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#資本主義
民主主義を通じた資本の力の等身大化
マルクス批判から一転して資本主義を見てみる。
資本の力が強くなり過ぎている、という感覚は持っており、それはマルクス的な資本蓄積理論もさることながら、個人的には資本による他資本の支配というところに起因しているのではないかと感じている。会計的には他社株は資本の部に計上され、労働を迂回して配当だけが利益として計上される。これについては、労働がそのシェアを求めることができるか、と言えば、理論的には営業利
バリューチェーンの進む道
産業化された資本主義においては、バリューチェーン無くして経済を語ることはできなさそう。バリューチェーンは、サプライチェーンから顧客まで続く価値の連鎖で、理念的には市場を価値の源泉として、そこで顧客を獲得することで、原材料から一貫して流れるチェーンの中で価値を分配する仕組みだといえる。
しかしながら、バリューチェーンが支配的となった社会では、顧客もすでにバリューチェーンの一員であることがほとんどで
新しい資本主義とエネルギー/環境問題
新しい資本主義というのは、今ひとつのトピックになっているのかもしれないが、資本主義という感覚自体がすでに古ぼけ始めているのかもしれない、と感じる。
元々、経済学は、資本主義の勃興に伴い、その在り方を規定するために研究が進み、特に新古典派あたりからは定量化が進み、資本の最適配分をどうすれば実現できるのか、ということにテーマが絞られてきたと言える。しかし、いかに経済が資本に大きく規定されているといって