案の定の麻疹続報

案の定、東大阪市の男性が乗った飛行機(2月24日エティハド航空EY830便)から麻疹感染が広がっている。

同じく大阪の堺市では20代男性が、3月3日に発症しているにもかかわらず7日まで出歩きまくっている。

岐阜では50代女性が、「行政が感染のおそれがある期間」として設定した3月1日と4日に出歩いている。ちなみに麻疹は発症前日から感染させる能力を持つと言われているのだが、岐阜県が発症日でカウントを始めたのか、発症前日から含めたのかは文面からはわからない。一般的な潜伏期間(1週間)からすると、おそらく発症日で記載している可能性が高いのではと思う。そうすると前日の行動歴が漏れている可能性がある。っていうか、2月24日の件の調査依頼が3月6日って…

名古屋では20代姉妹が姉は3日、妹は5日に発熱。そして発熱後もアルバイトをしている。その程度の意識だからほぼーノーマスク。旅行日程や年代からして学生&接客業なんじゃないかと私は推測しているけど、飲食にせよアパレルにせよノーマスクがノーマスクに感染力の高いウイルスを飛ばしまくったらまさに笑顔にイチコロ状態だよね。類友の法則でノーマスクはノーマスクと連む。そして仲良く積極的に感染拡散に勤しむ。何が同調圧力だ。

いずれにせよ、全ての例で、発症後にも平気で出歩いて(おそらくノーマスクで)感染を拡散しているところが致命的。

エティハド航空については飛行機だから確実に搭乗者リストとコンタクト先が把握できる。それで、2月24日搭乗のものの発症報告が2週間後にゴロゴロ出てきている(おそらくまだ増える)というタイムラインをまずは充分に理解する必要がある。

麻疹は感染から発症までの潜伏期間が1週間〜最大3週間程と長く、岐阜女性は約1週間弱、堺市と名古屋の姉は8日、妹は10日と、今日出た4名だけでもこれだけバラ付きがある。
そしてこれらの4名によって感染させられた、ここ10日間程の麻疹患者の情報が公開されるまでにも同じくらいの日程がかかるわけだし、さらに今後は、飛行機のように確実に追跡するのが不可能な対象に、指数関数的に広がっていくということがほぼ確実視される。
月末にはうじゃうじゃ状態じゃないの？(私は都内の0歳児の件のその後が出てこないのも気になっているんだけど、都内にもまずは0歳児を感染させた人間がいたのは確実なわけで、このまま収束するとは思えない。麻疹は潜伏期間が長いから本当に厄介。)

全ての根底は、繰り返しになるが、「ただの風邪なんて移して当然」「他人にウイルスをばら撒くことは問題無い」と、頭がQな集団や「コロナ明け」ムードに染まった大衆が、「ノーガード、ノーマスク」で、他人への一切の配慮なく、積極的に感染を拡散しているところにある。
起きるべくして起きた、点から線への現状は、今後身体中に広がる麻疹の発疹のごとく、国内を染め上げていくだろう。
この国、国民に、感染症を止められる素地は無い。

ちなみに、現在、麻疹の単独ワクチンはほぼ流通しておらず、麻疹予防のために現在選択できるのは実質的にほぼ麻疹風疹混合のMRワクチンなんだけど、これがまた、最近タケダ製のものが自主回収対象になっていて枯渇しているとのこと。

何だか本当に、近代文学の作家達が生きた時代みたいになりそう。病気で人がじゃんじゃん死んで、自殺もじゃんじゃん出る(一般的にどうだったのかはわからないけど、あの時代の文豪達の自殺率は明らかにおかしい)。

ここ10年以上、美しい国ニッポンの「正しく恐れる」は「リスクは無視して恐れるな」と同義。さらにそれを信じたところで全ては「自己責任」「自助」の世界だから。
100年前よりさらに悲惨なことになるよね。医療が進歩して、かつては発展して、世界からも(僻みや差別はありながらも)認められた国だったのに。

私は野鳥でもありカナリアでもあるから警戒心が高いしすぐに毒に当たって死ぬ。大半の人が気付く前に色々見てしまう。
メタ認知が強すぎるのも鳥の視点だからなのかもな。

古瀬さんのツイートの通り。心身共に健やかでこれまで過ごしてきて、それ自体は幸せでいいことだと思うけど、だからといって他人に刃を平気で向けるのは頂けない。傲慢で野蛮。ただ、理性も対話も機能しない相手に何を言って・しても一切無駄だから、身を守るためには逃げることしかできない。
論理も根拠も客観性もかなぐり捨てた理不尽と暴力の巣窟。自ら(&お仲間)のお気持ちとご都合が全ての「である」の世界。
30年前、か、その名残があった20年前位までは、この国にもまだぎりぎり、他人へ配慮をしたり利他的なことに意義を見出す人も一定数いたはずなのに。
貧すれば鈍すだし、この国の新自由主義は能力主義や競争ですら無い、生まれや身分で固定化された「既得権益者と強者にだけ優しく、莫大な利益や富を保証し、それ以外は徹底的に切り捨てこけ落とす、公助共助を取っ払い、全て自己責任と自助で「ヨシ」する美しきイデオロギーだから。
そして既得権益者と様々な不遇に呪詛と反社会性を募らせた無法者達こそが「ただの風邪」「5類」派のノーマスクのコア層であるから。

救いが無い。

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