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Stock-Flow Consistent ApproachとSFC Modelの隔たり、学派の融合はおこりえるか?[ポストケインジアン経済学]
本稿の目的は、Stock-Flow Consistent Modelが演繹する結論に観察される多様な解釈が、様々な学派を統合するための統一的形式体系としてStock-Flow Consistent Approachをコンセンサスに据えることの重要性を考察することである。
ストックフロー一貫アプローチ(SFCA)は、Relaventにフローとストックの関係性を一貫して書くための手法を教えてくれる。S
【富と所得の分配理論】ピケティーを批判するラヴォア、パシネッティー定理の動学モデル化。などなど…
今書いている別の記事が、思ったよりもボリュームが大きくなってしまっており、しかも並行して英語でも書いていますので、時間がめちゃくちゃかかってしまっています。そのため、少し箸休めてきな感覚で簡単にできる記事を書いてみました。本記事は、ピケティーの有名な「r>g」を批判するラヴォアから始まり、富と所得の分配に関してパシネッティー定理を通して考察していきます。
ピケティーの主張はなぜ疑わしいか?ピケテ
解析的ストックフロー一貫成長モデル:富、生産、分配、成長への統合的なアプローチ
日本におけるストックフロー一貫アプローチ(SFCA)の注目度は依然高くない状態が続いており、SFCAに触れている本においても、多くは非常に抽象的な紹介にとどまっており、日本語でSFCAの中身に触れている論文は非常に僅かです。(大野隆&西洋, 2011. etc…)
またSFCAを紹介している日本語論文でも、そのすべては数値解析的な手法で行われており、解析的に解けるアプローチで書かれた日本語文献は、
SFCベースカレツキアンモデルの修正と拡張
おおよそ二万字に及んだ前回の「ストックフロー一貫カレツキアンモデル」ですが、記事の後半たる「 長期均衡・負債比率の内生化」が理論的に不十分でした。
ですので今回は、その訂正+拡張+長期均衡に関する新たな発見を書いてゆこうと思います。
「訂正箇所の説明→モデルの考察と拡張→今後の課題」という流れになっています。モデルの説明はもうやったのでここではしません。よろしければ前回の記事をご覧ください。
MMTの源流へと:ストックフロー一貫カレツキアンモデル (カレツキからミンスキーの世界を覗く)
この記事制作にあたって、インターネット上で助言してくださった会計士の方に加えて、次の皆様には非常にお世話になりました。”リッキー”さん、”にゅん”さん、”望月夜”さんに感謝申し上げます。誠にありがとうございました。
今回は限定的にSFCモデルへと拡張されたカレツキアンモデルの紹介です。実物カレツキアンモデルから拡張してゆくので、前回の記事を見ていない人、カレツキアンが分からない人は、先に前回の記
ポストケインジアンのミクロ経済学理論「ファイナンスフロンティア&拡張フロンティア」part2
この記事は前回の続きです。はい、前回と同じく正確さは保証できませんのでご了承ください。あくまで僕の理解範囲ですので…
前回は投げやりな感じに式を展開して終わりましたけど、今回もそうなりそう(笑)
今回は前回やった基本的な式をより現実的+マクロモデルに組み込めるような形に変形させていきます。(教科書にそう書いてるからそうなんだろう)
前回の時点で、外部資金割合をあらわす「x」Retention
ポストケインジアンのミクロ経済学理論「ファイナンスフロンティア&拡張フロンティア」
さて、ラヴォアのPK派教科書を買ってしまってから数か月たってしまいました。
MMT派の教科書に集中していたため、あまりPKをやる時間がなかったんです( ノД`)シクシク…
まあ、こんな話は置いておいて。
PK派の理論、特に「ミクロ経済」はあまり知られていないように感じる。ネット界隈ではPKを祭り上げてる人たちもいるらしいが、実際に彼らが勉強しているようには見えない。(ド偏見)(人の事言えないけど