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公正さを欠く「科学(的)」など信頼に値しない

この国の「科学」とは、為政者のご都合に沿う結論ありきでそのための根拠を提供する、あるいはご都合・結論に沿わない根拠をなきことにするための手段に成り下がっている。学術会議の件でも明らかだったように、学問が当然のごとく介入を受け恣意的にコントロールされ冒涜されている状況なわけだが、そんな中で掲げられる大本営発表の「安心安全」や「アンダーコントロール」に首肯できるほど、私はお花畑ではない。

当然想定できたことへの「想定外」があまりに多すぎる。そしてその「想定外の事態」への対応が杜撰すぎる。対応というか、無視・無対応・逆ギレがもはやお家芸だ。
強い地震や津波、メルトダウンだって想定されていなかった。起きていたメルトダウンだって長期間否定され続け(ほとぼりが冷めた頃にしれっと認められ)た。全て「想定していなかったけど起きた」ではないか。銃撃だって。

測定していると主張されている汚染水に関しては、国は多くの資金を投じているIAEAと結託し、残存を認めている9つの核種でトリチウム濃度(しかも希釈)にばかり注目させ、他は「無きこと」にしている(濃度測定をしていない)。ALPSでは生体間濃縮の問題がより深刻になるストロンチウム除去が充分できないし、中国だってその辺りに懸念を示していたわけだが、それに対する合理的な説明・回答・根拠もなく一方的に排出を強行し、挙句、輸入規制は「想定外」だ「抗議する」などとは、、開いた口が塞がらない。
本当に問題が無いのなら、きちんと測定データで示せばよいのだし、後ろめたいことがないなら外部調査を受け入れればいいだけではないか。ここ10年強ですっかり骨を抜かれた国民は「アンダーコントロール」できても海外はそうはいかない。もし体制が本当に、ニッポン仕草が海外にも通用すると思っていたのなら、本当に末期的な状況だ。まあ、もう実際そうなのだと思う。老人達は自分達で甘い蜜を吸い尽くして、自分達が生きている間だけ凌げればいいと考えているのだろう。嘆かわしい。

政治や利権と絡んだ「日本の科学」は「見ない・測定しない」(→何も対応しない)、あるいは、「問題ない」部分を恣意的に取り上げ強調することで「問題がない」というための方策である。見事に一貫している。
コロナの感染だって、例に漏れず、数えない・発表しないこと&メディアの「コロナは終わったキャンペーン」・謎の「体調不良への置き換え」で「無きこと」にされている。
現在流行中のエリス株は発熱を伴わないことも多く感染を意識しないまま(あるいは意識していても)ノーマスクで外出しウイルスを撒き散らす者が続出している。感染後の急性症状の重さ後遺症発生の有無・重さは一致しないわけだが、数ヶ月後、データが集まってきた頃にはどうなっていることか。

他人を思いやるという発想失った「今ここ自分だけ」政治とイデオロギーに染まった人間達。

「食べて応援」したい人はどんどんすればいい。摂取したものによる影響範囲は基本的には個人に留まるのだから、私は他人の選択に何も言うことはない。まさに「個人の自由」である。有言実行で積極的に行ってほしい。私にはできないことだから。
ワクチンも同様。リスクとメリットを個々人が熟慮し判断する、打つ際には署名を書かされる主体的選択の結果なのだから、他人がとやかく言うべきものではない。(ノーマスク人間には同調圧力が嫌いなはずなのに自分だけでなく他人のワクチン接種を「集団で」批判する反ワクチンが多い。)

責任能力のある個人が自らリスクを受け入れるという選択をしたのなら、それは「他に有害な事象でない場合・影響範囲が当人に限定される場合」尊重されるべきである。
けれどもマスクは違う。マスクは自分を守るより他人を守るためのものであり、マスク着用の有無の影響範囲は当人のみに留まらず他にかかってくるのである。
マスクをしない者は「他人への感染リスク低減対策を放棄した、つまり他人を感染させることに何の問題も感じない」人間である。
街中で汚い大きな咳をしている人間がノーマスクばかりであるのもこのためだ。元々自身が感染することにも、それ以上に他人を感染させることにも何の問題も感じていないからノーマスクでいるわけで、そのような人間が、感染していようが、症状があろうがなかろうが、自宅待機だとかウイルスを拡散させないためにマスクをしてささっと用事だけとか、そんなことができるわけがない。むしろ自分だけで感染するのが癪だから撒き散らしてやるくらいの気持ちで積極的にノーマスクで人混みへ出て飛沫を振り撒いているのだろう。
そのような人間を増やしてしまったのは、社会の貧困化、格差拡大、公教育ー特に低所得者層への対策放棄である。今はこの10年強で育ってきた果実がたわわに実り始めた時期であり、今後もそれはより拡大しながら継続していく。日本は治安が良い?そんなのもう過去の話になる。

海も土も樹も、教育も、勿論人も、中長期の展望なく今の利便性だけで破壊してしまったら、取り戻すのには何倍もの時間が必要になる。貧困層が増えれば増えるほど、社会の立て直しや回復は遠のいていく。

「今ここ自分だけ」を超えていくためには教養とそれを培うためのゆとりが必要だ。けれどももうこの社会にはそのゆとりも、教養に意義を見出す目も無い。

当たり前にあったものは、当たり前に、あっという間に無くなっていく。
既にあまりにも多くのものが失われたし、今後もそれはいっそう加速する。

どっちにしろ明るい道なんて無いんだけど、インパールさせていただくのはまっぴらごめんだね、少なくとも私は。ヒロポンもいらない。



今年はダメかなと思っていた茗荷ができていた。その他モロヘイヤ、金時草、ニラ、チャイブ、オレガノなど。

購買力を失った日本は肥料も買えなくなっているけど、肥料を使わなくても草は育つ。私は草や土と対話しながら、ギブアンドテイクで付き合っている。収穫するけど育てるし土を作る。互いにウィンウィン。草がどう思っているかはわからないけど、私は草を友達として大切にしている。
ラウンドアップにしろ何にしろ除草を目的に土を破壊し微生物を殺せばその場所は死んだ土壌になる。汚染の回復にも時間がかかる。雑草(とされる人間にとっては価値の低い草)だって、堆肥にすれば豊かな土壌や微生物のエサになるのにね。

ツナで埋もれているけど、草達に栄養をもらいました。ありがとう。


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