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遊び場と匣の向こう側:ビデオゲームと少年少女たち

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「ゲームとは、芸術の一形態であり、プレーヤーと呼ばれる参加者が目標達成を目指して、ゲームトークンを介して資源管理のため意志決定するものである」(グレッグ・コスティキャン)  「… もっと読む
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2018年6月の記事一覧

noteでゲーム系記事を書いている人へ~開かれやすいタイトルや検索性を向上させるコツ

noteでゲーム系記事を書いている人へ~開かれやすいタイトルや検索性を向上させるコツ

最近noteでゲーム系記事を書いてくれる人が増えてきて嬉しい限り。

しかし、「もうちょっと気を配ればもっと読まれるのに」と思う記事が多々あるのも事実。読めば面白くても、そもそも記事を開かれるチャンスを失っていて非常にもったいない!

特に気になるのが、(中身は面白くても)内容がまったく分からない適当なタイトルをつけていたり、検索に引っかかりやすい言葉を使っていなかったりする記事。

ということで

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esportsシーンの発展に欠かせない大会観戦者を増やすための戦略と施策

esportsシーンの発展に欠かせない大会観戦者を増やすための戦略と施策

LFS 池袋 eSports Arenaの長縄実の言を待たずとも、日本のesports業界ではかねて大会観戦者の増加がesportsシーンの発展と普及に不可欠であると言われてきた。

しかし、具体的に観戦者を増やすにはどうすればいいのか、誰がその責を負えばいいのかといったことはあまり語られてこなかった。当たり前だが、かっこいい大会を開催すれば勝手に観戦者が増えるわけではない。

そこには戦略と施策

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「多作は正義だ!」という話

「多作は正義だ!」という話

昨日、マンガ新聞の定例会を僕がオーナーを務めるマンガサロン『トリガー』で行っていたのですが、その席で堀江さんやコルクの佐渡島さん、漫画家のこしのりょう先生と話していて、「多作は正義だ!」という話をしました。

曰く、成功しているアーティスト・クリエイターは多作の人が多いと。

AKBグループのプロデューサーである秋元康さんやパブロ・ピカソなどが有名な例ですね。ちなみに堀江さんも超多作です。年間何冊

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野安の電子遊戯工房 ~テレビゲームとは「時間を制御する娯楽」のことである(その3)~

 テレビゲームは、プレイヤーが時間の流れを停止できたり、時間が流れるスピードを変えたりできるという、独特の特徴を持つ娯楽なんだよね。

 ――という話を、これまで2回にわたって書いてきましたが、本日はその完結編です。「アクションゲームにおいて、時間の流れを変化させる」という仕組みの先に、ちょっと面白そうなゲームの未来があるんじゃないかなぁという、そういった話です。

野安の電子遊戯工房 ~テレビゲ

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野安の電子遊戯工房 ~テレビゲームとは「時間を制御する娯楽」のことである(その2)~

 I'm the king of the world!

 映画「タイタニック」の中で、ディカプリオが演じる貧乏青年ジャックは、行く手を遮るものなどなにひとつない、見渡す限りの大海原に向かって叫びます。

 うん。この気持ち、よくわかるなぁ。

 閉塞気味の欧州を出港し、新世界アメリカに向かう船の上。地位もお金もないけれど、希望だけは持っている青年ジャックの、「行く手を阻むものは、なにもない! 世

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野安の電子遊戯工房 ~テレビゲームとは「時間を制御する娯楽」のことである(その1)~

 というタイトルのお話を、書いてみたいと思います。

 むむ。なんか理屈っぽい読み物になりそだぞ――と思った方もいらっしゃるでしょう。大正解です。

 わたし、ときおり理屈をこねまわした文章を書きたくなる癖があるのですね。なので、そういうのに付き合ってあげてもいいよ、という方だけ、この先を読んでいただければと思います(笑)。

 では、はじめます。

 まずは、よくあるRPGのシーンについて考えて

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意外と奥が深いゲームサウンドトラックの世界

意外と奥が深いゲームサウンドトラックの世界

ゲーム音楽!それは映画の劇伴のようにゲーム作品を影から支える要素でありながら、ゲームそのものがプレイヤーによって能動的に操作されるゆえに他の映像作品にはない独特の音楽体験を私たちにもたらす、最高のエンターテイメント!

今回はゲーム中に流れるBGMとしてではなく、純粋に音楽としてのゲーム音楽について語ろうと思います。つまりゲームのサウンドトラックについてだ。私もそこそこの量のサントラを持っているの

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芸術のセンスとは、パターンを読み取ることである。

例えば、音楽を演奏したり創作したりするとき以外でも

「センス」

というものはよく問題になる。例えば、音楽を聴くセンスがいい、センスのいい音楽を聴いている、と言われる人は確かに存在する。つまりはそれを評価する側の視点になってみてもセンスという言葉によって、ある意味で評価されているということである。

たしかに、実際「ああこの人はセンスがいいな」と思うこともあるし、もちろん作り手のことなどを考えて

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