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街で見かけたアクセシビリティ
バリアフリーの例
①アナハイムの図書館
この建物は、ADAが施行される92年以前の建物なのだろう。玄関には数段階段がある。
だが、その横に、スロープがあって、アクセシビリティは確保されていた。デザイン的にもそれほど違和感はない。
②ハンバーガーショップ
この日はCarl’s Juniorでランチにした。ここも、駐車場からスロープでのアクセスだが、手すりもついていて、すっきりしたデザインとな
モビリティのユニバーサルデザイン
今回、モビリティに関してもいろいろ気づいたことがあった。面白いクルマも見た。CSUNの記事と重複する写真もあるかもしれないがまとめてみる。
① アナハイムのホテルのロビーにあった貸し出しスクーター
ショップモビリティの事例で出てくるような、UDなスクーターが貸し出し可能だった。
シニア向けなのだろうが、デザインはそれなりにかっこいい。これなら気後れせずに借りていって、あたりを乗り回してもいいか
図書館のユニバーサルデザイン
①アナハイム図書館今回、二つの図書館を回った。到着してすぐに行った、アナハイム図書館と、CSUNが終わってから行った、シールビーチ図書館である。どちらも規模は大きくないが、地元の人に愛されているようだ。
アナハイム図書館は、街の中心にあり、とても便利な場所にあった。ただ、普通の日は11時、土曜が10時、日曜は12時からのオープンだ。開館時間が意外に短いのと、日によってバラバラなのが面白い。
ま
展示会場は楽しすぎ!周り切れない!
展示会場は、毎年多くの新規参入企業がやってきていて、とても盛況である。毎日2時間くらい滞在しているつもりなのだが、それでも全然回り切れない。今年も新しい企業がたくさん参加していて面白かった。UK、イスラエル、北欧、カナダなどからも出展しているようだ。韓国の企業が大挙して押し寄せている。アクセシビリティや支援技術で起業することは、トレンドになっているんだろうか?最初からグローバル企業として欧米市場を
もっとみるMCAGを作ろうという動き
このところ、私はWebアクセシビリティ系のセッションにあまり行かなくなっている。認知や記憶に関するものはあるが、それ以外の新しい発表がとても少なくなっているからでもある。W3C(WWW Consortium)の中のWAI(Web Accessibility Initiative)チームで、昔は常連だったJudy Brewerももう来ていないし、好きだったShadiはAmazonに移っている。だが今
もっとみるマップナビゲーションは花盛り
①GoodMaps昨年から多くの企業が、マップのアクセシビリティや歩行ナビゲーションについてセッションや展示を行っていたが、今年もこの分野は花盛りだった。
(上の写真は、Glide と白杖と盲導犬とベビーカーが写っている。なんてUDなんだ!)
最初に行ったのは、GoodMapsの「The Future of Inclusive Digital Indoor Maps and Navigation」
各社の取り組み(その3 TPGi)
TPGiは、USのアクセシビリティリーダーであるMike Paciello氏が2002年に創立した米国の企業である。そもそも、TPGという名前はThe Paciello Groupの頭文字なのだ。まだ世の中にWebアクセシビリティという言葉が知られていなかった頃から、地道に活動してきた人である。508条やWCAGが世界に知られるようになったのは、彼の貢献によるところが大きい。名前にinteract
もっとみる各社の取り組み(その2 Amazon)
①Kindle今年もMazonは、展示、セッション共に元気だった。
最初に行ったのはKindleのアクセシビリティに関するセッションだ。視覚障害者に対するアクセシビリティはすでに長年、前提として語られてきているが、今年は「Reading Disability」への対応として、読字障害に焦点を当てていた。
それもこれまでのようにDyslexia(学習障害)だけではなく、ASD(自閉症スペクトラム)
各社の取り組み(その1 SONY)
今回、やはり元気だったのはSONYである。セッションもたくさんあったし、展示ブースはいつも人で溢れていた。US SONYのアクセシビリティリーダーであるMike Najetは、もはやCSUNの常連である。彼のセッションには多くの観客が集まった。今年は’Delivering innovation for an accessible future’という題名であった。直訳すれば「アクセシブルな未来のた
もっとみるEUとUS政府のアクセシビリティ政策
EUの動き(EAAとAccessibleEU)19日の10時20分は、米国508条の状況を説明するセッションと、EUアクセシビリティ法の推進に関するセッションが、同時刻の開催だった。同じような関心を持つ参加者を分散させる狙いなのだろう。特に初日はどの部屋も満杯だからだ。
私はEUの方に参加した。話者はこの数年必ず報告してくれているオーストリアのKlaus Hoecknerである。彼はAccessi
3月18日CSUN始まる キックオフとキーノートスピーチ
17日夜のキックオフパーティCSUN開始前夜は、いつも通りのキックオフパーティだった。ワイン一杯と軽いおつまみ。なつかしい人に会える。HarryもSandyもMikeもいる。いつもの顔ぶれにも会えるが、知らない人の方が圧倒的に多い。ま、毎年5000人が参加しているのだから、どんどん新顔が出てくるのが当たり前なのだ。むしろ、新しい企業、行政、大学、研究機関が増え、それも欧米だけでなく、アジア、オセア
もっとみる第39回CSUNカンファレンス2024報告
はじめに2024年3月18日から24日まで、ロサンゼルス アナハイムで、CSUN支援技術カンファレンスが開催された。CSUN(California State of Northridge カリフォルニア州立大学ノースリッジ校:シーサンと呼ばれる)のCOD(Center of Disability)が主宰する支援技術(Assistive Technology)、UD(Universal Design
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