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【読書日記】ぽすたの読了棚

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読んだ本を残していきたい。 なんだか、ふとそう思ったから書き記していこう。 月ごとに、ゆったりいろんなジャンルを。
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記事一覧

【読書日記008】環境問題と資本主義の未来。

【読書日記008】環境問題と資本主義の未来。

暑い夏。
おそらく、気温は僕らが幼少期の頃よりも+1.0℃くらい上昇しているのだろう。当時はエアコンを使用せず、扇風機でやり過ごすこともあったと記憶しているが、今ではそれは耐えられなくなってしまっている。
#039 . 人新世の「資本論」 -斎藤幸平 ★

とんでもない一冊。今年ベストかもしれない。
資本主義下で生きる我々に、資本主義の権化として認識しているマルクス晩年の研究からまったく違う発想を

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【読書日記007】アート?論文?リーダー?世界を動かすのはなにか。

【読書日記007】アート?論文?リーダー?世界を動かすのはなにか。

7月はあっという間に過ぎ去った。
3連休は大阪へ旅行に行ったし、楽しいことがたくさんあった。
本ももちろん読んだよ。
#036 . 暗黙のゲルニカ -原田マハ ★

非常にアートの力を考えさせられる今年読んだ中でも貴重な一冊だった。
心に残った部分をいくつか抜粋していこうと思う。
#037 . 論文の書き方 -小熊英二

社会人になって改めて読んでみたくなった論文の書き方。
小熊英二先生は大学時代

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【読書日記006】”はたらく”を問い直す。

【読書日記006】”はたらく”を問い直す。

新しい言葉を知ること。それは、世界を新たな切り口で理解すること。だと思う。
特定の領域に絞らず、広い視点で本を選定していくことも読書の世界を広げていく上で、大切だろう。ということで今月も読んでいく。
#031 . 新東亜論 -原洋之介 ◎

本書は、「文明の生態史観」で述べられていた文明史を前提に、ふるい進化史論を否定する。
そのうえで、アジアは、ひいては日本はどのようなふるまいを目指せばいいのか

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【読書日記005】ひとはどこから来てどこへ向かうのか。

【読書日記005】ひとはどこから来てどこへ向かうのか。

5月!
大型連休とともにはじまった早月。
今月は積読を可能な限り読み進め、片付けていくことが目標!
#024 . ハロー、ユーラシア -福嶋亮太

先月読んだ『文明の生態史観』に続き、地政学をテーマにした本書。
ユーラシア大陸の巨大な帝国の成立と、アジアとヨーロッパそれぞれのアイデンティティの創造というテーマで書かれている。

論点がいくつかの項目に飛ぶので、正直読みづらさを感じてしまった。
学び

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【読書日記004②】地政学に関心。世界を見通す切り口を養う。

【読書日記004②】地政学に関心。世界を見通す切り口を養う。

こんにちは。4月読書本メモの第二弾。
学生時代の研究会で読んでいる本のリストをもらい、それを片っ端から読んでいるけれど、とても楽しい…。
#021 . 文明の生態史観 -梅棹忠夫 ★

名著。
世界を第一地域・第二地域と切り分け考察する。
これまで西洋史観だった我々をハッとさせてくれる。

指摘できる点は本書にも多い。
例えば、第二地域は資本主義に対応できないのか。と問われれば、そんなことはないし

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【読書日記004①】ビジネスを変えるイノベーションは良い”知”から。

【読書日記004①】ビジネスを変えるイノベーションは良い”知”から。

こんにちは。4月は新年度!
ぽすたは社会人4年目を迎えます。あー、中堅社員だー。
さて、今月も本を読んでいこう~。
#015 .Forbes4月号 「スモール・ジャイアンツ」

中小企業の新たな取り組みにフォーカスした4月号。
Topicは「dポイント」による新たな価値創造への挑戦を図ったNTTドコモと電通デジタルの取り組み。
「dポイント」を新たな価値・体験を感じてもらえる考えの中心に据えており

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【読書日記003】時代を捉える”暇”という切り口。他

【読書日記003】時代を捉える”暇”という切り口。他

こんにちは。
卒業シーズンの3月!今月も本をたくさん読んだので、コメントとともに。
最後までお付き合いいただけたら嬉しいです。
#009 . フットボリスタ(サッカー戦術ヒストリア)-1月号

フットボリスタ創刊15周年記念号として、発売された一冊。
00年代から20年代までのフットボールを代表的なチーム戦術とともに振り返っている。
現代サッカーの潮流になっている「ポジショナルプレー」と「ストーミ

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【読書日記002】新たなことを知ること、それは世界を知ること。

【読書日記002】新たなことを知ること、それは世界を知ること。

こんにちは。
今回は2月に読んだ本のまとめをしていこうと思います!
國分功一郎さんという大変興味深い学者に出会うことになった。
#005 . <責任>の生成-國分功一郎/熊谷普一郎

「中動態の世界」「暇と退屈の倫理学」と合わせて読むことが推奨。
僕は本書が入口だったので、大変難解だった。
最終目標は”責任”という概念の問い直し。
自分のしたことをどう引責(引き受ける)状態になるかを本気で検討する

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【読書日記001】美術に浸った1月。小説から美術史まで。

【読書日記001】美術に浸った1月。小説から美術史まで。

こんにちは。
読んだ本をまとめておくことはきっと未来の自分の役に立つと思う。
だから、ぽすたが読んでいる本の記録。
#001 .【文藝春秋】2022年の論点100

毎年年末に購入するのが恒例行事になっているが
これを読むことで世の中の論点を概観することが目的。
自動車メーカーの半導体不足から「心」のデータ化、ウェアラブルデバイスを用いた新しい健康管理社会の提案まで様々な視点を取り込めた。
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