福良雀

小説書いてます。

福良雀

小説書いてます。

記事一覧

もう決まったことだから

今日(2024/05/05)大喜利天下一武道会という大会に出させていただきます。 十八回目という歴史ある大会で、約五百人ものプロの芸人さんやお笑い好きの方々が集い、大喜利…

福良雀
2か月前
8

ため息のプレイブック

「どうでもいいことでうじうじすんな」 「しょうもないこと気にすんな」 「いつまでそんなこと言ってんの」 親によく言われてきた言葉です。 ふと力が抜けると、ため息ば…

福良雀
2か月前
2

走れ

「人見知りと人嫌いは違う」 最近そんな言葉を聞きました。 人見知りは、知らない他人に対して遠慮がちになってしまう。 人嫌いは、とにかく人との接触を避ける。 そんな…

福良雀
2か月前
7

『も』うれつにやる気がないです。 『も』うそれはそれは、なにも思いつかないほどです。 いつも、なにかを書きたいときは大体タイトルも同時に決まったりします。 僕のそ…

福良雀
2か月前
4

a.m2:00〜a.m6:00

今日も夢を見ました。 目を覚ますと、少しのあいだ、現実がどっちかわからない時間が続きます。 そして自分の身体の大きさや感覚を思い出して、確かに息をしていて、生きて…

福良雀
2か月前
1

サスペンスとミステリー

「レストランの時限爆弾」という例え話があるようです。 レストランで食事をしている男性二人がいて、そのテーブルの下には時限爆弾が仕掛けられている。 突然爆発したらミ…

福良雀
2か月前
4

傷にそっと。

小説を書いてます。 書いてます、と言っても、さほど作品を完成させたことがありません(じゃあ何してんだよ)。 過去にお笑い芸人をしておりました、と言っても、それほ…

福良雀
2か月前
1

くちびるがしょっぱい⑤ 美しく

小さい頃から、湯船が嫌いでした。 熱いし、じっとしてらんないし。 父に無理矢理、浸からされたのを覚えております。 頭を掴まれて、沈められて。 「男は我慢しろ」 溺れ…

福良雀
2か月前
1

くちびるがしょっぱい④ アレテー

美しくありたいです。 正直、まだ自分のジェンダーがはっきりしておりません。女性が好きです。でも、男性も憧れるし、惹かれます。 いま少しゆっくりした時間を過ごせてい…

福良雀
2か月前

くちびるがしょっぱい③ 明るさと憧れ

寝れなくて夜更かしをしました。 そして久しぶりに、バラエティ番組を見たのです。普段はほとんど、テレビを見ません。 日本のスターたちが勢揃いする番組です。 特番なの…

福良雀
2か月前

くちびるがしょっぱい② 羊たちの沈黙

ここ最近、ある映画を見ました。 作品名は、言いません(ごめんなさい)。でも、その作り手や関係者の方々にも、生活があり、家族があり、商売があり。 邪魔してしまいたく…

福良雀
2か月前

くちびるがしょっぱい① ふむふむ

例えば、突然、耳元で「君を孕ませたい」なんて言われたら。 例えば、「俺の子どもを産んで」みたいな。 あんまり、考えたくはないですが。 でも、家族に性的な目で見られ…

福良雀
2か月前
1

もう決まったことだから

今日(2024/05/05)大喜利天下一武道会という大会に出させていただきます。
十八回目という歴史ある大会で、約五百人ものプロの芸人さんやお笑い好きの方々が集い、大喜利でしのぎを削る。そんな場所です。
僕は第十二回から出させてもらってます。
結果は惨敗。
その後の十三回でも。そして数年間、大喜利から離れ、第十六回にて久々に復帰して、またしても惨敗。
僕は、舞台に立つと、何もできなくなってしまう。

もっとみる

ため息のプレイブック

「どうでもいいことでうじうじすんな」
「しょうもないこと気にすんな」
「いつまでそんなこと言ってんの」

親によく言われてきた言葉です。
ふと力が抜けると、ため息ばかりついてしまいます。ため息の数だけ幸せが逃げる。僕は何万の幸せを逃してきたのでしょうか。そもそも、僕に何万何億という幸せが元々あったのか、というのも疑問です。

『世界にひとつのプレイブック』という映画が好きです。何度も見返しました。

もっとみる

走れ

「人見知りと人嫌いは違う」

最近そんな言葉を聞きました。

人見知りは、知らない他人に対して遠慮がちになってしまう。
人嫌いは、とにかく人との接触を避ける。
そんな違いがあるようです。

小説を書いてます。
元々はお笑い芸人を志していたのですが、作るネタが長すぎたことで当時のショートネタブームに乗り切ることができず、その上コンビやトリオなどの活動も人間関係が理由でなかなかうまく継続できずに、やめ

もっとみる

『も』うれつにやる気がないです。
『も』うそれはそれは、なにも思いつかないほどです。

いつも、なにかを書きたいときは大体タイトルも同時に決まったりします。
僕のそういった文章や作品は、タイトルが内容のテーマ性やコンセプト性を表しているものが多いからかもしれません。
しかし今日はなにを書こうにも、タイトルから内容までまったくもって思いつかず、更新をやめようかと閉じようとした際に、タイトルに『も』と

もっとみる

a.m2:00〜a.m6:00

今日も夢を見ました。
目を覚ますと、少しのあいだ、現実がどっちかわからない時間が続きます。
そして自分の身体の大きさや感覚を思い出して、確かに息をしていて、生きていて。
隣で眠る妻を見て、ここが現実なんだと再確認して、ああよかった、そう安心して、僕の一日は始まります。

初恋の相手は、小学校六年のときに隣の席だった子です。
当時は恋心だとは知らず、ただその子と毎日顔を合わせて話すことが楽しかっただ

もっとみる

サスペンスとミステリー

「レストランの時限爆弾」という例え話があるようです。
レストランで食事をしている男性二人がいて、そのテーブルの下には時限爆弾が仕掛けられている。
突然爆発したらミステリーとなる。
爆発する前に、爆弾の存在を読者が知るとサスペンスとなる。

映画や作品のジャンル分けの話です。

僕の解釈なので、具体的には諸説あるし色々考えられると思います。
「レストランで男性二人が食事している」シーンから始まり、片

もっとみる

傷にそっと。

小説を書いてます。
書いてます、と言っても、さほど作品を完成させたことがありません(じゃあ何してんだよ)。

過去にお笑い芸人をしておりました、と言っても、それほど活動しておりません(ほんと何してんだよ)。
十代の初めに志し、それから養成所に通ったり、誰でも出れるフリーライブ(アマチュアからプロまでエントリー料を払えば出演できるライブ)に出たり、師匠と思ってない人の弟子になってしまったり、親友がで

もっとみる

くちびるがしょっぱい⑤ 美しく

小さい頃から、湯船が嫌いでした。
熱いし、じっとしてらんないし。
父に無理矢理、浸からされたのを覚えております。
頭を掴まれて、沈められて。
「男は我慢しろ」
溺れかける息子を父は笑ってました。
だいぶ。
そうして、いまも生きております。

ここ最近の「ふむふむ」な日々。
お弁当ばかりの「ふむふむ」な生活。
寝不足な「ふむふむ」した生活。
そうして色んな巡りが悪くなって、湯船に浸かってみました。

もっとみる

くちびるがしょっぱい④ アレテー

美しくありたいです。
正直、まだ自分のジェンダーがはっきりしておりません。女性が好きです。でも、男性も憧れるし、惹かれます。
いま少しゆっくりした時間を過ごせているので、いずれ自身のジェンダーをちゃんとした機関で調べてみようかと思っております。
おそらくではありますが、少し複雑な何かがあることはわかっております。
親にも友人にも、話したことはありません。妻は知っております。そして数多くの人の中から

もっとみる

くちびるがしょっぱい③ 明るさと憧れ

寝れなくて夜更かしをしました。
そして久しぶりに、バラエティ番組を見たのです。普段はほとんど、テレビを見ません。

日本のスターたちが勢揃いする番組です。
特番なのですが、この番組が小さい頃から好きで、ついつい見入ってしまいます。
活気溢れ、楽しくて、時間を忘れさせてくれるからでしょうか。とにかく出てる人たちみんなが、明るいからでしょうか。

夕方の十八時から、二本立てで、深夜の三時までぶっ続けで

もっとみる

くちびるがしょっぱい② 羊たちの沈黙

ここ最近、ある映画を見ました。
作品名は、言いません(ごめんなさい)。でも、その作り手や関係者の方々にも、生活があり、家族があり、商売があり。
邪魔してしまいたくないので(そしてこれを読む人の解釈が偏ってほしくはないので)、言及はなるべく避けます。

ある少女がいます。ある男性と出会います。見惚れます。惹かれます。ふたりで旅に出ます。その少女はとある過去を経験していて、そしてある使命を感じ、ある行

もっとみる

くちびるがしょっぱい① ふむふむ

例えば、突然、耳元で「君を孕ませたい」なんて言われたら。
例えば、「俺の子どもを産んで」みたいな。
あんまり、考えたくはないですが。
でも、家族に性的な目で見られる。薄着をすれば、いやらしい視線を送られる。そんなことは、もはや日常茶飯事なことだったりするのでは、とか。昨今、いろいろ、思います。

渦巻く願望やら、ひとりの男性が抱えている悶々とした欲望やら。
でも、その男性が産まれることも、時を経て

もっとみる