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自分のベース音が、君たちのリズムと絡みあって【ジャイアントジャンカー(4人時代)】※映像あり

大学にまったく通わず、ずっと曲を作っていた。不安で汗が止まらなくて、電車に乗れなかったから。

毎朝、毎晩死のうと考えていた。
でも、そのたびに閃きが走る。

曲が頭に思い浮かぶんだ。
自分を救ったのは、自分の頭と行動によるものが大きかったように思う。

そして画伯ちゃんには、バンドがあった。

ジャイアントジャンカー(というバンド)の、超特急な音楽が加速していく。
今回は、その中編だ。

新しいベース

自分だけのベースが欲しいと思い、梅田の楽器屋さんへ。
白いSteinbergerのヘッドレスベースが目に入った。


「これいいな!NOFXのベーシスト"fat mike"も使ってた気がする!もうこれにする〜」


店に入り、すぐに購入を決意。
弦の張り方、チューニングの仕方だけを聞き、音の確認なんて全くしてなかったように思う。

偶然なのか、今までのバンド人生で一番褒められたな。このベースの音。

めちゃくちゃいい音が鳴ってたし、今も鳴ってる。
これは一生モノだ。

新しいベースを手に入れた画伯ちゃんは、精力的に曲を増やしていく。
手当り次第に、どんなジャンルも。

ウケるか、ウケにくいかが、だんだんと把握できるようになっていった。


音楽的にはこの頃がピークかもしれない。表現を音楽だけに絞っていた。
そして画伯ちゃんはドラムよりベースが向いていたようだ。

この頃から、ピッキングが強すぎて、右手の人差し指が少し曲がったまま。
人生も曲がったままだ。

バンド名どうする?

「バンド名ないとライブでけへんで!決めよ!」

鼻と、ボーカルのメガネ(メガネを仮名とする)がそう話しかけてくる。
あんまり興味ないけどな、と思いつつ候補を頭の中で探っていく...

このバンドが動き始めた時、1度だけ手伝ってくれた友達。
(前回登場したB'z好きなボーカルをしてくれた人)

彼の何気ない話を、下校中に聞いていた。


「ジャイジャンがさ〜!大正のヤンキーとケンカして〜!」


「あの玉ねぎみたいなやつ?あいつあの顔で、ヤンキーとケンカとかするんやな」

「そうそう!笑 そんで殴られてもっとじゃがいもみたいになって...」



ジャイジャンか...いいあだ名だな...
由来は忘れたけど...


「ジャイジャンとかどう?」

画伯ちゃんがアイデアを出した。

「え!どういう意味なん?それは」

「うーん...ジャイアントジャンパー。でっかいジャンパーって感じかな!」

「ええやん!それでいこ!」

みんなが納得してくれた。
いろんな出会いや、出来事が繋がっていくのを感じていた。

ジャイアントジャンカー

初ライブジャイアントジャンパーで済ませ、イけると踏んだ俺たち。

やっぱりジャンパーはダセ〜なと思い、ジャイアントジャンカーにしない?と提案。

"でっかいガラクタ"のほうが、俺たちに合うような気がした。

この頃、2ちゃんねる(鼻とメガネの高校のやつが荒らすために作ったかも?と話していた)に、自分らのスレッドが立ち、画伯ちゃんは自分のバンドのことで、初めて2ちゃんねるに出会った。

2004年。
精力的に活動を増やしていく。

オリジナル曲は10曲以上に増え、ライブのリハーサルは「音量全開で。あとはなんでもいい」と態度まで失礼全開に過ごしていた。

自分が面白いと思う対バンとだけ絡み、知らんバンドから謎の敵意を浴びつつ、主催イベントを組むまでになっていた。

高校生や大学生が、ライブハウスのレンタル料15~20万も払ってたの、いま考えると怖いな。


誘ったバンドにもチケットノルマを出していたけど、後半はかなり安くして、ほとんど自分らでどうにかしていた気がする。

Hi-standardのコピーをしていた「掛布31」
今や伝説的なバンドになった「ミドリ」
大阪のメロディックパンク界のボス的な存在「NOW OR NEVER」


などなど。
その時だけ仲良かった人から、その後も仲良しなままの人らとも大勢出会った。

売れずに活動停止や解散してしまったバンドもたくさんいるけど、名盤だな〜と思うCD-Rは今でも聞く。高頻度で。

まるで自分だけの音楽に感じることができるから。

世界中で、今この時間・この音楽を、独り占めできてる気分。
そんな音たちが日々と絡まって、なんとも言えない気持ちになる。

YouTube

今回このnoteを書くに当たって、ジャイアントジャンカーの映像素材を探した。
しかしあるはずのDVDVHSテープが、どこにも見つからず。

どんな時代のデータも、必ず半分は俺が管理するようにしていたのに。
どこに直したかわからないのか...他のメンバーが持っているままなのか...

どうしてもYouTubeに存在を残したいと思い、Heavy Endiesに大量にアップしている音源を使って、簡易的な映像にまとめた。

前回のnote内にも貼った感じのやつ。
(ジャイアントジャンカー【ライブ音源 (バラード集)】)


今回は【ハードコアな曲たち】をまとめた


サイト上で音源を聴くだけよりも、何かが伝わると思う。


どうだろう?

前回のバラード集は、特にバラードでもないが、当時にすればバラードな感覚。

・kiss me again
・escape
・心の旅(へたくそカバー)


まだまだあるが、わかりやすくて自分の好きな曲をチョイスした。


そしてハードコア集。

・BANZAI ATTACK
・はげしいやつ
・deny everything(さらにハードコアカバー)
・summer beach


summer beachをバラード集に入れるか迷って外したが、やっぱり欠かせないと思い入れることにした。

高一から現在まで色々やったけど、この頃が1番音楽的だったように思う。

歳を重ねるごとに「表現とは何か?」に引っ張られていった。
ただ何をどれだけ懇願しても、あの時の空気はあぁなままだし、何一つ変わらなかっただろうけどな。

絶対に面白いことができてると心の底から思えていた。
誰からも評価されなかったけど。

大きな流れに混ざり込める特別な"何か"を手の中に持っていたと思うんだ。
あと数年ずっと動き続ければ。

いい日々だったんだけどな。

あとがき

ジャイアントジャンカーは、この4人で活動したのは1年も満たなかったはず。
なぜなら鼻とGODと画伯ちゃんが、メガネ(ボーカル)に抜けてもらうことを決めたからだ。

偶然3人だけでスタジオに入った時、一気に3曲完成し、自作曲を仕方なく自分らで歌った。

ガチっとハマった気がした。
歌唱力は1/10ほどになったが、ロックという点に置いては10倍に膨れ上がった。

ますます、何に影響を受けているのかわからない音楽になっていく。

次回 3人組になったジャイアントジャンカー編へ

つづく

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https://heavyendies.bandcamp.com/album/menbo

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