見出し画像

言葉と感情はタイムラグ

「本当はあの時こう思ってたんだよねー」
「あの時こうすれば良かったのにねー」
「あの時ああ言っとけば良かったなー」
「ほら失敗するって言ったじゃん」

っていう他人からの言葉を生きていると立ち会うことがある。

何かに全力でチャレンジして失敗した時にこれを言われるとかなり傷付いたり、ムカついたりする。

なんでこんなことを言われるんだろう、じゃあその時に言えよって思いながら、なぜこんなに時間差で言ってくるんだろうと考えた。

そこで気付いたことと発見したことがある。

人間は今感じていることを瞬時に言語化できる人は少ない」ということ。
どういうことかと言うと、今見ている景色や今いる空間で感じたことを言葉にすること、もしくは上司や友達や先輩や取引先のクライアントに質問された時に答えられなかったり、傷つけられる言葉を投げかけられたけど言い返せなかったり、と人間は言葉というものを咄嗟に出すことができないのだ。
もし、瞬時に質問に答えることができたり、何かを言い返せたりすることができる時やそういう人を見かけるとその事象について考えたことがある、かもしくは感情に身を任せて吐いている言葉だろう。

答えられなくて悩んだり、どうやって伝えれば良かったかなって悩んだり、どうやったら自分が考えていることを分かり易く伝わるのかと悩んで初めて自分の言葉が生み出される。
私自身もいじめに遭ったり、傷付けられる言葉を投げられて沢山悩んだ経験がある。
その度になんて言い返せば良かったのかと悩んだ数だけ言葉にする力が身に付いてきた。
私の勝手な憶測だが、成田悠輔さんの言葉や宇多田ヒカルさんの歌詞を聞くと、過去にどうしようもないような孤独になる瞬間を経験していたり、辛かった経験があるのだろうと推測している。ではないと人の心にあんな刺さる言葉は出てこないはずだ。

身近な人が発している言葉やSNSでの誰かの発言、または本やニュースなどの記事、歌詞なども基本的にその人の感想文であり、ほとんどの言葉は思ったことを瞬時に言ってるのではなく、「時間差」があり、自分たちの耳や目から入ってくる情報として届いているのだ。

今いる環境から逃げたとしても、新しい世界にチャレンジしたとしても必ず誰かから色々な感情や言葉が飛んでくる。
どうせ飛んでくる。どんな行動を取っても何かしらは誰かに言われる。(自分の思い込みかもしれないが)

だから、他人からのネガティブな言葉を間に受けたり、過剰に反応する必要は無い。
とはいっても、InstagramやXやnoteなどのSNSは文字が残り、視覚から入る情報のため、音や声などの聴覚から入ってくる情報と比べても中々記憶に残りやすい。
だからこそインターネット上の誹謗中傷で自殺をしてしまう人が世界中にいるのだろう。

今、誰かの言葉によって傷付けられている人や悩んでいる人は、環境を変えたり、引っ越しても良いし、旅行でも良いし、SNSアカウントの削除でも良いからその場から精神的な距離を離してほしい。

言葉と感情も賞味期限は一瞬だから。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?