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エッセイ

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#スキしてみて

連作

あなたに捧ぐ連作をあなたは今どこに飾ってるだろう。
受け取った時、見たとき何を感じただろう。

私の思いは一方通行の恋みたいですね。

あなたが始めた物語の一員であり私の人生は私のものです。
だから、着地したい。

破壊も創造も紙一重だとおもいます。
私たちが願うことはきっと真逆じゃないけれど交われないくらいお互いに不器用ですね。

何をしても、何を思っても分かり合えないあなたは消えてほしいとすら

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夢見

最近いろいろ大変なんだよね

寝てる時くらいそっとしといてって思うのに夢でばったり会うよね

嬉しいけどしんどいの。平安の時分だったら会いたいと思ってる人が夢に出てくるって、夢に会いに来るって信じられてたの。

現代は夢は無意識の世界であって、願望を満たす自己の世界だって。

あなたが現れるようになって私の願望が浮き彫りなるような感じがして怖いです。

あなたは私に会いたいですか?会った時いつも何

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年の瀬は傍若無人だ

2022年が今日で終わる。
私の22歳の1年間が終わる。大学生活が終わる。

今年は5年分位の濃さはあったと思う。

2回振られて、2回振った。
その出来事は動作動詞だけれども、心はずっとぬかるみを這いつくばってた。

誰も死んでないし誰も生まれてない。
でも、誰かと誰かの物語は死んだり生まれたりした。

苦しい経験だけど、いつか生きた証にできる日が来たら胸を張って「私はここにいる」と言えるのかな

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しいたけの狭間で

私にとってあなたはそれなりに人となりを知ってる顔見知り。友達でも恋人でもない。
強いて言うなら週に何回か上司になったり。行きつけの店がおなじとかそれくらい。

でも、どこか救いや希望なんだと思う。

あなたの彼女とも知り合い。よく話すしあなたからも話をよく聞く。

私の混沌とした日常の中の救済。
フォークリフトのバック音と荷物の山からちらりと見える疲れた横顔に救いを求めてしまう。

彼女が知らない

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カクテルの空がいく

ちょっとだけかっこいい服を着てバイクに乗っていた、原付だけど、白黒の線を渡る小学生は私を見ていた。

かっこ悪いわたしでも、大人のお姉さんに見えたのかな。

そんな子供の瞳が私は昔怖かった。なんでも見透かすような瞳が怖かった。

でも、今は素敵な水色のランドセルもお揃いの黄色い帽子も全てが宝物のように見えます。

あなた達がいて、信号があって、満タンの原付があってわたしは満足なんですよ。

機嫌が

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すきなものは

好きなものはたくさんある。

それが合ってるか、そばにあるかは別として。

好きなものは、遠くても不可能でも近づきたいものだと思う。

その光に近づこうとすることこそが好きであること、つまり愛なんじゃないか、

人間は矛盾しているから、愛があるからストレートにいかない。遠ざかるくらいなら自ら離れようとすることもある。

人間の矛盾も弱さも私はいとおしいものだと感じる、

人が最も弱くなるのはその、

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ジャム

イチゴのヘタを取って鍋に入れる。

水と砂糖、蜂蜜を入れて火にかける。

甘ったるい奥にツンと酸っぱい匂いが立ちこめる。

イチゴを潰しながら勝てなかった戦を思い出した。

想いも、思惑も、愛も、努力も、そのピンクの沼の前では何もかも無力だった。

この鍋の中のように煮詰まっていって、しかし本質は変わらなかった。

私はどうして勝てなかったのか。何に負けたのか。どうして勝ちたかったのか。

たぶん

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強欲な壺漬けわたし

半年ほど前から知り合いのインスタに社会人の彼氏が登場するようになった。スーツを着ているし、写し方が後ろ姿とか首から下とか、恋人ですとはっきりいっているみたいなもんだ。

スーツ彼氏は仕事帰りにかわいい女子大生の彼女を飲みに連れていく。大学生と違って羽振りが良さそうだ。クリスマスにもブランドのバックなんかプレゼントしていた。

最近は顔をはっきり写すようになった、その度に「あ、そんな大したことないな

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まだまだ大人になれない私は

「大人になったわたしたちは」の同じ夜の話。

一緒に給食をつついてた彼らは目の前でテキーラをあおっていた。人は年月が経つだけじゃ大人にはなれない。なんとなく変わってないなとも思う。こういう子は昔からこうだった。調子に乗るのだ。潰れるぞ。今に潰れる。

酔った男は女子に絡む。

こんなご時世、駅前は新成人で溢れかえっていた。寂れたと思ったこの街もこんなに若者がいるのか。

なんとなくおもしろくなくて

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大人になったわたしたちは

久しぶりに同級生と会う前、自分がどんなテンションで、ノリで、態度で接していたか分からず緊張してしまうという経験はないだろうか。

ましてや、思春期を迎える前の小学校の同級生となると尚更である。人は思春期にある程度の人格が形成されて以後そんなに大きく変わることはないように思う。だから、同じ空白の10年を過ごしても高校時代の友達か、小学校の友達かによって久しぶりに会った時の感触は大きく変わる。

私は

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宇宙の彼方でまた会いましょう

恋人と二度と会えない状況…それだけでとても悲しいけれど、死別や別れる(結婚してるなら離婚等)だけではなくて、宇宙に飛び立ってしまうとかが1番私は悲しいなって思う。

死別は事故とかだったら突然のことだし心の整理がつくまで相当かかると思う。でもいつかは諦めがつくはず。離婚とかも自分の方は好きなまま別れを告げられたならしばらく立ち直れないかもしれない。でも相手の気持ちがもう戻ってこない、他に好きな人が

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その曲は私が旅人だということを思い出させた

その曲を初めて聞いたのは自粛期間中の暇なバイト先だった。有線放送から流れてきて、思わずダスターを持った私の手は止まった。

はっきりと歌詞は聞き取れなかったがたしかに「プルトニウム」と言っている。元素?放射能?に関係あったような気がする。この曲は誰のなんという曲だ、バイト中なのもお構いなく調べた。

【THE BLUE HEARTS 旅人】

なるほど、ブルーハーツか!もちろん名前は知ってるしすご

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