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何度も読み返したい素敵な文章の数々vol.10

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2018年11月の記事一覧

最所あさみについて(2022.07.01更新)

最所あさみについて(2022.07.01更新)

最所あさみとは本とおいしいものとプロ野球をこよなく愛し、その愛を狂ったようにnoteに書き綴っている野生の物書きです。「消費と文化」をテーマに勉強して得た学びや小売の未来について考えたことも文章にしたりしています。

最所あさみの書いたものを読みたい1. 過去の人気投稿

ベストセレクション(無料)
「スキ」数が1,000を超えた人気の無料記事は下記のマガジンに格納しています。私の過去の定番記事を

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みてはいけないものを、みてしまった|映画『太陽の塔』

みてはいけないものを、みてしまった|映画『太陽の塔』

人生を変えてしまう、からだを貫く閃光のような出会いは、たいてい不意うちだ。

同時に、それらは偶然のようにやってくる。

ただ、その偶然を引き寄せているのは、実は偶然ではない。

映画『太陽の塔』を観た。

1970年に開催された大阪万博。掲げられたスローガンは「人類の進歩と調和」だった。

映画は、それに対するアンチテーゼの象徴のようにつくられた「太陽の塔」を中心として、渦のように時間軸をめぐる

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「いつかやりたい」だけでは、いつまでも実現しない

「いつかやりたい」だけでは、いつまでも実現しない

こんにちは、リトルコチカのHayashiです。
※リトルコチカについてはsericoのnote記事をご覧ください。

7月25日に始まった「しろくま湯たんぽプロジェクト」は8月31日に無事終了しました。
詳しい結果は→こちらから

初めてのクラウドファンディング挑戦を通じて感じたことを勢いに任せて書き綴りました。少し長いですが、よかったら最後までお付き合いください。

クラウドファンディング期間中

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近代の〈物神事実〉崇拝について/ブリュノ・ラトゥール

近代の〈物神事実〉崇拝について/ブリュノ・ラトゥール

デザインの領域において、「結果にコミットする」ということの捉え方が変わってきているのではないかと感じる。

「参加型のデザイン」といったアプローチが重視されるように、デザインはもはやデザイナーとクライアント(発注者)の閉じた関係において行われる活動ではなくなり、デザインによって目指すべき結果を享受する人たちの参加も得て進められる活動になっている。

しかし、この変化の捉え方を間違えてはいけない。

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久しぶりの投稿がネガティヴな記事になってしまいましたが、ちょっとやりきれなさすぎて書いちゃいました。
このくらい許してほしい!読まれたら困るけど万が一にも読むことがあるならば、傷ついていることを知ってくれ〜〜!

嫌われたくないやいやいや

嫌われたくないやいやいや

突然ですが、質問です。
「嫌われる勇気」なるものを、あなたはお持ちでいらっしゃる?

わたしは、持っておりません。
9年間もの義務教育を終えて高等学校も卒業し、晴れて人間関係のしがらみから解き放たれた4年前。

中・高時代はそうでもありませんでしたが、特に小学生の頃、人間関係のあれこれに対して非常に心を砕いてきたことを思うと、大学においての人付き合いというのは夢のようでありました。

まず、

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早く大人になって自由になりたいと彼はいう。だけど。

早く大人になって自由になりたいと彼はいう。だけど。

最後の晩餐になってもいいくらい美味しい会食ののちダッシュで帰宅して21時15分に息子氏を受け取ったシッターさんと話し込んでいたら、22時15分になってた。
この1時間分のお支払いすべきだ、ごめんなさい。

息子が今日シッターさんにふざけて後ろからぶつかって、シッターさんは転んでしまい、危なかったので、ちょっと強く叱ってしまいましたという話を聞いた。

私は、「そうでしたか、すみません、そういうよう

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[ことばとこころの言語学・5]アンジャッシュとダイクシスの関係

[ことばとこころの言語学・5]アンジャッシュとダイクシスの関係

これまでダイクシスについていろいろと見てきましたが、ダイクシスを巧みに利用しているのが、アンジャッシュのすれ違いコントです。
エンタの神様「小学校教師と小児科先生」の一部を以下に挙げてみます。

児嶋:こういった先生の集まりって何か疲れちゃいますね。
渡部:私もこういう堅苦しいのは苦手でね。
児嶋:あぁ申し遅れました私児嶋と申します。
渡部:あぁ私渡部といいます。
児嶋:いや~子供相手ってホント大

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カメラの前でたくさん笑えるようになった自分を見て、ここまで来るのに40年以上かかったのだと思った。自分の笑顔に自信がなくて誰かの目を見て笑えなくて、丸い顔やしわを見てはがっかりしていた。変わるためには、誰かのさまざまな個性を愛し、自分の欠点を認めてもらえる感覚を心と体で味わうこと

「谷の人を救えるのは君だけだ!頼む、行ってくれ!家計のために行ってくれ!」の話 byとけいまわり

「谷の人を救えるのは君だけだ!頼む、行ってくれ!家計のために行ってくれ!」の話 byとけいまわり

夕方から急きょ打ち合わせが入りましてですね、これがまた外部の方がいらっしゃるので、遅刻、ダメ!絶対!なんですよ。一時間子どもたちにお留守番してもらうことになって、後5分で家を出ねばって時に、痛ったーーー!!!次女ちゃんが叩いた!!!先に末っ子ちゃんが叩いたんでしょう!?ちがうよー!ただぶつかっただけだよー!痛っ!マーマー!!次女ちゃんがb…末っ子ちゃんの方がさっき強く叩いたじゃない!!!うーわーー

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「小さい頃にかかった病気の跡と長女の話」 byとけいまわり

「小さい頃にかかった病気の跡と長女の話」 byとけいまわり

長女と一緒にお風呂に入っていたら、胸に小さい頃病気にかかった跡が残っているのに目がいった。長女が私の目線に気がついて、「ああ、この跡ね」というので、私はちょっと焦って「大丈夫だよ、たぶんこれから薄くなるから」と返した。

長女「大丈夫…?薄くなる?」

私「そうそう、大人になっていくと、段々目立たなくなると思うよ」

長女「消えるの?これ」

私「うん、たぶん薄くなっていくと思うよ」

長女「そう

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「何が『ぐらい』で何が『ぐらいでない』なんて、誰にも決められない」という話 byとけいまわり

「何が『ぐらい』で何が『ぐらいでない』なんて、誰にも決められない」という話 byとけいまわり

信じられないかもしれませんが、世の中には月末の親子綱引き大会があるな・・・と考えるだけで開催日の一ヶ月前から胃がシクシク痛くなる人もいるのです。痛い痛い・・・

私は、大勢の人が集まっていて、その中にそこそこ顔見知りの人が何人かいるという状況がとてもしんどくて、学校のイベントとかまさにそれなんですよね。駅でばったり会うとか、知らない人だらけの会場とかなら大丈夫なんですが・・・

そして、とうとう次

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「経営」は実は身近なことだった

「経営」は実は身近なことだった

先週頃から今週いっぱいまで期限を決めて「経営」の勉強をしている。今までほったらかしだったこの分野。真面目に向き合うと気づきが多かった。

今5冊ほど読み実戦で自社に置き換えて明文化しているが読書中、「これ精神論の塊や!」というのが率直な感想だった。2冊目あたりから「むしろ経営はどういうスタイルかってことと新しいアイデアのように経営戦略の掛け合わせだ!」と感じ始める。

それってつまり、アイデアの発

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名前をつけると安心できる

名前をつけると安心できる

note、ひさしぶりに書く。

というのも先週、回腸末端炎・大腸炎なるものに襲われ、週の後半をひたすらベッドの上で唸って過ごしていたのだ。

陣痛のように断続的に発生する痛みには息もできなかったけれど、症状は「激痛だけ」。トイレから出られないとか、マーライオンになるとか、そういう液体に関する憂き目には遭わずに済んだ。

しかし、だからこそちょっと怖かった。だって明らかに「ときどき起こる腹下し」では

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