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『未来』は子どもたちのためにある

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ボクとしては、熱いまなざしを持ってみてくれる子どもたちを信じたい。 未来は子どもたちのためにあると思います。  ――石ノ森章太郎
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#パパの子育て

子どもの観察は、監督じゃなくてオーディエンスとして。

子どもの観察は、監督じゃなくてオーディエンスとして。

「お風呂を洗ってから出るんだよ」

7歳になる娘との約束。
「あー、面倒くさいなー」と言いながら、律儀に守っている。

子どもが毎回お風呂を洗ってから出るなんて、子どもにしてみたらとても面倒なことだ。いや、大人だって面倒だろう。

でも、約束をさせたぼくだって、まあまあ大変なのだ。

「ねぇ、パパ洗うところ見てて」

娘がお風呂洗いをするときは必ずオーディエンスを求められる。けっして「監督」は求め

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子育てのアンガーマネジメントについて得た学びと、実践しての気づきを書いてみる。

子育てのアンガーマネジメントについて得た学びと、実践しての気づきを書いてみる。

今日もまた、子どもたちがご飯を食べながらふざけて、スプーンから口に運ばれはずだったご飯が、宙を舞って床に着地する。

「あァアあ゛・・もぉおオオォ!!!」

言葉にならない感情が、言葉にならないまま発散される。上の子はふざけ続けていて、ご飯が床にぶち撒かれたことにさえ気づいていない。

ゲラゲラ笑っている下の子のお茶碗に目を向けると、またもご飯が水浸しになっている・・・。



どうしたら、つい

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「パパたちの時代は好き放題できてよかったね」なんて未来はダサすぎる。

「パパたちの時代は好き放題できてよかったね」なんて未来はダサすぎる。

「丁寧に暮らす」なんて立派なものではないけれど。
少し、ほんの少しだけ自分の目に届いていない世界の現実に想いをはせる。

地球規模の環境問題に危機感を感じても、自分の暮らしの小ささはまるで大海の一滴みたいで。それに引き換え目の前の手軽さや安価は、ぼくの生活にダイレクトに大きな影響を及ぼす。

いまはまだ、このギャップを埋めるのはちょっとむつかしくて。

「プラスチックは分別さえすればいいでしょ」

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洗濯機の死亡事故を防ぐ、あざやかな逆転の発想【ライターの子育てエッセイ#4】

洗濯機の死亡事故を防ぐ、あざやかな逆転の発想【ライターの子育てエッセイ#4】

0歳児のうちは、寝返りでうつ伏せ状態になってしまい窒息死したり、ベッドから落ちるだけで死んでしまったり、風呂で数秒間目を離したスキに溺死したりと、生活のいたるところに死の危険がある。

ふとんや服、ぬいぐるみ、よだれかけで窒息することもあるし、ベッドと壁の隙間に落ちたり、飲んだミルクを吐いて窒息することも。

ステータスが激弱で、ちょっとごはんをくれない相手にあたったら大変なことだし、赤ちゃんサイ

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親が理想と考える「最高」を与えるより、大切にしたいこと。

親が理想と考える「最高」を与えるより、大切にしたいこと。

親として娘と接していると、いろんな選択肢を提供することになります。
どのお菓子を選ぶか(100円まで? 1個まで?)から、習い事(テニスやる? プール習う?)、はたまた学校(オルタナティブ教育? 公教育? 私立?)まで。

その範囲はとても広くて、その都度、それぞれに対して真剣に迷います。

お菓子ならお菓子なりに。
学校選びなら、学校選びなりに。



先日、ある素敵な学校についての話を聞く機

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娘からの手紙

娘からの手紙

娘はよく手紙をくれる。

自分の気持ちを覚えたての文字に写し取り、「ちゃんと読んでね」と渡してくれる。
絵が中心のときもあれば、文字だけのこともある。

娘が、「はい、これ」と手紙を渡してくれた。

縦書きと横書きが入り混じって、はっきり何が書いてあるかはわかりにくい。だけど、文字に書き写そうとした「気持ち」はとても伝わってきた。

明日から4日間。妻と娘はスクールのサマーキャンプ。

ぼくは家で

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1歳7か月の息子が本好きになった3つの方法

1歳7か月の息子が本好きになった3つの方法

・子どもの将来のために、本を好きになって欲しい
・全然絵本に興味をもたない・・・
・絵本好きな子どもの親は何か工夫をしている?

こんな悩みがある方へ、今日は「1歳7か月の息子が本好きになった3つの方法」を紹介します。

①絵本が目に入るようにする

生活するスペースに絵本を置くことで、子どもにとって絵本が身近なものになるようにしました。

工夫としては子どもが興味を持てるように表表紙が見えるよう

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街が子どもを愛してくれるから。

街が子どもを愛してくれるから。

「お嬢ちゃんがんばれ!」
「ここ、座りなよ」
「大丈夫? 入れてあげようか」

娘は、大きなリュックを背負って歩いているだけで、バスに乗ってるだけで、バックにSuicaを上手にしまえないだけで、色んな人が声をかけてくれて、困っていたら助けてくれる。

ぼくと娘がニコニコとジャンケンやナゾナゾをしていると「仲良しだねぇ」と声をかけられたりもする。

子育てに厳しい社会と言われるし、実際にそういう側面

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ICT・AIの進歩と学校のセンセイ

ICT・AIの進歩と学校のセンセイ

2020年2月27日という日。覚えていますか?

全国すべての小中高校と特別支援学校について、3月2日から春休みに入るまで臨時休校する要請が出されました。(法的根拠はないのですが・・・)

それから大混乱。オンラインで授業を続けることの出来た学校と、大量の紙の宿題を生徒に渡しただけの学校。

文科省の調べによるとこんな感じ。

同期・非同期問わず、のオンライン授業を展開した学校は本当に少なかったみ

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「この石ころの面白さがわからないなんて、お前さん、つまらねぇ大人になっちまったんだな」

「この石ころの面白さがわからないなんて、お前さん、つまらねぇ大人になっちまったんだな」

ぼくには、子どもの考えていることがわからない。

ただ道を歩いているだけなのに、突然しゃがみこんで石ころで遊び始めたり。
いつも歩いている道のはずなのに、突然道を外れて「どこやここ!」と驚いていたり。
忍者の真似をしていたと思ったら、泣き出すので聞いてみたら「お姫様ごっこしてたんや」と言われたり。

子どもの視界の移り変わりも、記憶の曖昧さも、感情の起伏の激しさも。

大抵が、ぼくの想像の範疇を簡

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「もう小学生なんだから」で何でも押し付けちゃダメと反省した夜。

「もう小学生なんだから」で何でも押し付けちゃダメと反省した夜。

子どもがひとつ成長すると、途端に多くを求めてしまったりします。
もちろん良かれと思ってのことではあるけど、無意識にやりすぎちゃったなと、反省を込めて。



「今日はもう最悪の日や。疲れた」

お風呂の中。我慢しきれなくなったように娘の目から涙が溢れた。

きっかけは「今日は自分で身体洗ってみようか」というぼくの一言。
でも、いつもならそんなことで泣いたりなんかしない。
今日は、それ以外にも色ん

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学びの冒険に出た娘。

学びの冒険に出た娘。

「今日から君たちは、学びの冒険に出ます」

小学校の入学式で娘は、こんなすばらしい言葉をもらいました。

学びの冒険に出る。

本当にそうだなって思う。
子どもたちにとってこれから始まる小学校生活は、まさに学びの冒険。

道行くアチコチにある好奇心の種に気づき、拾い、育む。
言葉を学び、本を読み、算数を知り、字を練習し、身体を動かす。
そのすべてが、子どもたちの世界を大きく広げてくれる。

何かを

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娘が愛されてる姿を見るのは、自分が愛される100倍も嬉しいなんて知らなかったな。

娘が愛されてる姿を見るのは、自分が愛される100倍も嬉しいなんて知らなかったな。

今日は、タイトルだけで言いたいこと全部です。

娘が愛されてる姿を見るのは、自分が愛される100倍も嬉しいなんて知らなかったな。

明日の卒園式に備えて、東京から京都へとやってきました。
事務的な用事もあり、夕方に幼稚園へと立ち寄ったのです。

「あー!! 〇〇(娘)ちゃん! なんでここにいるんー!?」

娘の姿を見つけたお友達に、わーっと囲まれる娘。

もうずっとずっと、幼稚園に戻って来られるこ

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子どもを預けることは「ごめんね」なんかじゃない。

子どもを預けることは「ごめんね」なんかじゃない。

仕事をするために、娘を一時保育に預けはじめました。

3月に京都から東京へと戻ってきたため、娘は一足お先に幼稚園を終え、いまはずっと家にいるのです。
そのため、午前中は妻が娘の相手をして、午後はぼくが相手をするようにしているのです。

当然娘の相手をしている間は、集中して仕事はできません。
3月の繁忙期をまだ全然片付けも進んでいない(進める時間がない)家の中で、半分の業務時間で乗り越えるのはなかな

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