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何度も読み返したい素敵な文章の数々vol.10

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2018年7月の記事一覧

自分だけの辞書を持ち、言葉と向き合う。

自分だけの辞書を持ち、言葉と向き合う。

社会人時代、仕事で悩んでいるとき、「仕事って一体なんなのだろう」と思ったことが何度もあった。辞書を引けば、ある意味での説明はのっているけど、僕がほしいのはそんな説明ではなかった。

そんな時期から(24歳か25歳くらいだろうか)、僕は頭の中に自分なりの「辞書」をつくるようになった。なにかに悩んだとき、その事柄ってそもそもなんなの?ということを、自分が納得しやすい形で、「◯◯とは、◯◯である」みたい

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さよなら私の宇宙船。−この地球で生きることについて−

さよなら私の宇宙船。−この地球で生きることについて−

このお話はただただ個人的な私の中、奥の奥の方で起きてたお話です。

私は宇宙人だった。
というのも子供の頃からズレていて、同じ子どもたちの言葉をしゃべることができなかった。だから、意思疎通ができなくて、私はただただ地球を観察しにきた宇宙人のように、突っ立っているだけ。

周りの人に私の言うことが伝わらない私は、
一人の世界を作りその縁に佇んでた。

さみしくて、でも自分の世界を人に壊してほしく

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また最初からです。

また最初からです。

努力して何かできるようになったら自信になる、という人がいる。
親からの愛情を受けて育った子は自信を持てるようになるという人もいる。

前者は自身の能力に対する信頼であり、自信と呼んでもいいのではと思うが、後者はむしろ自己肯定感のことじゃないかな。
よくごちゃごちゃにして語られていて、私もよく混同する。
でも、本来まったく別のものじゃないだろうか。
ただ、持っていると生きていくのがいいことのように思

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ストックから取りだせない

ストックから取りだせない

歩いているとき。
電車に乗っているとき。
車のなかから窓ごしに外を眺めているとき。

なにか思いついてあとで書こうと思っていても、いざ文章にしようとするともう思い出せない。
そのわりに、ぼーっと考えていたときの景色や空気だけは覚えていたりする。

その場でメモすればいい話なのはわかっている。
思いついたときはイメージが鮮明なので、忘れるわけがないと思ってしまう。
あるいは忘れてしまうことなら書くほ

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削らずに反応を起こす

削らずに反応を起こす

ノートを頻繁に更新することに決めてはや半年。内面をというか思ったことをつらつらと書いてきた。「というか」という単語を自分が多用することも知った。

続けてみることで気づいたこともたくさんあるし、消えていった感情もたくさんある。書くことへの恥ずかしさは、だいぶ消えた。これを読む人は少しはいるけど、これでは世界は変わらない。という安心感のようなもの。

(ただ、母には読まれたくないなと思う。なんとなく

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新しい商売の難しさと面白さ

昨日、打ち合わせを終え、色々考え事をしながら京都に戻っていた。
1年間ご一緒したパートナーとの年間契約が満了し、振り返りをしつつ、反省点・改善点を洗い出す。
恐ろしく暑い京都で移動しながら、あ…やばいぞこれ!って頭がクラクラして熱中症手前で喫茶店に逃げ込む。

ビジネスが一本終わったというよりも、あの人達と色々変えていこう!というプロセスもこれで終了となる寂しさを感じる。僕の会社は受託案件とコンサ

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恩師との対談を終えて

恩師との対談を終えて

豊かな時間だった。思い返すと15年前の居残り講義的過ごし方。
いろんなところから、後藤さん目掛けて懐かしい面々が集まり、超混沌とした参加者。みんなどこかで後藤さんに触発されて、独自の道を歩きつつ、あの日、あの場所で先生と生徒になりに戻ってきた感じ。

会場がとてもよかった。聞けば自宅という。三階建のビルの1Fがトーク会場に。ここでよかった。本当、いい距離感と密度。後藤さんはいろんなキーワードを事前

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コンプレックスの素敵なごまかしかた

コンプレックスの素敵なごまかしかた

周りのみんなが誰もやっていないことをやろう。
そうすれば、他人と比較をしなくて済む。
誰かに見せるためじゃなく、
評価を気にすることもなく、
ただ自分だけのために誰にも言わずにやろう。

そう思って、1年3か月ほど前に私はフラメンコを習い始めました。

フラメンコを選んだ理由は、レンタルショップでたまたま手に取った漫画。『鉄楽レトラ』というその漫画は、無気力な男の子がフラメンコと出会うことで活き活

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自分の感情にもう少しだけ丁寧な名前をつけてあげること

自分の感情にもう少しだけ丁寧な名前をつけてあげること

どうも、アンテナ編集長の堤です。

今度、8月から関西の音楽メディアki-ftと組んで、音楽ライター講座【初級編】なるものを開催するんですが、そもそも我々は何故、頭をひねって言葉をアウトプットして何があるんでしょうね。「なんかすごいねん、まじヤバイ」で全部伝わらないんだろうか?

別に言葉になんかしなくたって、伝わることもたくさんあるはずなんですよ。僕が敬愛するブルース・リーだって「考えるな、感じ

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謙虚で優しくあるための個人的な方法

謙虚で優しくあるための個人的な方法

僕が今まで会ってきた人たちの中で尊敬する先輩たちは、どの人も謙虚で優しい人だった。有名、無名問わず、お世話になった漁師さんから、先輩クリエイターまで、等しくみな謙虚だった。ああなりたいと若造は見上げたわけで彼らがなぜ謙虚で優しいのかを考えた時期があった。そこで気付いたのは以下のことだった。

謙虚で優しくあるための練習
1.肩書きを見ず、目を見る。
2.スケジュールは腹8分目(できれば5分目)
3

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話さなくても、好きな人。

話さなくても、好きな人。

100人いたら、100人が私のことを「よくしゃべる子」と形容する。

もちろん自覚もあって、日々気づいたあれこれが溜まりに溜まって「先生、あのね」が止まらなくなることがよくある。

これでも、noteとTwitterのおかげでだいぶマシになったのだけど、ね。

もちろんいつだってしゃべりたくてしゃべっているけれど、私はそもそも沈黙が怖くてしゃべってしまうタイプだ。

隙間はすべて、きっちり埋めなけ

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本当に意思決定が必要なことって、実は少ないかもしれない

先日、こばかなさんと意思決定の話をした。その話のまとめメモ。

意思決定の遅さや、先延ばしに巻き込まれて、チャンスを逃すケースが非常に多い。私生活でも仕事でも。

でも、実は意思決定で悩むケースは、この世にはほとんど無いんじゃないかなと思う。多くの場合、物事の選択はざっくり「ポリシーの問題」「セオリー」「不変の法則」の3種類のレイヤーに分類できるのではないかと思う。あらゆる意思決定をこの3レイヤー

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7月13日 若い人が何を知らないのかがわからない

7月13日 若い人が何を知らないのかがわからない

※この記事だけを100円で買えますが、こちらのまとめマガジンを購入すると、1ヶ月約30本で400円で買えるので、1本約13円なのでそちらがお得です

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きみが「わからない」のは「わかる」を理解していないからだ。

きみが「わからない」のは「わかる」を理解していないからだ。

「わかる」とは、どういう感覚なのだろう。
ぼくたちは、説明を聞いて「わかった!」と言い、話をしていく中で「腑に落ちた」こともある。
会議の議論を聞きながら、何を話しているのか「わからない」と言い、彼や彼女に、「なにもわかっていないくせに!」と言うこともある。
ワールドカップについて詳しく話す人に、サッカーのことが「わかる」人だと思う。いい絵だ、いい壺だとわかる人もいれば、わからなくて騙される人もい

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