伊東佑真(いひがし)

犬と本と映画、アジカンと中村佑介さんが好きな出版営業→書籍編集。福井県の田舎生まれ。大学の専門は生物工学。酵母や大腸菌の代謝について研究していました。コルクラボに所属し、よく読書会を企画しています。noteでは、おすすめの本や、映画、日記を投稿します。

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犬と本と映画、アジカンと中村佑介さんが好きな出版営業→書籍編集。福井県の田舎生まれ。大学の専門は生物工学。酵母や大腸菌の代謝について研究していました。コルクラボに所属し、よく読書会を企画しています。noteでは、おすすめの本や、映画、日記を投稿します。

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    本を読まなかったことへの後悔

    本を読む子どもではなかった。 周りに合わせて『かいけつゾロリ』や『ズッコケ三人組』を学校の図書館で借りてはみるものの、ほとんど読めずに、絵のあるところだけを見ていた。 小学校低学年の頃、母親に夏休みの宿題の読書感想文を書いてもらったこともあった。 本を読めないから、はじめ読み聞かせまでしてもらったのだが、それでも内容は何も覚えていない。 読みながら母親が感動していたことと、つくってもらった感想を原稿用紙に書き写す作業が苦痛だったことは覚えている。 国語は苦手だった。作文も

      • 成功する秘訣はうまく失敗することー『アダプト思考』のすすめ

        正直、失敗したくない。思いついたアイデアもチームで進めている施策も成功させたい。これからやりたいこともたくさんある。 失敗して「あいつはダメなやつ」と思われたくない。もう挑戦できないのではないか。未来が閉ざされてしまうのではないか。 成功したい。それ以上に、失敗したくない。 だから、ぼくは、始めるのが遅くなる。迷う。 だから、こっちだと決めてやってみることが怖い。不安だ。 ぼくにとって、失敗をうまく繰り返すことで成功に近づく「アダプト思考」は、画期的なアイデアだった。

        • わたしの世界を開いた「入門書」

          古文は日本語で書かれた暗号だった。 教科書に並ぶ文字列からは意味が読み取れない。 ひらがなと漢字が並び、なんとなくわかりそうで、わからない。 いまつかっている単語を見つけたが、意味が違うようだ。 単語も文法も違う。だれが何をしているのかわからなくなる。 ダジャレのような掛詞。暗唱しなさいと練習した動詞の活用法。 古文を習い始めてすぐのころは、まったくおもしろくなかった。 そんな古文に対しての認識を一変させた本がある。 『恋する伊勢物語』だ。 この本を読んでくることが長期

          • 人生を転がした1枚のCDと本とイラスト

            1枚のCDが、ひとつのイラストが、1冊の本が、人生を転がした。 高校入学前の春休み、友だちをつくりたくて買ったCDがアジカンだった。 高校生になれば、音楽の話ができないと周りについていけない。友だちをつくれないだろう。音楽を聴く習慣もなければ、好きなアーティストもいなかったぼくは、不安でいっぱいだった。 中学のサッカー部の部室で、流行に敏感な何人かが音楽の話をしていたのを覚えていた。すこし湿った薄暗い部室の隅で、スパイクの紐を結びながら、心のメモに留めたのが「アジカン」だ

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            #リモートワーク の学び Slackの「通知」で明らかになった他者との「ずれ」

            リモートワークになり、社内ではSlackでやり取りすることが多くなった。メンションをもらったり、投稿に対しての回答や、ほかの人の返答が通知でくる。 この常にオンの状態で、情報を受け続け、声をかけ続けられているような感覚には疲れも感じる。ただ、発見もあった。 人にはそれぞれ、好きなタイミングやリズムがあり、置かれている状況や対応している課題や業務は違うということである。 当たり前のことかもしれないが、人の反応が明確に通知で来る状況は、オフィスにいるときとはまるで違う。

            ぼくを自由にしてくれたように、人の可能性を見つけたい

            バカにされたくない。比べられたくない。一目置かれたい。 正解の行動を続けたい。嫌われたくもない。そう思って生きてきた。 書いてみると「よくある感情」のように思えるが、自分がそういう感情を持ち、その思考の枠で不自由に感じていることに気が付き、ぼくはそれを超えたいと思った。 小学校4年生から、サッカーを始めた。 友だちが楽しそうにサッカーをしていたのを見たからだ。 高校卒業まで続けていたから、サッカー自体は好きで、楽しくもあった。 ただ、上手い、下手が明確だった。そして、その技

            不条理ばかりの世界での「生き方」を知る1冊『ペスト』の感想

            『ペスト』は、不条理に立ち向かう個人の物語だ。不条理の中で自らの生き方を突き通す物語であり、不条理に喜びを感じる物語であり、不条理の中で幸福を選びなおす物語であり、不条理の中で生きることを選び続ける物語だ。 物語は、感染症の「ペスト」がある都市を襲い、都市封鎖となるところから始まる。 あっという間に死に至らしめる感染症という、どうしようもない不条理が現れる。 医師、新聞記者、犯罪者、神父など、それぞれの信念、価値観、生き方をしてきた個人が、この不条理をどう感じ、変化し、生き

            『ペスト』を読んで感じていること

            コロナ禍でヒットしている小説『ペスト』。読んだことがなかったので、これを機に買って読んでいる。まだ途中までだが、感じていることを書こうと思う。 小説の舞台は1940年代のアルジェリアの港町、オラン。街の環境やそこに住む人たちの描写から始まる。 街に異変が起こり、感染症が広がっていく様子、医師が「ペスト」であることに疑いや不安を持つ状況、議会での議論、都市封鎖をしたことによる市民の変化など、現実は「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)」であるが、まるで今の状況を描いて

            社会人7年目に身につけたいマネジメントとチームづくりと仮説を学ぶ本

            今月から、週1回、火曜か水曜日に更新していこうと思う。たまに2週に1回になるかもしれないけど。 最近は、マネジメントとはなにか、チームとはなにか、戦略とは、仮説とはなにかについて関心がある。 社会人になって6年がたった。ある程度、仕事のことも、社内のことも、業界のことも、わかるようになり「ある程度できる自分」を感じていたのは事実だ。 だけど、高いゴールの仕事を任せてもらい、役割を任せてもらったいま、このままでは全然だめだと知った。 例えば、上長や同僚からのお題には、あ

            文章を書くことは自分の人生を歩むことにつながる #読みたいことを書けばいい

            『読みたいことを書けばいい。』は、「シンプルな文章術」という副題だが、具体的な文章術というよりもむしろ、自分の人生を生きるための術を与える1冊だ。 裏切られた。大きく裏切られ、心を動かされた。 友人との付き合いや、ビジネスをうまく進めていくために、「文章術」に具体的な課題があった。 だから僕は、話題のこの1冊を手に取った。 人を動かすには、うまく伝えるには、嫌われないためには、不快な思いをさせないためには、どういう文章を書くといいのか。 ブログやTwitterでどんな文

            ドラマ『トリック』 #好きな物語

            ドラマ『トリック』のシリーズが好きだ。 自称売れっ子マジシャン・山田奈緒子と、天才物理学者・上田次郎が、超常現象や霊能力、村の因習といった奇妙な事件に巻き込まれ、そのインチキを暴いていくというストーリーだ。 金欠で強欲で疑い深く見栄っ張りな山田と、自信家で騙されやすく惚れやすく気が小さい上田。そのふたりによる、ボケとツッコミの掛け合い。ケンカとボケとボケとボケの重なり。相反するふたりの関係性の変化やそれぞれの成長(!?)。凸凹コンビがインチキを暴いていく過程。 そして二人に

            生物工学はおもしろいぞ #コルクラボ編集専科

            「細胞は分子でできている。でも、分子を集めても生命にならない。生命現象はまだ解明されていない」 工学部の1回生だったぼくは、ある教授のこのひとことで、生物工学に興味を持った。 小学生の頃からプラモデルを作ることが好きだった。ガンプラをいくつも買って、たくさん作っていた。 最初は小さな部品をつくることから始まる。パーツを組み合わせ、部分と部分をくっつけいき、腕ができ、足ができ、胴体ができ、頭部ができる。順に組み合わせていくと、カッコいいモビルスーツが目の前に現れる。 組み立

            怪我をするのもいいものだ。

            情けなくもバスケの試合に出て数十秒で負傷退場してから、不幸を呪い、励まされ、検査の結果を待つ数日はすごく長く感じられた。 ただ、気づいたことがたくさんあった。それがなによりも楽しいものだった。 身体はすごいまず、人の身体は、膝をすごく使うことだ。 膝を痛めて、動かしにくくなった結果、全身の動きもかかるストレスも、通常とはまるで違うのだ。こういう風に体重がかかっていたのか。こういう曲がり方で歩いていたのか。階段を登るにはこんな動作が必要なのか。 足を引きずりながら、感

            ひとことで、人生は変わるのか。

            「怪我なく終わりましょう」と、チームのキャプテンが言ってから始まったバスケの試合。会社のメンバーで出場した大会で、今日の試合相手は強敵だった。だからぼくは第4クオーターまでベンチで声を上げ、勝てるよう祈っていた。ただ残りの時間と点差を考えると、難しそうだと判断したのか、「最後、思いっきりやってきて」と交代して試合に出ることになった。思い出づくりの出場。残り1分。負けるとわかっていても諦めたくない。気持ちが先走ったのか、込み入ったところに突っ込んでしまった。 味方とぶつかり、

            30歳。誕生日にホグワーツからの便りはなかった。選ばれる人生から、選ぶ人生に。

            7月31日、30歳になった。 『ハリー・ポッター』の主人公ハリー・ポッターと同じ誕生日であることを知ったときから、誕生日の話題になったときには必ず、 「ハリー・ポッターと同じ誕生日なんだよね。いまだに、ホグワーツからの入学許可書が届かないけど」 と話してきた。(ウケを狙うのだが、あっそうと鼻で笑われて終わる。) もちろん本気で思っているわけではないが、どこかそれを期待している自分もいる。もしかしたら、本当に手紙が届くのではないか。 今年は30歳の節目だ。フクロウが届けに

            サラバ20代! ハタチになった日に書いたmixi日記を公開

            7月30日は、ぼくにとって20代最後の日だ。20代いろいろあったなと思い返していると、ふと、大学生のころ、mixi日記を更新していたことを思い出した。 久しぶりにmixiにアクセスして、日記をさかのぼっていくと、あった。 ちょうど20歳になった日に書いた日記だ。 ぼくは、この投稿から20代をはじめたのだ。 *** タイトル:あたしハタチ。あしたは勝ち。ハタチを迎えました! 皆さん、ありがとうございます。 少しずつ、オトナになっていきたいと思います。 今