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散文

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#言葉

写真詩『街頭の震え』

写真詩『街頭の震え』



もうやめよう
微かな希望ばかり見て
自分の持ち物を投げ捨てる
そんな苦しみを
愛してしまうのはどうしてなの

輝きに目がくらむ
生きるって苦手だ
震える胃が全身を嬲る
止まらない鼓動
やめてしまえたら楽なのに

写真詩集第2弾 秋版『蛇行する夕焼け』の収録予定作に作品です。
今、一生懸命作っております。
多くの人に手に取って貰えたらいいなぁ。

こちらで出来次第販売を始めますのでよかったらブッ

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詩『僕の街は命色』

詩『僕の街は命色』



流れる街は、夏終わり
感じた思いももう終わる
叶うはずだった願いは、遠い過去

夏ってそういうものだよと
あの子は言った
人は何かを諦めて新しい季節に順応する
雲も空気も何もかも
昨日までとは違うものを抱きしめる

こことあそこはもう違う
君と僕ももう違う
愛するものはみな同じ

あの空がこの空気が
変わったことに気付いたら
僕に教えてくれないか
きっとそのときあなたの中で息衝くから

散文 ずっと見ていたい

散文 ずっと見ていたい



愛情は足ることがなかった
ずっと君を見ていたい

一方的にならないように
迷惑にならないように
そう思ってはいるものの
寝ている時は構いたくなる
触れ合っていたい
君の鼓動を聞いていたい
トクトク鳴るのが気持ちよかった
私を愛して欲しかった

愛が伝わる膝の上の温かさ
猫のモーター音は私に響く

「猫かいなっ!!!」というツッコミであってます😊😊

猫が可愛いんです。ナギが可愛いのです。

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コピー集 旅なんて大それたものじゃなくても

コピー集 旅なんて大それたものじゃなくても

【大学の課題コピーライト入門】
青春18きっぷでの一人旅をしてみようと思わせるキャッチコピーとボディコピーを書く。

最後の猫のやつは先生に「めっちゃ好き」と言われました。だけど、最後にかけてんんーっと言った感じだそうでなるほどなとなりました。

勉強になるぅぅぅぅ

詩『はみ出す青』

詩『はみ出す青』



もう終わるらしい夏休みの
空を見ることなく
部屋の中
ひとりぼっちで吸う息に
とくとくと輝いた愛のなさ
めぐる命の空き箱は
何かを思わすことも無い
さおさおさお
竹の音がどこからか聞こえるの
さおさおさお
また聞こえる
それは猫の悲鳴をかき消すために

マスクから開放され
入ってくるのは青の音
侵食していくその色は
まぶたの裏に焼き付いた