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恩讐の彼方、そして─
─怒りのままに振るった力はどうだった?
─その魂で味わったか?
─否、言うな、何も口にせずとも良い。
─ソレは、オレたちが最もよく知っている。
─故に、今こそオレはこう訊こう。
─【復讐】
─お前には、どんな味だった?
◼︎
長い間、共に旅を続けてきた。
苦しいとき、辛いとき、足が止まってしまうとき。
彼の炎に何度助けられてきただろうか。
その炎が今、立ち開かっている。
─復讐。
激情に任せ、怨
【短編小説】赤の芍薬(編集版)
一章
この世界の現代で生きている僕たちにとって、普通というものは何を、どういったものを指すんだろう。“一般的”“常識”“正常”そして─“誠実”。大衆に向けて言う言葉ならこれらもきっと当てはまると思う。ただこれらが指す内容は誰が誰に対して決めたんだろうと、ふと考えることがある。
少し気取った言い方をするのであれば、人それぞれ今進んでいる道は違うはずだし、万人が一寸も違わない考え方なんてしていな
当たり前じゃなくなるという、当たり前のこと。
今日、僕の住んでいるところはしばらくの間結構な強さで雨が降っていた。調べてみたわけではないから、もしかしたらどこも同じようなものだったのかもしれないけれど。
小さな子どもの頃は、強い雨に濡れることを何も思っていなかったような気がする。むしろ待ち侘びていたかのように降る雨を楽しんでいたようにすら思う。
でも、もうそんなことはできなくなってしまった。どうやったらあんまり濡れないかな、なんてことを考え
よくないけれど、やめるつもりもないこと。
僕は予定を立てずに外出することが苦手だ。理由はとても単純で、心配だから。原因は単純でも心は複雑なもので、ふらっと外に出て有意義な時間になっていた、という経験はほとんどない。もしかしたら、まったくないと言い切ってしまえるかもしれない。そんな心境も手伝って、時間前行動の類に関しては結構自信を持っている。けれど、目的が終わったあとは自分でも驚くくらいには何もできないことが多い。あまり来ない場所だから折角
もっとみる読了『レーエンデ国物語』
しばらくというかそれなりに前に買っていて、立て込んでいて読み進められていなかったのだけれど、読み終えたので感想を残しておこうと思う。
これから書くから確定ではないのだけれど、もしかしたら物語の内容に少なからず触れる可能性があるので、もしこの記事に目を通す人がいたら、そこだけ注意してほしいと思う。
今回以降、読み終えた本の書評を書いてまとめていこうとも考えている。
タイトルにも載せた通り、今回は『
ちいさな報告かつ、あまり意味があるものではないのだけれど、Twitterとの連携を復活させた。前までもしていたのだけれどアクセスできなくなってしまっていたので、もう一度。こちらで書いたものを繋げておくだけのアカウントとして繋げました。
特別な時間の終わりと始まり。示すこと、示されること。
今日、と言っても寝ていないだけだから、実際は3月1日の話になるのだれけど。
この日は僕という人間にとって、特別な1日になった。少しだけ細かく伝えるなら、特別な1日になったと、僕はどうやら感じているらしい。
人間の一生において、なんでもない時間というものはそれほどないように思う。特にそれが顕著なのは、20歳を迎えるまでだろう。学生という特別な時間は、他者から眺めれば取り留めないものだけれど、当事者
今年もまた、今年もまだ
どうも。よわのあきです。
もう日付の変わる30分前だけれど、今日1月2日は一応僕の誕生日だ。まあ、だからと言って何かあるわけではないのだけれど。
20歳を超えてから、もう歳を重ねることに対して気持ちが動かなくなってしまった。もしかしたら、随分前からそうだったのかもしれない。
僕の周りには、ありがたくて勿体無いことに、僕の誕生日を祝ってくれる人たちがいる。
彼ら彼女らのおかげで、僕は自分の誕生日を