江里 祥和
「欲本」と書いて「ほっぽん」と読む。ほしい本のことである。その記録。
ちょうどいい暮らしに向かう、日々の記録
とても短い物語のようなものを書く試み
中学時代を過ごしたサイパンで夢中になったスケボー。スケボーが日々にどう影響を与えのかはもちろん、当時の暮らしも振り返っています。
ビートメイク経験ゼロからSpotifyにアルバムを公開するまでのプロセスを記録しています。音声版「おとあそびラジオ」はApple Podcasts、Spotify、stand.fm、Himalaya、Amazon Musicなどで配信中。
さきほど書店から帰ってきた。気になっていた本『ヤンキーと地元』がちくまで文庫化されたと知って、それを目当てに。その横に並んでいた同じくちくまの新刊も買ってしまった。『ルポ アフリカに進出する日本の新宗教』である。 レジに向かう前、この2冊を手に持ちながら、気になっていた本の実物を確認するために、しばらく書店をぶらついていた。 その本のなかに『山學ノオト』も含まれていて、検索機で探すも、データがなかった。それで在庫のあった別の本の棚を眺めていたら、あったのだ。『山學ノオト』
5日ほど前にはじめてみたこの「欲本日記」、なんと4日間続けて書いている。前回書いたように、11月が近づき、毎月の本の予算がリセットされることでの「来月はどの本を買おうかな!」というワクワクが滲み出しているだけである。数日続いてぱたっと更新が止まり、またぱたーんと更新がまじまったりするだろう。 『東京の生活史』という本は、いわゆる"鈍器本"である。人をその本で殴ると大打撃を与えることができるほどの分厚さ、凶器にもなる本である。 ページ数は、1200ページ。書店で何度となく手
3冊目の欲本は、みすず書房からでている『職人の近代』である。 もうすぐ11月だ。ということは、毎月の本に使う予算のリセットが近づいていることを意味する。リセットされるということは、また本を何冊か買えるということである。続けて更新しているのは、その高まる気持ちのせいである。もうすぐ本が買えるぜ!どれを買おうかな!この本がほしい!あの本もほしい!うえーい さて、『職人の近代』という本を知ったのは、香川県にある本屋ルヌガンガの店主による投稿であった。 こんなことを言われちゃあ
この本の言葉には、きっと血が染み付いているのだろう。なにかを表現するために書いたというよりも、生きのびるために書いたような、そんな言葉が並んでいそうな本である。 2冊目の欲本は、『溺れるものと救われるもの』である。 この本の存在を知ってから、もう数ヶ月は経過しているかもしれない。きっかけは『関心領域』という映画だった。アウシュヴィッツ強制収容所の真横で暮らす所長の家族の日常の風景をたんたんと見せる映画であった。この映画がなかなかのもので、いろいろな思考が駆動した映画だった
1冊目の欲本は、『半島へ』という小説である。 この本がほしい理由は、表紙が美しい、である。空とも海ともとれそうな青の背景に、金色っぽく箔押し印刷されたタイトル。このコンビネーションによって、人生で初めて本を"ジャケ買い"しそうである。 また、この本が講談社文芸文庫であるという点もほしいポイントのひとつである。この文庫シリーズはとても高い。文庫なのに3千円オーバーは珍しくない。 値段でいうと、新潮文庫はリーズナブルな印象である。新書も含めて千円を超える本は増えてきているな
「欲本」と書いて「ほっぽん」と呼んでみる。ほしい本のことである。その本への気持ちを、ここに記録として残しておこうと、ふと思い立つ。 夕食後、皿洗いもせず、シャワーも浴びずに書いている。今日の夕方、「欲本を"ほっぽん"と読ますの、ええやん!」と仕事帰りに自炊しているなか、ふと浮かんだのである。 『極悪女王』を観ながら夕食を食べていても、頭の中は「ほっぽん」「ほっぽん」である。気づくと、なにかの試合の決着がついていた。とても大事なシーンだったと思う。 こりゃいかん。とりあえ
たまねぎ、キャベツ、さつまいも、えのき茸、ごぼう、にんにくをカットして沸騰したお湯に入れる。火がある程度通ったら、フタをして、そのままシャワーを浴びる。味噌を入れて、皿にどすんと盛る。最後に、ブロッコリースーパースプラウトをかけたら、味噌汁とも言えないようなサイズの味噌汁の完成である。2合のご飯をよそい、岩塩をふりかけ、『狼と香辛料』を観ながら食べる。 ちなみに、普段は夜にご飯は3合を食べる。といっても、1日に白米を食べるのは夜だけだから、1日全体の量としては大したことはな
夜景が見渡せる高台で、コーヒーをひとりで啜っている。微糖のスティックコーヒーをマイボトルに入れたもの。味にこだわりはない。 高台の下では、スマホを見ながら歩いている人がぽつぽつ。目の前の世界よりも機械と接する人々。なんだか虚しく見えるが、おれが時代に遅れているのだろうか。 「あのさあ、最近ずっとスマホいじってるじゃん。会う意味あるこれ?」 この前健太に言った言葉が、ふと浮かぶ。ネットに疎いおれと、なんでも使いこなそうとする健太。時代に乗り遅れないことが、そんなに大事なの
朝6時のアラームを止め、ふとんをまくりながら上半身を起こす。起床後は、まずはベランダの窓を開ける。車の走行音が耳に届き、肌をなでるような風を顔、肩、腕に感じる。向かいの家の梅の木が咲いている。そろそろ春だろうか。 ぼくは、出勤前の朝6時半から7時半まで公園にいくことを日課にしている。目的は、人間観察だ。さまざまな人間の表情や服装、行動をながめては、その変化を観察している。この日課を続けて、もうすぐ1年になる。 「アレクサ、今日の天気は」 「今日の天気は、おおむね快晴です。
ある日、男が古本屋で読みたい本を散策していると、真っ白な本が目に止まった。手に取ってみると、表紙も中のページも、真っ白である。 ハードカバーで表紙はマットコート、裏も白である。ページに関しては、一般的な単行本と大差がない紙質だが、色は茶色がかっている感じもなく、やはり白である。それは印刷を怠ったという意味での"情報が一切ない"というよりも、あえて真っ白にしているように感じられた。 古本屋にあるから中古本ということだろうが、表紙に多少のスレがあるくらいで、特に大きなダメージ
ぬか漬けではズッキーニが一番好きなぼくは、『スター』を読み終わり、その余韻が抜けぬまま『爪と目』を読んだ。脳内がぐちゃぐちゃである。爪を噛む女の子が映画監督を目指しそうだし、古本屋はYoutuberと不倫しそうである。 『爪と目』は、ホラーということであった。読んでみたが、あんまりホラー感がない。それは小説筋肉がおとろえているぼくのせいなのか、それとも物語の複雑性からきているのか。何本か書評を読んで、再読の必要性を感じた。だが、あまり小説を読まなかったぼくでも、言葉で紡がれ
普段は電車で数駅はなれた大型書店にいくのだけど、電車に乗るのが面倒なとき、歩いてとなり駅の書店にでかける。「まぁ、運動にもなるし」と先日その書店にいってきた。 だいたいのジャンルを満遍なく取り揃えたその中型書店にて、文庫コーナーをうろつく。新潮文庫、角川文庫と目線を動かして探してみたが、お目当ての本はないようだった。また今度、大きな書店にいったときにでも探そう、とエスカレーターで下った。 施設をでて、ゆるやかな下り坂をあるく帰り道、右側には自動車販売店が見えてくる。そこに
前回の投稿から2週間近く空いてしまいました。飽きたわけではありません。ちょっと小休憩ということで。 「スケボーの記憶」は、中学時代を過ごしたサイパンにてスケボーに夢中だった頃を、34歳になってから振り返っている不定期投稿シリーズです。 過去投稿はマガジンからどうぞ 前回は、キックフリップという技がいかに「ほんとにできるん!?」という都市伝説的なものだったかをお話しました。ビデオの中でしか見たことがなかったのですが、友達が成功した途端「できるんだ!」とみんな成功しだしたので
少し間が空いてしまいました。34歳のぼくが中学時代のサイパンでのスケボーの日々を振り返るシリーズ、今回で5本目ですか。 前回は脱臼ということで、ちょっと痛々しい話でした。スケボーにケガはつきものですが、できればケガってしたくないですよね。受け身を知らずにこうなっちゃったので「転び方って大事だよね」という内容になっています。 あ、そうそう、マガジンも作成したので、よかったらフォローしてもらえると感激です。 今回は「都市伝説」という、ちょっとすごいワードを入れてしまいました
今日はじめて中本に行ってきました。辛さ9という北極ラーメンを食べたのですが、うまからでした。食べれば食べるほど辛くなるという感じではなく、ただ最後はきつかったですけど。スープ全部飲むのはさすがにきつかった。辛いけど、ちゃんと美味しかった。 前回は「初めてのオーリー」ということで、オーリー練習を振り返りました。練習自体の記憶はそこまで鮮明ではなく、「スケボー練習とは」という解説部分がふくれあがってしまいました。 さて、今回は「脱臼」ということで、ケガの話です。ちょっと記憶が
こんにちは。この前久しぶりに『メッセージ』という映画を見たら、ラストでうるっときてしまいました。あれは名作ですね。 さて、前回はスケボーを入手するまでのお話でした。北斗の拳的なグラフィックの安物スケボーをゲットして、ついにスケボーに乗りはじめた僕です。 今回は「初めてのオーリー」ということで、その練習の様子を思い出してみます。 あとこのシリーズでは、ちょこちょこ解説的なことも書いていきます。Youtubeで何十本と解説動画をつくってきたのもあるので、「スケボーしたことな