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パートナーのふるさと石垣島の、海から二分の部屋で暮らしています。 作ったり、創ったり、…

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パートナーのふるさと石垣島の、海から二分の部屋で暮らしています。 作ったり、創ったり、書いたり、描いたりの日々。 創作活動や日々の出来事、自分に伝えたいことを言葉にしています。

記事一覧

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今朝の空

beniiro
2週間前
14

頑張る人

オリンピックのせいで寝不足が続いている。 テレビの前で泣いたり叫んだりする、四年に一回のこの2週間。 そう言うと、周囲の人たちからは「意外!」と言われる。スポー…

beniiro
2週間前
5

天使たち

お友だちのお店に、手作りの小物を置かせてもらっている。 シーグラスのアクセサリーやロウソクなどなど…クリスマスには、オーナメントやツリーなんかも作る。 その中で…

beniiro
3週間前
6
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虹!!!

beniiro
1か月前
8

青風 ⑤

「おまえのせいで、おれは島中の笑い者になっちまった」  そう言って、肩を落とすターラにアオカジは言った。 「そんなにしょげかえるな。とっておきの作戦がある。1000年…

beniiro
2か月前
5

子供の不登校で苦しんでいた頃の自分を、久しぶりに思い出した

同僚とのちょっとした意見の食い違いから、昔のことを思い出した。 学校に行かない子供の親へのアドバイス。 色々な考え方がある。 みんな善意だし みんななんとかしてあ…

beniiro
2か月前
11

無料タロット講座受講中

 人生のどん底にいた時、偶然出会った占い師さんにタロット占いをしてもらった。その時にでたカードが人生の道標となり、その後の人生が大きく変わった。  その時の体験…

beniiro
2か月前
5

 青風 ④

「ターラ、海の中では、どんなオスがメスに好かれると思う?」  アオカジにそう聞かれたターラは 「もちろん強いオスだろう」 と、肩をそびやかしながら答えた。 「もちろ…

beniiro
2か月前
3

青風 ③

海にしか興味のなかったターラだったが、ある日、思っても見ないことが起こった。  いつものように海から戻ったターラのところに、若い娘が訪ねてきたのだ。 「あんたがタ…

beniiro
3か月前
10

青風 ②

 アオカジは、さほど大きくはないが、この辺の海ではとんと見かけない、珍しい魚だった。  漁師たちは、こぞってアオカジを釣り上げようとした。しかし、どんなに仕掛け…

beniiro
3か月前
7

「失敗も成功も宝物のような時間になった」。心震える演技者、宇野昌磨くんの引退会見の記事の見出し。そう思えたことが、本当に素晴らしいし、嬉しい🥹。彼の生きる時間は、これからもきっと全部宝物💎✨✨

beniiro
3か月前
7

  青風

(おことわり…この小説は、第二回海洋文学賞童話部門大賞作品の『太郎の海の青い風』を一部修正加筆したものです。受賞作品であることを明記した上での掲載ということで許…

beniiro
3か月前
13

ひっそりとそこにある物語たち

 物語を描き始めたのは、東京で最初の結婚をしているときだった。  児童文学の講座で勉強した後、そこで出会った仲間たちとサークルを作り、書き続けた。  その間に長女…

beniiro
3か月前
9

共感

一年生のKくんと散歩している時、石に躓いて転びそうになった。 「ちゃんと下見てあるかないと!」 とKくん。 「本当だねー。ついつい空見ながら歩いちゃうからさ」 「なん…

beniiro
3か月前
9
+3

うちの畑

beniiro
4か月前
11

津波警報

今、石垣島に津波警報発令されている サイレンが鳴り響き、かなりものものしい雰囲気に包まれている。 職場からは自宅待機の連絡が来たけれど、うちは海から3分なので、避…

beniiro
4か月前
7
頑張る人

頑張る人

オリンピックのせいで寝不足が続いている。

テレビの前で泣いたり叫んだりする、四年に一回のこの2週間。

そう言うと、周囲の人たちからは「意外!」と言われる。スポーツのような熱い世界からは縁遠く見えるらしい。
運動神経、かなりよかったんだよ😤。見えないかもだけど。

なんで私がオリンピックを好きなのかと言うと……多分だけど、頑張っている人を見るのが好きなのだ。

私自身は、全然頑張れない人間。

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天使たち

天使たち

お友だちのお店に、手作りの小物を置かせてもらっている。

シーグラスのアクセサリーやロウソクなどなど…クリスマスには、オーナメントやツリーなんかも作る。

その中で、密かに人気なのが天使のブローチ、メッセージカード付き。

それぞれの天使に、オラクルカードやタロットカードからアドバイスをもらっている。

先日、60代の方がリピートで買ってくださったらしい。
弟さんにプレゼントしたら、とても気に入り

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青風 ⑤

青風 ⑤

「おまえのせいで、おれは島中の笑い者になっちまった」
 そう言って、肩を落とすターラにアオカジは言った。
「そんなにしょげかえるな。とっておきの作戦がある。1000年も生きているウミガメのじぃ様に聞いたんだから、まちがいない。人間の女というものは、ピカピカ光っている飾り物が大好きらしい」
「飾り物?」
 そういえば島の女たちは、耳や首に石や貝を磨いて作った飾り物をいっぱいぶらさげているなぁ、とター

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子供の不登校で苦しんでいた頃の自分を、久しぶりに思い出した

子供の不登校で苦しんでいた頃の自分を、久しぶりに思い出した

同僚とのちょっとした意見の食い違いから、昔のことを思い出した。

学校に行かない子供の親へのアドバイス。
色々な考え方がある。

みんな善意だし
みんななんとかしてあげたい、と思っている。

私の子供も学校に行かなかった。

いろんなアドバイスを試した。
でも、何一つ上手くできなかった。

親子関係も悪化する一方だった。

チャレンジして失敗するたび、できない自分を責めた。

子どもをふつうに育て

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無料タロット講座受講中

無料タロット講座受講中

 人生のどん底にいた時、偶然出会った占い師さんにタロット占いをしてもらった。その時にでたカードが人生の道標となり、その後の人生が大きく変わった。

 その時の体験から、自分でもカード占いをするようになった。

 タロットカード、オラクルカード、両方使っている。どちらも面白いけれど、タロットは、ここぞ!というときにいつも明確で強いメッセージをくれる。

 奥が深そうなので、いつか基礎を学んでみたい、

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 青風 ④

 青風 ④

「ターラ、海の中では、どんなオスがメスに好かれると思う?」
 アオカジにそう聞かれたターラは
「もちろん強いオスだろう」
と、肩をそびやかしながら答えた。
「もちろんそれも大事だが、強いだけじゃダメだ。いいかターラ、メスの心を射止めるには、見てくれが立派じゃなきゃならない。鮮やかな鱗や美しくて大きな尻尾。そういうオスにメスはくっついてくる」
 ターラは船から身を乗り出し、凪いだ海面に自分の姿を映し

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青風 ③

青風 ③

海にしか興味のなかったターラだったが、ある日、思っても見ないことが起こった。
 いつものように海から戻ったターラのところに、若い娘が訪ねてきたのだ。
「あんたがターラ?」
 娘はターラの前にすくっと立つとそう尋ねた。ターラは驚いて、目を丸くしながら頷いた。何しろ島の娘たちは、荒くれ者のターラを怖がり、声をかけたりしなかったからだ。
「あんた、海のことならなんでもわかるんでしょう?この中で、食べられ

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青風 ②

青風 ②

 アオカジは、さほど大きくはないが、この辺の海ではとんと見かけない、珍しい魚だった。
 漁師たちは、こぞってアオカジを釣り上げようとした。しかし、どんなに仕掛けを工夫しても、アオカジを仕留めることはできなかった。
それどころか、アオカジはたいそういたずら好きで、餌だけを巧みに食べた後、釣り針をサンゴの枝にひっかけて、漁師たちをからかったりするのだった。

 ターラも、何度もアオカジを銛で突こうと追

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「失敗も成功も宝物のような時間になった」。心震える演技者、宇野昌磨くんの引退会見の記事の見出し。そう思えたことが、本当に素晴らしいし、嬉しい🥹。彼の生きる時間は、これからもきっと全部宝物💎✨✨

  青風

  青風

(おことわり…この小説は、第二回海洋文学賞童話部門大賞作品の『太郎の海の青い風』を一部修正加筆したものです。受賞作品であることを明記した上での掲載ということで許可をいただいております)

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 九州よりも、沖縄本島よりも、もっとずっと南の小さな島に、ターラ(太郎)と言う若い漁師がいた。体は島の誰よりも大きく逞しいが、まだ、十八にもなっていなかった。

 九つの時、父親を嵐の海で亡くしてから、タ

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ひっそりとそこにある物語たち

ひっそりとそこにある物語たち

 物語を描き始めたのは、東京で最初の結婚をしているときだった。
 児童文学の講座で勉強した後、そこで出会った仲間たちとサークルを作り、書き続けた。
 その間に長女が生まれた。
 首が座っていない長女を両足の間に挟んで、ワープロ(時代!)を打った。サークルに参加するために、長女を抱っこして夜の中央線に乗った。紺色の抱っこ紐からぶらんと出ている長女のぷくぷくの白い足が、今も目に浮かぶ。

 それから2

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共感

共感

一年生のKくんと散歩している時、石に躓いて転びそうになった。
「ちゃんと下見てあるかないと!」
とKくん。
「本当だねー。ついつい空見ながら歩いちゃうからさ」
「なんでー?なんにもないのに!」
「だって、きれいじゃない?」
私の言葉に、Kくんは、空を見上げた。

「…本当だ。海みたい」

胸が詰まる
ひたひたと嬉しさが来る

私がきれいだと思うものを、他の誰かもきれいだと思ってくれる

たったそれ

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津波警報

津波警報

今、石垣島に津波警報発令されている
サイレンが鳴り響き、かなりものものしい雰囲気に包まれている。

職場からは自宅待機の連絡が来たけれど、うちは海から3分なので、避難がてら出勤。

お弁当を作っている途中だったので、お昼を買おうとしたけれどコンビニもスーパーもパン屋もclose…これはかなり本気の避難体制。
道路もあちこち渋滞している。もし最大級の津波が来たら、やはり車での避難はヤバいかも💦など

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