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負の人選(短編小説)
『はげしく同意』
『はげみたまえよ』
『アハハハハハ〜』
昼休み中に喫煙所で同僚と楽しく会話をしていた。
パーテンションの向こうに禿げたZ部長が居る事にも気づかずに!
それから少ししてプロジェクトリーダーに俺は選ばれた。
成功すれば同期の出世頭になるだろう。
メンバーは俺を含めて6人。
作業を進めだしてメンバーそれぞれの人間性が明らかになってきた。
Aさんは『絶対このやり方の方が
優しいきみちゃん【短編小説】
《ドスッ》
『あら?おはよう、やっぱりあなたじゃなかったのね』
『とてもいい子だったから変だとは思っていたのよ』
呑気に母親が笑っている。
僕は夜中のうちに分裂した【僕】に突き立てた出刃包丁を抜き取り、大きな肉塊をゴミ袋に入れた。
いつからだろう、朝起きるとたまに【僕】がもう一人いる。
そのまま放っておいたら、、きっと入れ替わられてしまうのだろう、、
出刃包丁を持ってウロつくのは僕の
父の教え(短編小説)
ツンツン ギュッギュッ
『父ちゃん 魚が釣れたよ!』
見ると糸には小さな魚がぶら下がり、釣り針を外そうとすると魚はしっかりと針を飲み込んでしまっていた。
『これはダメだなぁ〜死んじまう、食って供養するか、、』
小さな頃から父ちゃんからは生命の大切さを教わった。
父ちゃんはどんな小さな魚も死んだら持ち帰って食べて供養した。
それから月日はたち僕も大人になった。
もちろん釣りも続いていて