日は色々なお話を伺えて楽しかったです!
本当にありがとうございました!!


佐々木:こちらこそ、ありがとうございました。




編集後記


私自身、シリコンバレープログラムに参加させていただき、多くの学びを得ることが出来ましたが、同じ参加者でも「得るもの」「感じるもの」「印象に残るもの」は全く違うのだな、と感じました。
ひとり一人の得るものが違うからこそ、目標も異なって、ゴールも異なる。
得ているものが違うからこそ、話すことによってまた新しいことを知れる。
私自身にとって、とても良い学びの機会になりました!
まだ参加されていない方はこのプログラムに参加して、ぜひ私にインタビューさせてください!w
ご応募、お待ちしています!



今回インタビューさせて頂いた佐々木さんは多くの事業を展開しています!
ぜひ、下のリンクもご覧ください!
また、今回の記事では書ききれなかった情報は、佐々木さん直筆の「笹ペディア」に載っていますので、そちらもぜひ!


佐々木さんのTwitter:

笹ペディア:

株式会社むじょう:

佐々木さん提供サービス:



また、シリコンバレープログラムは、今年から再開します!
今年は大学生を対象に、少人数で行います。
詳細な情報は、以下の記事をご覧ください!仮申し込み受付中です!