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おいしさを開く鍵

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料理が苦手な方、好きだけれど億劫な方、 そして大好きな方へ、私なりの小さな自信の積み重ね方をご紹介します。
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#おうち時間を工夫で楽しく

玄米ご飯の気楽なパエリア

玄米ご飯の気楽なパエリア

今日の昼食に、
冷やご飯でフライパンパエリア🥘を作りました。

生米からじっくり炊くのが醍醐味ですが、
玄米入り冷やご飯で、歯応えも生米から炊いてる風、の炊き上がりになっています😅
もちろん、白いごはんでも。オール玄米ならさらに良し、です。

これは、ステイホームの頃からよく炊き始めたものです。
サフランもあまり身近でないので、
香りの似ているオレンジジュースをスープに加え、
色はカレー粉とケ

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古梅干しと煎り酒

古梅干しと煎り酒

梅仕事の話をする季節ではありませんが、
我が家に残る古い梅干しの話を。

それはもう30年以上も前の、息子の育休中でした。
初めて10キロの梅を漬けたのです。

梅自体の種類も塩のまぶし方も干し方も心許なく、その時に縋るように読み込んでいたのが乗松祥子先生の「梅暦、梅料理」の本。

ページごとにその面白さに魅せられ、
エキス、シロップ、梅酒にカリカリ漬け、甘漬けなど、梅仕事のワクワクする楽しさに、

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小豆を炊く時

小豆を炊く時

これまで何度、小豆を煮ただろう。
と思いながら、ふつふついう鍋の中を眺めています。
毎回少しずつ違う、あんこの奥深さ。
なぜか夜中に炊くと、うまく行く気がしてからは
家族が寝静まった頃にやり出すように。
眠れない夜などにはぴったりなのです。

こうして小豆を炊きながら、色々な思い出が次から次へと心中に去来するのもまた愉し。

小豆の仕事が入り、
とても稀少な備中(びっちゅう)の白小豆を探していたと

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レモンの愉しみ🍋〜くだものの葉

レモンの愉しみ🍋〜くだものの葉

我が家の小さな庭の左端に、レモンの木が植わっています。

苗木を植えてから6年めでやっとひとつ。
それからはどんどん増えて、毎年の収穫が楽しみになりました。

初めてできたそのレモンは、もう嬉しくてもったいなくて、
家人にいつ食べる?と聞かれても、なかなかもぐ気にならず、
眺めてはニヤニヤほくそ笑んでいたのですが、
そうやってぼやぼやしている隙に、
その尊いレモンがある日忽然と、
姿を消してしまい

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初夏の干し野菜

初夏の干し野菜

海が近くにある暮らしは、
いつも風とともにある、と感じます。

晴れた日の昼間は海から陸地に向かって海風が、
夜は反対に陸地から海へと湿った陸風が吹き、
特に5月の今頃は、薫風というにふさわしく、
一年で一番清々しい、風の季節。

まだ日差しも柔らかく、風が爽やかな春から初夏の今頃は、干物や乾物がなんでも上手に仕上がります。
冬の乾燥した頃のキリッと乾く干し物より、セミドライな仕上がりがまた良いも

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うつわの衣替え

うつわの衣替え

木々の緑も日毎濃くなり、爽やかな初夏の頃がやってきました。
楽しそうな鳥の囀りを聞いていると、なんだかふーっ、と深呼吸したくなります。

江戸料理を教わったある料亭で、
器たちも、衣(?)替えをすると良いと習い、
そこでは四季それぞれにやっておられました。

春の器は使う時期が短いので、我が家ではそれほど大きく入れ替える必要もなく、
夏前のこの時期に、先生に倣った分け方でやり始めています。

特に

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旬のチカラを満喫する〜春

旬のチカラを満喫する〜春

毎日作るいつものおかずに、季節感をひとふり。

すごくささやかなことではありますが、
作る心持ちが、明らかに違ってきます。

料理に割ける間が多くないからこそ、
こうした旬の小さな味方たちは大切。
その心強さに、思いのほか支えられている、と気付かされるようになりました。

また、どうしても元気が出ないとき、
毎年の旬を先取りし、満喫し、名残りを惜しんでみてください。
自然の一部でもある食材を扱って

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メニューが思い浮かばないときは

メニューが思い浮かばないときは

…皆さん、どうされていますか?

先日、料理が億劫になったときの私なりの思いのあらましについて、書かせていただきましたが
今回はさらに具体的な形で、補足してみたいと思っています。
日々の料理についての考え方の一助にしていただけたら嬉しいです。

SNS等を通してご紹介している日々のかんたんご飯をご覧になってくださった方々から、ご相談を受けることが度々あり
その大半が、毎日なにを作るか考えるのが面倒

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料理が億劫になったとき

料理が億劫になったとき

私は頭の中がほぼ食べものという変わり者のため、作るときにはほぼしんどさや億劫が顔を出すことはありませんが、片付けも料理のうち。
ああ、あの時はしんどかったなあ、なんていう思い出は、やはり沢山、心の奥にあります。

使った道具や鍋、器を洗って拭い、元にあった場所に戻すだけでずっとすっきり片付いていることがわかっているのに、朝も晩もいつもぎりぎり。
頑張っているはずなのにうまく行かず、家事が終わり切ら

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うちの料理について。

うちの料理について。

仕事で作る料理と比べ、うちの料理で丁寧にすべきことはなんだろうか。時折考えることがあります。

少し話が逸れますが、
子育てが進み、綱渡りの毎日から少し時間の余裕ができたところで、空の巣なのか燃え尽きなのか、はたまた更年期なのか定かではありませんが、いっとき心の風邪のような状況になり、それこそ縋るように毎週土曜、禅寺の早朝座禅に通っていたことがあり
その時の経験をきっかけに、具体的に心がけるように

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