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(7/18)「鳥瞰的視点(survol)から眺めること」〜スピノザ『知性改善論』ゼミ(@ソトのガクエン)レポート#10
みなさん、こんにちは。ソトのガクエンの小林です。
7月18日(木)に実施されました、スピノザ『知性改善論』ゼミのレポートです。7月分もいよいよ残すところあと2回となりました。
今回は、『知性改善論』(講談社学術文庫)52ページの第59節(B59=A38)から65節まで読み進めました。まず、第61節までの内容を要約します。
私たちが真なる観念を持っており、その感覚を保ったまま推論すれば真なる知が得
(7/11)「エチカの観点からする仮構作用のポジティブな使い方」〜スピノザ『知性改善論』ゼミ(@ソトのガクエン)レポート#9
みなさま、こんにちは、ソトのガクエンの小林です。
去る、7月11日(木)に実施されました、スピノザ『知性改善論』ゼミのレポートをお送りします。今回は、佐々木さんの提案により、2週間前よく分からないままにしてしまった、第56節の読解をもう一度試みてみましょうというところから始まりました。一旦、当該箇所を読み直し、参加者のみなさんの解釈がいくつか提案され吟味されたあと、佐々木さん自身の解釈が説明され
(6/20)「デカルトのパロディのような懐疑論者への批判」〜スピノザ『知性改善論』ゼミ(@ソトのガクエン)レポート#6
みなさま、こんにちは。ソトのガクエンの小林です。
6月20日(木)に実施されましたスピノザ『知性改善論』ゼミ(佐々木講師)6月第3週目のレポートです。
今回は、講談社学術文庫版で38ページ、第43節から読み進めました。ここでは、スピノザがこれまで述べたことに対して想定される反論について、スピノザ自身がそれぞれに応えていく形で議論が展開されています。
第43節〜45節で想定される反論は、私たちは
「いかにして空白の哲学を生み出すのか?」【明け方のエコール特別編】(夜燈+小林@ソトのガクエン)(前編)
はじめに夜燈と小林(@ソトのガクエン)による哲学対話Podcast「明け方のエコール」特別編として、2023年11月8日に配信された第12回「空白の哲学を生み出す」を文字に書き起こしたものを、前編と後編にわたり公開いたします。「空白の哲学」というタームをめぐり、日常的な意味での空白とは何か、哲学的に空白をどう考えるのか、語りえない空白とは何か、そしてさらにその先へと夜燈と小林が思考をつき進めていき
もっとみる(6/13)「真の観念の観念とは精神のことである」〜スピノザ『知性改善論』ゼミ(@ソトのガクエン)レポート#5
みなさん、こんにちは。ソトのガクエンの小林です。6月13日(木)22時より、スピノザ『知性改善論』ゼミ(6月第2回)が行われました。今回も15名ほどご参加いただきました。ありがとうございました。
今回はまず、佐々木さんによる前回までの議論のまとめから始まりました。『知性改善論』(講談社学術文庫)21ページからの「方法の規定」でスピノザは、私たちの知得の様式(何かを捉え、把握する仕方)として以下の
(6/6)「理性的に知ること=記憶喪失になること」ースピノザ『知性改善論』ゼミ・6月初回レポート#4
こんにちは、ソトのガクエンの小林です。
6月6日(木)、佐々木講師によるスピノザ『知性改善論ゼミ』の6月分がスタートいたしました。今回も、前回から引き続き15名ほどの方にご参加いただきました。ありがとうございます。
今回は、『知性改善論』(講談社学術文庫)22ページから読み始めましたが、それに先立ち、直前のページを参照しつつ前回の議論を再確認することから始まりました。また、前回の参加者の方から
(5/30)「知性をケアする」〜スピノザ『知性改善論』ゼミ(@ソトのガクエン)レポート#3
こんにちは、ソトのガクエンの小林です。
5月30日(木)22時より、スピノザ『知性改善論』ゼミ|第3回が開催されました。冒頭、GoogleMeetの設定ミスにより、急遽、URLを変更することになりました。お待ちいただいた方々、申し訳ございませんでした。
今回は、『知性改善論』(講談社学術文庫)19ページの第15節から、21ページ第18節まで読み進めました。
今回のハイライトは、佐々木さんが予習
(5/16)「知性をケアする」〜スピノザ『知性改善論』ゼミ(@ソトのガクエン)初回レポート#1
みなさま、こんにちは。ソトのガクエンの小林です。
本日(5/16)22時より、ソトのガクエン初の試みとして、あらたに佐々木晃也さんを講師にお招きし、スピノザ『知性改善論』をテキストとした古典読解ゼミがスタートいたしました。今回は、20名ほどの方にご参加いただきました。ありがとうございました。
本日はまず、佐々木講師による『知性改善論』の読み方についてお話しいただき、ゼミ全体のイントロダクション