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2020年4月の記事一覧
ちいさい声で、ちいさなかなしみを。
もう1ヶ月以上、背中でドアがバタンと閉まる音を聞きつづけている。
あの日でなければ出張取材はもうできなかったな、あの日だったから友だちに会えたんだ。気になって訪ねたお店で「明日から休業します」と言われることがつづく。「あ、また背中でドアがしまったな」と思う。バタン。昨日までのあたりまえが消え、「またこんどね!」という言葉が喉でつまる。
そのうち「この間に休業した小売店の数」は、グラフに表現され
世界人口77億人のためにマスクを作る
元来島国根性なのか、ま、英語が苦手っていうのもあって、日本の外の国に大きく関心があるわけではありません。
でも、世界は今、新型コロナウイルスの影響をもろに受けて、人の動きや経済や、はたまた温暖化までも何やら変化をしてきているようです。
日本という国も、非常事態宣言が全国に出され、不要不急の外出を避けるようにとの要請があり、町の店はシャッターが下ろされ、電車は窓が大きく開いて、人も激減しています
コロナ・ピューリタニズムの懸念
疫病は倫理観を書き換える。14世紀にヨーロッパの人口の約30%(地域によっては80%)を死亡せしめたペスト(黒死病)は人々の死生観に影響を及ぼし、「メメント・モリ(死を思え)」なる標語を生んだ。一方、18世紀におけるイギリスでのペストの流行は、故郷に疎開して思索に集中できたアイザック・ニュートンに万有引力の着想をはじめとする「三大業績」をもたらした。15世紀から16世紀初頭にかけて急速にヨーロッ
もっとみる安克昌『心の傷を癒すということ』 中井久夫『災害がほんとうに襲った時』
1995年1月17日におきた阪神淡路大震災について書かれた本。2冊を並べるのは、当時、神戸大学の精神科で教授で、いわば指揮官として振る舞った中井久夫氏と、現場隊長であった医局長の安克昌氏、二人の視点でひとつの出来事をみると、一層深く読めると思うから。ぜひ一緒に読んでいただきたい。
阪神淡路大震災が起きた年、私は高校3年生で受験を直前に控えていた。受験先は関東方面と決めており、新幹線が不通となった
【霞ヶ関の人の生態❺】官僚たるもの出世は本懐なの?ほんとに終身雇用なの?
みなさん、公務員は安定の終身雇用だと思ってませんか?
トントン拍子に年を取っていくほど出世していくと思ってませんか?
公務員は安定してるし、楽そうで、定時で帰れるしいいよな~ということを言われる人は結構いますが、たぶんそれは身近に接している公務員、つまり市役所の窓口だったり、公共施設で見かける公務員、つまり地方公務員の仕事の一部だけを見てそう思うのだと思います。
霞ヶ関の公務員は、住民への対面