ワトソン

愛知県在住31歳。自伝統合失調症エッセイを書いています。 ツイッター:@cpfd777…

ワトソン

愛知県在住31歳。自伝統合失調症エッセイを書いています。 ツイッター:@cpfd777 ブログ:watoson51.com

マガジン

記事一覧

泣いたあの日 前編

俺は社会人が嫌いだ。 社会人は苦手だ。 社会人はみんな敵に見える。 子供の頃。 生まれて来てから、思って感じた、大人に対する違和感。 恐怖心。 コンプレックスと…

ワトソン
3年前
9

仇を恩で返す

世の中金なのか? 愛なのか? 何がこの世の中の真意であり、どういう形が幸福なのか。 この問いに答えや正解はなく、千差万別。 人それぞれの答えがある。 俺は愛だ。…

ワトソン
3年前
9

やさしさに包まれて

小さい頃は、神様がいて。 神様がいて。 そう神様がいて。 やさしさに溢れる子供たちを、どこか見守り、守ってくれていたと思う。 それは、神様だけではない。 大人た…

ワトソン
3年前
5

みず

それは、奇跡の言葉だと思う。 みず。 みずというたった二文字の言葉。 この言葉がもし、もう少し長かったり、あるいわもう少しいいずらい言葉だったら。 これは、本当…

ワトソン
3年前
3

さまよう者の流儀 後編

上島竜兵は、俺にあやかろうとしていた。 竜兵会のリーダーダチョウ倶楽部上島竜兵。 彼は、さまよう者を監視することが好きであった。 芸能人である彼にとって退屈しの…

ワトソン
3年前

さまよう者の流儀 中編

さまよう鎧は、鎧で自分の身を隠し、敵と相対する。 自らのルール、流儀を隠し、組織の野郎どもと戦う。 そして、今日も俺は戦っていた。 俺の行動、流儀。 これを奴ら…

ワトソン
3年前

さまよう者の流儀 前編

俺が思うかっこいい男の理想像を語ろう。 それは。 俺のお金の使い道は……給油! それだけ。 そう答える男こそが、最強にかっこいい男だと思う。 給油だけしかお金を…

ワトソン
3年前

101回目の逮捕と出所 入浴編

質問をする。 どうでもいい質問を。 自分の思考で動かないと駄目だから。 自分の思考で行動しないと駄目だから。 だから俺はくだらない質問をしまくる。 じゃないと、…

ワトソン
3年前

6つの感覚僕は正気に戻れない

気づいたら。 良く分からない能力が身についていた。 俺に備わった6つの感覚。 脳で感じる感覚。 それは。 ストレス。 吐き気。 嫌悪。 爽快感。 無関心。 滅び…

ワトソン
3年前
3

答えはウエスタン パターン①

それは、俺が夜パチンコ打っている時に。 帰り際、囁く知り合いの声がする。 『ウエスタン来なさい、ウエスタン来なさい』 それは、俺が寝ている夢の中でも。 『ウエス…

ワトソン
3年前
1

解呪の毒

痛切な日常が、私の心を痛くする。 痛む心は、体を締め付け、平常平凡な日常を奪う。 あの人の最後の背中が忘れられなくて、私は毎晩のように泣いた。 抱かれる心の体や…

ワトソン
4年前
8

101回目の逮捕と出所 投獄編

伝説の勇者の伝説というライトノベルがある。 主人公のライナ・リュートは、牢獄のなか、叫ぶ。 『なぁ看守のおっちゃーん』 と。 そして、俺。 ワトソンは。 今。 …

ワトソン
4年前
3

101回目の逮捕と出所 取調編

留置所で。 女の子は指を差す。 次々に指を差す。 これもこれもこれもこれも。 全部壊していいのね? と。 指を差したものを次々に破壊していく。 投げ飛ばし、叩き…

ワトソン
4年前
1

君がいる奇跡

それは至極簡単なことだったりする。 本当は奇跡のはずなのに。 運命という神様が与えた必然であったりで。 人生において、酷く遠回りしているはずなのに。 なぜか最後…

ワトソン
4年前
11

社会人の証

妄想で。 さんま御殿に出ている俺は、さんまに尋ねる。 『え、どうなったら社会人になって社会的に認められるんですか?』 と。 さんまは答える。 『大人になったらや…

ワトソン
4年前
5

しろいてんしとの遭遇

あの日。 あの時。 俺がもし車のライトをつけっぱなしにしていなかったら。 つけっぱなしにして、バッティングセンターに行ってなかったら。 そこで、末永真史のバッテ…

ワトソン
4年前
6

泣いたあの日 前編

俺は社会人が嫌いだ。

社会人は苦手だ。

社会人はみんな敵に見える。

子供の頃。

生まれて来てから、思って感じた、大人に対する違和感。

恐怖心。

コンプレックスとなるものを感じていた。

そもそも。

大人と子供の境界線ってなんだ。

学生と社会人はどう違うんだ。

社会人は、一般的に社会的責任が認められた者というようだ。

じゃあ、大人と子供は?

どういう違いなのか。

なぜ、昔は子

もっとみる

仇を恩で返す

世の中金なのか?

愛なのか?

何がこの世の中の真意であり、どういう形が幸福なのか。

この問いに答えや正解はなく、千差万別。

人それぞれの答えがある。

俺は愛だ。

心だ。

と答えたいが。

無一文で、今後のご時世を家族や仲間を守り生きていけと言われてもそれは不可能であることを知っている。

人との関係で金を前には、絶対に超えられない利害がそこに存在する。

金は人を変えてしまう。

もっとみる

やさしさに包まれて

小さい頃は、神様がいて。

神様がいて。

そう神様がいて。

やさしさに溢れる子供たちを、どこか見守り、守ってくれていたと思う。

それは、神様だけではない。

大人たち。

教育者。

地域の老人達。

自分らの親。

社会の土台や裏の下地を、子供たちのために作ってくれていて。

しかし、でも、その社会の黒ずんだところは、見えぬように隠していたりもして。

さまざまな人達のご厚意や、苦労、思惑

もっとみる

みず

それは、奇跡の言葉だと思う。

みず。

みずというたった二文字の言葉。

この言葉がもし、もう少し長かったり、あるいわもう少しいいずらい言葉だったら。

これは、本当に大変なことだと思う。

それを感じたのは、婆ちゃんがこの世を去る、一日前のことだ。

自分の体が、生命の灯が今にも、消えゆく、最後まで。

婆ちゃんは、懸命にこの「水」という言葉を何度も何度も、全身全霊の力を振り絞り、声に出した。

もっとみる

さまよう者の流儀 後編

上島竜兵は、俺にあやかろうとしていた。

竜兵会のリーダーダチョウ倶楽部上島竜兵。

彼は、さまよう者を監視することが好きであった。

芸能人である彼にとって退屈しのぎが、このさまようものの行動の監視。

その行動を笑ったり、流儀などルールをクイズのように予想したり。

ダイハツの車に乗る俺を、盗聴、盗撮していた。

さまようものに興味を持ち、人気や勢いのある若い俺に、のちに近づき、俺を竜兵会へ入

もっとみる

さまよう者の流儀 中編

さまよう鎧は、鎧で自分の身を隠し、敵と相対する。

自らのルール、流儀を隠し、組織の野郎どもと戦う。

そして、今日も俺は戦っていた。

俺の行動、流儀。

これを奴らに読ませない。

今、番組で、みんなで考えようワトソンの行動流儀を。

といういきつく先のわからない番組をやっている。

という妄想をしている。

そして。

今もコンビニの機械の前で。

お金というライフをおろすかおろさないか。

もっとみる

さまよう者の流儀 前編

俺が思うかっこいい男の理想像を語ろう。

それは。

俺のお金の使い道は……給油!

それだけ。

そう答える男こそが、最強にかっこいい男だと思う。

給油だけしかお金を使わないで、生活を続ける男。

なんてカッコイイのだろうか。

なんて素敵なのだろうか。

と。

俺は憧れた。

俺もそんな人間になりたい。

ならなくちゃいけないって。

そう思った。

理由は様々ある。

金にシュレッターを

もっとみる

101回目の逮捕と出所 入浴編

質問をする。

どうでもいい質問を。

自分の思考で動かないと駄目だから。

自分の思考で行動しないと駄目だから。

だから俺はくだらない質問をしまくる。

じゃないと、また人に騙される。

そこで、看守のおじさんは、留置場の牢屋に入っていた俺を、洗面所まで連れて行く。

洗面所まできて、番号が書いてあるコップと新しい安そうなハブラシを用意され、これを使って歯磨きしなさいと言ってくる。

俺は、質

もっとみる

6つの感覚僕は正気に戻れない

気づいたら。

良く分からない能力が身についていた。

俺に備わった6つの感覚。

脳で感じる感覚。

それは。

ストレス。

吐き気。

嫌悪。

爽快感。

無関心。

滅びゆく感覚。

この6つ。

まず一つは。

ストレス。

これは、情報を得たり、何かしたときに少しずつ自分の脳内に溜まって行く、ダメージのイメージ。
リーマンはわりとこのストレスが仕事を通じて少しずつ溜まっていくと、逆に

もっとみる

答えはウエスタン パターン①

それは、俺が夜パチンコ打っている時に。

帰り際、囁く知り合いの声がする。

『ウエスタン来なさい、ウエスタン来なさい』

それは、俺が寝ている夢の中でも。

『ウエスタン来なさい、ウエスタン』

それは、何度も、何度も日常的に繰り返される。

『今日こそ、ウエスタン!』

その知り合いは、学生時代の友達であったり、先輩の親であったり、職場の人であったりと。

さまざまだが。

口ぐちに彼が言うの

もっとみる

解呪の毒

痛切な日常が、私の心を痛くする。

痛む心は、体を締め付け、平常平凡な日常を奪う。

あの人の最後の背中が忘れられなくて、私は毎晩のように泣いた。

抱かれる心の体や、思い出、思いは、きっと今後も後遺症のように、残るだろう。

自分の欲はいったいなんだ。

自分の欲はいったいなんだ。

私の願いはいったいなんだ。

幸せになることか。

あの人に抱かれることか。

思い出す温もりを、心の引きだしに

もっとみる

101回目の逮捕と出所 投獄編

伝説の勇者の伝説というライトノベルがある。

主人公のライナ・リュートは、牢獄のなか、叫ぶ。

『なぁ看守のおっちゃーん』

と。

そして、俺。

ワトソンは。

今。

留置所の牢屋の中にいる。

妄想で頭がおかしい状態の俺は、こうした状況でも、何やら楽しく、留置場の中で踊りまくり。

俺が、ライナ・リュートみたいに、

『なぁ看守のおっちゃーん』

と叫ぶかどうか、周囲の盗撮者たちが賭けをし

もっとみる

101回目の逮捕と出所 取調編

留置所で。

女の子は指を差す。

次々に指を差す。

これもこれもこれもこれも。

全部壊していいのね?

と。

指を差したものを次々に破壊していく。

投げ飛ばし、叩きつけ、笑顔で笑いながら壊していく。

留置場の取調室のノートパソコン。

無線機。

電話。

プリンター。

全てそこにあるものは、壊していいものなんだと。

そういう認識で彼女は笑いながらものを壊す。

俺が、留置場へ運ば

もっとみる

君がいる奇跡

それは至極簡単なことだったりする。

本当は奇跡のはずなのに。

運命という神様が与えた必然であったりで。

人生において、酷く遠回りしているはずなのに。

なぜか最後は、ああ良かった、これで良かった、またこの遠回りや失意を次生まれても味わいたいなって。

そんな風に僕は思う。

なんでかって。

それは奇跡のような君がいるから。

奇跡のような僕がいたから。

神様がくれた運命。

運命が与えた

もっとみる

社会人の証

妄想で。

さんま御殿に出ている俺は、さんまに尋ねる。

『え、どうなったら社会人になって社会的に認められるんですか?』

と。

さんまは答える。

『大人になったらやで』

と。

『じゃあどうなったら、大人になれるんですか』

その問いに。

『あのなぁ、赤い学生気分よ(ワトソン)お前確か童貞やったやろ。一晩女体を抱いてみいな、そしたらもう大人になれるで』

俺はさらにたずねる。

『知らな

もっとみる

しろいてんしとの遭遇

あの日。

あの時。

俺がもし車のライトをつけっぱなしにしていなかったら。

つけっぱなしにして、バッティングセンターに行ってなかったら。

そこで、末永真史のバッティングを目の当たりにしてなかったら。

こんな奇跡はあり得なかった。

こんな奇跡。

奇跡のような出会い。

しろいてんしとの遭遇。

それは、2016年に俺は頭がおかしくなり、地元のバッティングセンターから、家まで歩いて帰り、そ

もっとみる