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一年生のKくんと散歩している時、石に躓いて転びそうになった。
「ちゃんと下見てあるかないと!」
とKくん。
「本当だねー。ついつい空見ながら歩いちゃうからさ」
「なんでー?なんにもないのに!」
「だって、きれいじゃない?」
私の言葉に、Kくんは、空を見上げた。

「…本当だ。海みたい」

胸が詰まる
ひたひたと嬉しさが来る

私がきれいだと思うものを、他の誰かもきれいだと思ってくれる

たったそれだけのことが、人と人を繋ぐ

Kくんの体はとても小さい
でも心は、この空みたいにどこまでも大きい

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