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福祉の仕事

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2023年8月の記事一覧

夏の仕事着

夏の仕事着

今年の夏は暑い。

毎日最高気温が35度前後で
例年の夏は朝夕は扇風機や窓開けでしのぐ時もあるが
今年は朝も夜もクーラー稼動だ。
電気代が上がろうが我慢はできない。

夏の仕事着はこんな感じだ。

Tシャツに黒の薄手のズボン(ポケットチャックつきが嬉しい)、スニーカー。
日焼け対策でアームウォーマーは必須。
汗対策でタオルも必須。
髪は一本に束ねる。

日傘も今年は毎日活用している。
去年までは日

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初めての竹体験

初めての竹体験

私の職場は月に一回工作をする時間がある。

 
話によると、コロナ禍前は外部の方を招き、その方に工作を教わっていたらしい。
有償ボランティアだ。

コロナ禍により、その方をお招きするのを取り止め
リーダーが工作を担当していた。
私が転職してきたのはそのタイミングだった。

 
今年、コロナが5類に移行したため
久々にその方を招こうという流れになった。

 
話によると
以前はみんなで流しそうめんの

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スイカ割りをした日

スイカ割りをした日

連日最高気温35度以上だと思ったら
台風や夏の影響で強い雨や夕立があるから困る。

 
我が家はスイカを作っている。
スイカは雨に当たると割れてしまう。
雨予報に慌てた母は急いで収穫してきた。

 
「職場に持っていく?」

母が聞く。

 
農業に適量はないに等しい。
何かがなる時は自宅で食べきれないほど収穫できるし不作の時は逆もまたある。

昔から、たくさん野菜や果物が採れるときは
親戚や近所

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夏の日最後の販売

夏の日最後の販売

夏場も販売イベント出店の案内はあるにはあるが
暑い中での販売は大変なので極力入れないようにしていた。

 
8月最初であり、8月最後でもある販売イベント出店の日。

それは7月の最後の販売日から5日後だった。

 
8月の販売場所はもう私が行くのは5回目くらいの場所で勝手は分かっていた。
室内での販売なので暑さの心配をしなくていいので安心だ。

主催者の方も穏やかな優しい方で、よく知っている方なの

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最高気温35度の日のイベント出店

最高気温35度の日のイベント出店

7月末、販売イベントに出店が決まった。

 
去年は最高気温35度の中販売した。
主催者に日なたで準備するように言われ
少しお店の場所を変えてはいけないか打診したら断られ
準備だけで汗が止まらなかった。

準備が終わった後に販売場所が日なただから場所を変えてもいいと言われ
セッティング後は場所を変えられず
軽い怒りを覚えた。

販売を開始したらやがて日陰になったが
利用者が早々にグッタリしてしまう

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イベントにて委託販売

イベントにて委託販売

私の職場である障害者福祉施設は
利用者が作った製品を販売し
それを工賃としている。

 
製品の入手経路は三パターンあり
施設で直接買うか
イベントに出店しているのでそこで買うか
委託販売先で買うか選べる。

委託販売先は、道の駅や公的機関、個人店であるお店などのどこかだ。

 
去年からとある委託販売先の高齢者福祉施設で
福祉のイベントに参加するようになった。

その際、委託販売として
そのイベ

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人生は紙飛行機

人生は紙飛行機

私がAKB48の曲で一番好きな曲は「365日の紙飛行機」だ。

なんといっても歌詞がいい。
口ずさみやすいメロディがいい。
新しい朝が似合う、希望の歌だ。

 
一人散歩をしながら
もしくは朝出勤する時に
ついつい口ずさんでしまう。

 
ある日リーダーが紙飛行機を折って利用者に渡した。

「遠くに飛ばしてみて。」

言われた通り、利用者が紙飛行機を飛ばそうと構えた。

 
私が「人生は~♪」と歌

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職場の飲み会

職場の飲み会

私の職場は飲み会がないらしい。

私が入職した時も歓迎会は特になかった。

 
コロナ禍だから飲み会がないわけではなく
コロナ以前から飲み会はなかったと同僚から聞いた。
今までに数えるほどしか飲み会や食事会はなかったらしい。

転職してからそれを聞いた私はラッキーだと思った。
職場の飲み会も食事会も私は求めていない。

 
私が飲み会に消極的なのには理由があった。
前の職場の飲み会が嫌だったのだ。

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足は大切

足は大切

その日、私は納品の関係で荷物を運んでいた。

二階の奥部屋から一階の奥の段差ある玄関へと運び、更にそこから車に乗せ込む。

段ボールは重く、大きい。

 
運ぶのは私一人だ。
所要時間は40分。
一人運動会だ。

 
こんなことは初めてではなかった。
私が納品を任された以上、運ぶしかない。

倉庫が二階なのだから運ぶしかない。

 
運びながら思う。

前の職場は納品は全て男性担当で
台車があって

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有給と振替と欠勤

有給と振替と欠勤

私には口にしないけれどささやかな不満があった。
それは

本来なら正職員で交代制のはずの販売勤務に連続で行くことが
上にとって、当たり前になっていることである。

 
販売の仕事は好きだが
以前は月一程度の販売出勤が連続になっている時
思うことがないわけではない。
実際、同僚は気にかけてくれた。

 
私は販売責任者として販売イベント時は仕事が増えるわけだが
自分がそれに出勤となると更に仕事が増え

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人間関係を考える

人間関係を考える

その日、一日を通して利用者Aさんが落ち着かなかった。

 
朝から午前中にかけては暴言や攻撃的な行動が目立ち
午後は逆にハイテンションになった。

社交的で人が好きな方なため
どちらのテンションでも周りに片っ端から絡み出す。
嫌がる利用者も少なくない。

 
帰り際はテンションが高く
後ろ向きで別の利用者と関わっていた私に思い切り体当たりしてきてヒットした。

「いたっ!」

本気で痛かった。

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コンビニのバリアフリー

コンビニのバリアフリー

以前、車椅子の利用者の方が言っていた。

「コンビニに行きたいけど、1人だと扉開けられない。」と。

 
その言葉はコンビニに何気なく行く度に引っかかっていて
だからこそ
スロープがあり
自動ドアで
しかも店内通路が広々としていた
某コンビニを見た時

とっても感動した。
そんなことがあった。

 
今はコンビニも段差なしや自動ドアがどんどん増えているから
以前より障害がある方も行きやすくなったと

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手を振る元実習生

手を振る元実習生

通勤路の途中に特別支援学校の利用者が住んでいて
実習が終わってからも時折姿を見掛けた。

ポストから郵便物を取り出していたり
保護者が洗濯をしていたり。

 
歩きで横切れば挨拶をするし
車で通り過ぎる時は会釈だけした。

 
多分向こうが私に気づいていて
私は気づいていない
という時もあるだろう。

 
ある日、私が仕事の関係で職場近くを歩いていると
隣で車が徐行し、助手席の窓が開いた。
元実習

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