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【ニュース感想文】今の若者は「打たれ弱いから辞める」は間違い。若手離職の本当のメカニズムとは?坂井風太さんに学ぶ「組織の変わり方」

こんばんは!
常々、退職に理由なんていらないと言い続けている男、小栗義樹です。

本日は火曜日!
ということで、ニュース感想文を書かせて頂きます!

本日の題材はコチラ!

今の若者は「打たれ弱いから辞める」は間違い。若手離職の本当のメカニズムとは?坂井風太さんに学ぶ「組織の変わり方」
です。

厚生労働省が2023年10月に発表した調査結果によると、2020年3月に大学を卒業した人の入社3年以内の離職率が32.3%だそうです。この記事では、若者が退職する理由と、若者に見切られてしまう企業の実態について、専門家が意見を述べています。

記事を読んだ感想ですが、少し偏りがあるなという印象を受けました。

根性が無いとか、打たれ弱いとか、そんなんが理由で若者が退職しているとは思いませんが、だからといって、退職の原因が企業の在り方にあるとも思えません。

僕のスタンスは「双方問題有り」です。社会や経済にとって、若者が定着しない企業も継続して働けない若者もマイナスでしかありません。イノベーションは起こらないし、強固なイノベーションを育めないと思うからです。

こればっかりは企業体制の見直しだけの問題ではなくて、学校教育や金融リテラシー、生き方の見直しなどが絡んでくると思います。

僕は個人的に「学校に行くか行かないかは選べるようにした方がいい」と考えています。小学校(もしくは中学校)までを義務教育として、その先の教育機関は、親と話し合って方針に沿った場所を選択するという考え方です。

高校や大学で、小中学校の延長線のような教育を受けた場合、それが功を奏す子どもと奏さない子どもが出てきます。そらそうだろうと思う方もいるかもしれませんが、今は別にそれ以外の選択肢があるので、これを時代のせいで片付けてしまうのはよくないように思うのです。現代の日本が現在まで活用されてきた日本教育に合っていないため、矛盾が生じているのは間違いでしょう。この矛盾が生んだ結果の1つが「企業に定着できない若者の発生」だと思うのです。

フリースクールやオンラインサロン、または、グローバル社会に適応した教育機関(高校や大学に代わるもの)も生まれてきています。こうした選択肢を自分の学歴に加えていくことが出来ないと、この先どんどん肩身の狭い思いをする不幸な子どもが出てきてしまうのではないでしょうか?

僕は別に、企業に定着しないといけないとは思っていません。でも、選んだのは自分だという意識と責任は持っていた方がいいと思っています。そんなものすら必要ないと言える時代は、残念ながらまだ来ていません。このスピードだと、10年以上は今のままです。

出来ないを積み重ねれば居場所がなくなります。選ぶことも出来なくなります。選べなくなれば不満が溜まります。でも、選べないので不満は解消されません。

日本の教育は平等と競争がベースです。だから我々は、負けると嫉妬してしまいます。社会に出ると「できない」が負けに直結するため、積み重ねれば嫉妬も大きくなっていきます。嫉妬は幸福度を下げます。ということは、嫉妬にまみれれば不幸になるのです。

企業が良くなれば・・・という考えは、非常に他責な言い分だなと思います。そんなものに期待して、自分の中に嫉妬を溜め続けるくらいなら、周りなんか放っておいて、目の前の事に集中した方が楽です。楽しく生きれると思います。

僕は「考え続けること」が大切だと思って生きています。企業も、組織の在り方を考え続けるべきだし、退職する若者も、次の自分の居場所や理想の自分の姿について考えた方がいい。教育だって、どこで何を学ぶべきかを考えた方が良いし、幸せだって、何が自分にとっての幸せかと考えた方がいい。

用意されたもの・多くの人が歩むライフプラン・日本が育んできたキャリアシステムが、万人の幸せに直結するなんてことはないでしょう。自分の幸せを願うなら、大切な人の幸せを想うなら、それで本当に大丈夫なのか?と問い、一生懸命調べて、自分の頭で考えて、自分で決めないといけないと思います。

僕はこの手のニュースを読むと、短絡的な人間が多いなぁと感じてしまいます。自分さえ良ければいいという考えを否定するつもりはありませんが、その自分が生きていけるのは、周囲に人がいて、日本という国があって、日本という国が豊かだからだという事を忘れてはいけません。必ずどこかに歪は生じていて、その歪は確実に自分に還ってきます。そうやってツケを続けた結果が、現在の若干の生活苦です。今より少し先の未来、今以上に多くの人間が「自分の今の在り方に疑問を持つこと」になるでしょう。

そんな時に試されるのは人間力で、人間力とは「考えて決めてきた数」でしか養うことが出来ないと思います。別に焦る必要はないと思いますけど、正念場くらいは理解して、自分で解決できるように準備をしておくべきだと思います。

現状日本には、自分の存在や自分の力を試せる場所が少ないです。そのうちの1つが企業であり、企業は、自分を試す場所の中でも最もポピュラーな場所だったりします。力を試さずに見切ってしまえば、自分がどれくらいの力を持っているのかが分かりませんし、自分があとどれくらい成長するのかも見通しが立てられません。そうなれば、新しい価値観からしか生まれてこない「イノベーション」を育むことが出来ません。挑戦していいのかどうかも分かりません。

若者にはそんなチャンスを失ってほしくないですし、企業にとってもメリットなんだから、好きなようにやらせて・責任を取らせて・利益だけを得る体制を整えてほしいなと思います。

この手の問題は、一方的に誰かが悪いわけではありません。全員が当事者です。そう思わないと、良い方向へは進んでいかないでしょう。これを機に、より深く考える時間を取っていこうと思います。

というわけで、本日はこの辺で失礼いたします。
また明日の記事でお会いしましょう。
さようなら~


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