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2020年9月の記事一覧

映画「セメントの記憶」 〜 建設・創造・再生を 破壊 とシンクロさせ、レバノンからシリアを描く物語

映画「セメントの記憶」 〜 建設・創造・再生を 破壊 とシンクロさせ、レバノンからシリアを描く物語

物語と書いたが、文字通り現実を描いたドキュメンタリー。シリア人が監督し、レバノン人が撮影監督を務めたという、レバノン・ベイルートの建設現場で働くシリア人(難民もしくは移民)労働者たちを通して長期化した内戦に翻弄されるシリアとシリアの人々を描いたその映画、「セメントの記憶」を観た。

かつて長らく(1975年 - 1990年)内戦があったレバノンで制作された、レバノンと、今も(2011年~ )内戦が

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ボブ・ディランの恥ずべきイスラエル支持ソングと、サブラ・シャティーラ、パレスチナ難民虐殺事件 38周年

ボブ・ディランの恥ずべきイスラエル支持ソングと、サブラ・シャティーラ、パレスチナ難民虐殺事件 38周年

ボブ・ディランが 1983年の公式アルバム "Infidels" (異教徒たち) に収めたイスラエル支持ソング (イスラエルの新聞として世界に広く名を知られる Haaretz 2016年5月24日付記事より: "While Dylan’s Jewishness has been examined and reexamined over the years, relatively little at

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「イスラエル、コロナ第2波、世界で最も深刻」(朝日新聞), ならば最も深刻なのはパレスチナだ 〜 朝日新聞は ユヴァル・ノア・ハラリにでも改めて尋ねてみたらどうかね?

「イスラエル、コロナ第2波、世界で最も深刻」(朝日新聞), ならば最も深刻なのはパレスチナだ 〜 朝日新聞は ユヴァル・ノア・ハラリにでも改めて尋ねてみたらどうかね?

どこまでも「権威」の前に弱い朝日新聞。安倍政権やアメリカ合州国のトランプ大統領のような、誰でも容易に批判できる相手に対しては(記事の上では)饒舌だが、ユヴァル・ノア・ハラリやボブ・ディランのような「権威」を前にすると、からっきし駄目、腑抜けで腰抜けで意気地無しの「ジャーナリズム」もどきに陥る朝日新聞。

今日配信された朝日新聞の記事によれば、「イスラエルが再び都市封鎖へ 第2波、世界で最も深刻」。

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シリア、パルミラの古代都市の遺跡で 23歳の誕生日を迎えた、37年前の 911 ... ってことはナニ? 今日、還暦かよ。

シリア、パルミラの古代都市の遺跡で 23歳の誕生日を迎えた、37年前の 911 ... ってことはナニ? 今日、還暦かよ。

わざとらしいか。わざとらしいな。業(ワザと読みましょう)だな。業(ゴウと読みましょう)だな。拙者であるところの筆者が 37年前の今日、パルミラの古代都市遺跡で撮った、その蔵出し写真集(グラビアアイドルのそれみたいな表現だな、笑)は、本投稿の最後の章。果報は寝て待て(笑、寝るな)。

アグネス・ラムは、 4年前に「還暦」本投稿の序文で「その蔵出し写真集(グラビアアイドルのそれみたいな表現だな、笑)」

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ユヴァル・ノア・ハラリ と 彼を礼賛する人たち が見ないもの、あるいは見ようとしないもの

ユヴァル・ノア・ハラリ と 彼を礼賛する人たち が見ないもの、あるいは見ようとしないもの

ユヴァル・ノア・ハラリは、母国イスラエルやアメリカ合州国(以下、アメリカ)の敵性国家であるイランの民の新型コロナウイルスとの闘いを支援することは「イスラエルやアメリカの人々を新型コロナウイルスから守ることにも繋がる」と言っている。その一方で彼は、イスラエルが 1967年以来、半世紀以上にわたって国連安保理決議(因みに安保理のたった5ヶ国の常任理事国のうちの一つはアメリカだが)に違反してまで占領し続

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季刊「前夜」創刊号の頃 〜 ノーマ・フィールド、ガッサーン・カナファーニー、レイチェル・コリー

季刊「前夜」創刊号の頃 〜 ノーマ・フィールド、ガッサーン・カナファーニー、レイチェル・コリー

8月30日の投稿テキストの冒頭で、ここから 4本(たぶん 1日1本)、8月29日の「レバノン、ベイルート爆発から25日」と題する投稿の中身に関連する .. 4つの事柄について投稿する、と書いた。8月30日、31日と 1本ずつ投稿したけれど、残り 2本は今日、もう 9月かよ、9月1日のうちに投稿すると思う(たぶん!!)。

単純に、これを投稿したいと頭に浮かぶと、早いうちに頭の中にあるものを出してし

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