ソトのガクエン

「ソトのガクエン」は、哲学・思想・文学を中心に、哲学的に考える大切さと楽しさを共有でき…

ソトのガクエン

「ソトのガクエン」は、哲学・思想・文学を中心に、哲学的に考える大切さと楽しさを共有できる場をつくります。哲学入門講座、ゼミ、大学院入試対策講座など各種コースを開講しています。 ソトのガクエンHP☞ http://www.dehors-org.com

メンバーシップに加入する

【学びたい人に学びの場を】 ・ソトのガクエンは、社会人の方、主婦(主夫)の方、定年退職をされた方など、「学びたいのに学ぶ機会が少ない」方々を対象に、もう一度学ぶ楽しさや喜びを提供することを目的とするオンライン講座です。 【入門講座やゼミナール形式で深い学びを】 ・哲学入門講座やゼミナール形式で、哲学、思想、文学を軸に、ものを考える大切さ、学ぶ楽しさを共有する場を提供します。 ・哲学や思想は単なる知識ではありません。深く考え、自分の考えをクリアにするための思考方法や自分の考えを正確に伝えるプレゼン能力を身につけることができます。哲学や思想を楽しく学びながら、豊かな教養を身につけ、コミュニケーション能力や指導能力を向上させることで、仕事場でのキャリアアップにつなげましょう。 【プロの講師による本格的な学びを】 ・大学での講義経験を持ち、専門分野の博士号を取得している講師が、哲学の基本的な考え方・文章読解や文章作成の仕方・学び方のノウハウを基礎からお教えします。 現在、実施中の講座・ゼミにつきましてはHPをご覧ください。 ☞https://www.dehors-org.com/

  • 哲学思考ゼミ

    ¥10,000 / 月
    初月無料

マガジン

  • スピノザ『知性改善論』ゼミ(佐々木講師)レポートまとめ

    ソトのガクエンが実施する古典読解ゼミでは、5月から8月にかけて、佐々木晃也講師によるスピノザ『知性改善論』をテキストとしたゼミを開講しています。こちらのマガジンは、毎回のゼミレポートをまとめたものです。ぜひご覧ください。(更新中)

最近の記事

(7/18)「鳥瞰的視点(survol)から眺めること」〜スピノザ『知性改善論』ゼミ(@ソトのガクエン)レポート#10

みなさん、こんにちは。ソトのガクエンの小林です。 7月18日(木)に実施されました、スピノザ『知性改善論』ゼミのレポートです。7月分もいよいよ残すところあと2回となりました。 今回は、『知性改善論』(講談社学術文庫)52ページの第59節(B59=A38)から65節まで読み進めました。まず、第61節までの内容を要約します。 私たちが真なる観念を持っており、その感覚を保ったまま推論すれば真なる知が得られるし、偽なる観念である場合は、正しく推論すれば必ず背理が生じるので偽であるこ

    • (7/11)「エチカの観点からする仮構作用のポジティブな使い方」〜スピノザ『知性改善論』ゼミ(@ソトのガクエン)レポート#9

      みなさま、こんにちは、ソトのガクエンの小林です。 去る、7月11日(木)に実施されました、スピノザ『知性改善論』ゼミのレポートをお送りします。今回は、佐々木さんの提案により、2週間前よく分からないままにしてしまった、第56節の読解をもう一度試みてみましょうというところから始まりました。一旦、当該箇所を読み直し、参加者のみなさんの解釈がいくつか提案され吟味されたあと、佐々木さん自身の解釈が説明されました。詳細は割愛しますが、スピノザが仮構に関していくつか(三つ)あげている議論

      • (7/4)「様態それ自体は「在る」ではないが、それなしには「在る」もない」〜スピノザ『知性改善論』ゼミ(@ソトのガクエン)レポート#8

        こんにちは、ソトのガクエンの小林です。 先日、7月4日(木)に、佐々木講師によるスピノザ『知性改善論』ゼミ、7月初回が実施されました。7月初回の今回は、これまで読んできた内容についての佐々木さんによるまとめ&参加者の方々からの質疑に応答する回となりました。以下に、佐々木さんの発表をもとに、これまでの簡略なまとめを記しておきます。 「導入」から「方法の第一部」まで ①通常的生や哲学的生か 通常、「bonus」(善)と呼ばれるもの(金、地位、名誉)と哲学的生(最高の善を目的とし

        • (6/27)「仮構できる、仮構できないのはどういう場合か」〜スピノザ『知性改善論』ゼミ(@ソトのガクエン)レポート#7

          こんにちは、ソトのガクエンの小林です。 先日行われました、スピノザ『知性改善論』ゼミのレポートです。今回は、講談社学術文庫43ページの「方法の第一部ー真の観念と他の諸知得の区別」から読み始めました。内容をダイジェスト的にまとめておきます。 [B50=A33] 偽なる観念、仮構された観念ならびに疑わしい観念を真の観念と混同しないことが必要。 [B51] ここでは、知得の本質を説明しようとしてはいないので(これは哲学にぞくする)、方法が要求するものとして、仮構された観念にかん

        (7/18)「鳥瞰的視点(survol)から眺めること」〜スピノザ『知性改善論』ゼミ(@ソトのガクエン)レポート#10

        • (7/11)「エチカの観点からする仮構作用のポジティブな使い方」〜スピノザ『知性改善論』ゼミ(@ソトのガクエン)レポート#9

        • (7/4)「様態それ自体は「在る」ではないが、それなしには「在る」もない」〜スピノザ『知性改善論』ゼミ(@ソトのガクエン)レポート#8

        • (6/27)「仮構できる、仮構できないのはどういう場合か」〜スピノザ『知性改善論』ゼミ(@ソトのガクエン)レポート#7

        マガジン

        • スピノザ『知性改善論』ゼミ(佐々木講師)レポートまとめ
          10本

        メンバーシップ

        • 現代思想コースにご参加ありがとうございます。Discordへのご登録はこちらをご覧ください。

          この投稿を見るには メンバーになる必要があります
        • 【新規ご参加いただいた方へ】現代思想コースにご参加ありがとうございます。

          この投稿を見るには メンバーになる必要があります
        • 古典読解ゼミの3・4・5月のテキストについて

          この投稿を見るには メンバーになる必要があります
        • 基礎力向上ゼミの3・4・5月のテキストについて

          この投稿を見るには メンバーになる必要があります
        • 現代思想コースにご参加ありがとうございます。Discordへのご登録はこちらをご覧ください。

          この投稿を見るには メンバーになる必要があります
        • 【新規ご参加いただいた方へ】現代思想コースにご参加ありがとうございます。

          この投稿を見るには メンバーになる必要があります
        • 古典読解ゼミの3・4・5月のテキストについて

          この投稿を見るには メンバーになる必要があります
        • 基礎力向上ゼミの3・4・5月のテキストについて

          この投稿を見るには メンバーになる必要があります

        記事

          「いかにして空白の哲学を生み出すのか?」【明け方のエコール特別編】(夜燈+小林@ソトのガクエン)(後編)

          夜燈と小林(@ソトのガクエン)による哲学対話Podcast「明け方のエコール」特別編として、2023年11月8日に配信された第12回「空白の哲学を生み出す」を文字に書き起こしたものを公開いたします。こちらの後編では、創作活動と哲学について、なぜ書くのかということについてお話ししています。 前編はこちらからご覧ください。 創作活動と哲学の関係について 夜燈:では、「空白の哲学」については結構深められたと思うので、あのちょっと今回ね、マシュマロはいただけなかった関係で、特に

          「いかにして空白の哲学を生み出すのか?」【明け方のエコール特別編】(夜燈+小林@ソトのガクエン)(後編)

          【参加者募集開始!】古典読解ゼミ・スピノザ『知性改善論』(7月)が始まります。

          5月から続いています、佐々木講師(大阪大学/株式会社メタ)によるスピノザ『知性改善論』ゼミ(古典読解)7月分の参加者募集が開始されました。7月は4日、11日、18日、25日(毎週木曜日22時〜23時半)の計4回実施されます。毎回のゼミは録画しており、ゼミ終了後、専用YouTubeでご覧いただけますので、欠席された場合や復習にぜひご利用ください。 こちらのゼミでは、日本語訳(講談社学術文庫版)をメインとしつつ、佐々木講師が注意すべき語句や概念を原著のラテン語を参照しながら、解

          【参加者募集開始!】古典読解ゼミ・スピノザ『知性改善論』(7月)が始まります。

          (6/20)「デカルトのパロディのような懐疑論者への批判」〜スピノザ『知性改善論』ゼミ(@ソトのガクエン)レポート#6

          みなさま、こんにちは。ソトのガクエンの小林です。 6月20日(木)に実施されましたスピノザ『知性改善論』ゼミ(佐々木講師)6月第3週目のレポートです。 今回は、講談社学術文庫版で38ページ、第43節から読み進めました。ここでは、スピノザがこれまで述べたことに対して想定される反論について、スピノザ自身がそれぞれに応えていく形で議論が展開されています。 第43節〜45節で想定される反論は、私たちは真の観念を与えられ、これを出発点としていると(スピノザは)いいながらも、これを推

          (6/20)「デカルトのパロディのような懐疑論者への批判」〜スピノザ『知性改善論』ゼミ(@ソトのガクエン)レポート#6

          「いかにして空白の哲学を生み出すのか?」【明け方のエコール特別編】(夜燈+小林@ソトのガクエン)(前編)

          はじめに夜燈と小林(@ソトのガクエン)による哲学対話Podcast「明け方のエコール」特別編として、2023年11月8日に配信された第12回「空白の哲学を生み出す」を文字に書き起こしたものを、前編と後編にわたり公開いたします。「空白の哲学」というタームをめぐり、日常的な意味での空白とは何か、哲学的に空白をどう考えるのか、語りえない空白とは何か、そしてさらにその先へと夜燈と小林が思考をつき進めていきます。二人の対話が展開される中で哲学的思考が紡ぎ出される瞬間をお楽しみください。

          「いかにして空白の哲学を生み出すのか?」【明け方のエコール特別編】(夜燈+小林@ソトのガクエン)(前編)

          (6/13)「真の観念の観念とは精神のことである」〜スピノザ『知性改善論』ゼミ(@ソトのガクエン)レポート#5

          みなさん、こんにちは。ソトのガクエンの小林です。6月13日(木)22時より、スピノザ『知性改善論』ゼミ(6月第2回)が行われました。今回も15名ほどご参加いただきました。ありがとうございました。 今回はまず、佐々木さんによる前回までの議論のまとめから始まりました。『知性改善論』(講談社学術文庫)21ページからの「方法の規定」でスピノザは、私たちの知得の様式(何かを捉え、把握する仕方)として以下の四つを挙げています。 A. 伝聞によるもの B. 行き当たりばったりの経験に基

          (6/13)「真の観念の観念とは精神のことである」〜スピノザ『知性改善論』ゼミ(@ソトのガクエン)レポート#5

          「なぜわたしはこんなに時間が足りないのか」【ソトガクnote/雑感と所感 #2】

          ニーチェ『この人を見よ』の目次を眺めていると、「なぜわたしはこんなに賢明なのか」と書いてあるのが目に入る。それで言うと、「なぜわたしはこんなに時間が足りないのか」という問いが自ずから湧き上がりました。 昔読んだ本の中に、研究者が研究者になるための指南書があって(パラドクス?余計なお世話?という気もしますが、世の中には関連本が結構あります)、そこには、風呂を沸かしている間も書く! 料理をしている最中も書く! いついかなるときも論文を書き続けるべし! 書く場所も書斎に限定しない

          「なぜわたしはこんなに時間が足りないのか」【ソトガクnote/雑感と所感 #2】

          (6/6)「理性的に知ること=記憶喪失になること」ースピノザ『知性改善論』ゼミ・6月初回レポート#4

          こんにちは、ソトのガクエンの小林です。 6月6日(木)、佐々木講師によるスピノザ『知性改善論ゼミ』の6月分がスタートいたしました。今回も、前回から引き続き15名ほどの方にご参加いただきました。ありがとうございます。 今回は、『知性改善論』(講談社学術文庫)22ページから読み始めましたが、それに先立ち、直前のページを参照しつつ前回の議論を再確認することから始まりました。また、前回の参加者の方からあったデカルトとスピノザの関係についての質問、「スピノザは、知覚することの諸様式

          (6/6)「理性的に知ること=記憶喪失になること」ースピノザ『知性改善論』ゼミ・6月初回レポート#4

          (5/30)「知性をケアする」〜スピノザ『知性改善論』ゼミ(@ソトのガクエン)レポート#3

          こんにちは、ソトのガクエンの小林です。 5月30日(木)22時より、スピノザ『知性改善論』ゼミ|第3回が開催されました。冒頭、GoogleMeetの設定ミスにより、急遽、URLを変更することになりました。お待ちいただいた方々、申し訳ございませんでした。 今回は、『知性改善論』(講談社学術文庫)19ページの第15節から、21ページ第18節まで読み進めました。 今回のハイライトは、佐々木さんが予習段階で、テキストを読みながら涙を流してしまった(!)と言われていた部分です。 本

          (5/30)「知性をケアする」〜スピノザ『知性改善論』ゼミ(@ソトのガクエン)レポート#3

          (5/23)「知性をケアする」〜スピノザ『知性改善論』ゼミ(@ソトのガクエン)レポート#2

          先日、5月23日(木)22時より、佐々木講師によるスピノザ『知性改善論』ゼミ#2が行われました。今回も20名弱の方にご参加いただきました。ありがとうございました。 今回は、講談社学術文庫版で14ページから19ページまで、第6節(B6=A2)から第14節(B14)を読みました。真の善を探究すべく、富、名誉、快楽といったものを手放すべきか、あるいはこれらもまた使いようによっては完全性に至る手立てとなるのではと逡巡するスピノザの姿が目に浮かぶような記述が続く箇所でした。 今回、

          (5/23)「知性をケアする」〜スピノザ『知性改善論』ゼミ(@ソトのガクエン)レポート#2

          (5/16)「知性をケアする」〜スピノザ『知性改善論』ゼミ(@ソトのガクエン)初回レポート#1

          みなさま、こんにちは。ソトのガクエンの小林です。 本日(5/16)22時より、ソトのガクエン初の試みとして、あらたに佐々木晃也さんを講師にお招きし、スピノザ『知性改善論』をテキストとした古典読解ゼミがスタートいたしました。今回は、20名ほどの方にご参加いただきました。ありがとうございました。 本日はまず、佐々木講師による『知性改善論』の読み方についてお話しいただき、ゼミ全体のイントロダクションから始まりました。 佐々木講師は、冒頭、清水哲郎『パウロの言語哲学』の「まえが

          (5/16)「知性をケアする」〜スピノザ『知性改善論』ゼミ(@ソトのガクエン)初回レポート#1

          哲学書を「読む」という経験

          来週、5月16日(木)より、佐々木晃也講師による古典読解ゼミ、スピノザ『知性改善論』ゼミが始まります(詳細はこちら)。哲学の古典を読むということは、単にそこに書かれている内容を理解するというだけではなく、そこで用いられている概念の背景にある思想や、概念と概念の連なり方、関係性などを「読む」行為です。内容を理解するということであれば、翻訳をひとりで読んでいてもある程度は可能です。しかし、そのテキストの背景や概念同士のマッピングは、文字通り目の前に現れているわけではありません。そ

          哲学書を「読む」という経験

          5月からの古典ゼミに新講師&一般公開いたします。

          みなさま、こんにちは。ソトのガクエンの小林です。 ソトのガクエンでは、大学のゼミや読書会形式で哲学書を読む哲学思考ゼミを開設しています。そのなかに、哲学の古典をテキストにした「古典読解ゼミ」があるのですが、5月より新たな講師をお迎えし、新たなテキストを読むことになりました。 この度、新たに講師としてお迎えしたのは、スピノザ研究者であり株式会社メタの哲学リサーチャーである佐々木晃也さんです。 佐々木さんには、昨年、「【ソトのガクエンの哲学入門前夜】これさえ分かればスピノザが読

          5月からの古典ゼミに新講師&一般公開いたします。