Ash~私、心理士なのにムスメともどもうつ病になっちゃいました

公認心理師/臨床心理士資格ありでバリバリ働くベテラン心理士…のはずが、リストカットと不…

Ash~私、心理士なのにムスメともどもうつ病になっちゃいました

公認心理師/臨床心理士資格ありでバリバリ働くベテラン心理士…のはずが、リストカットと不登校でうつの診断がついた娘を支えきれず、自分も適応障害→うつに。 誰でもうつになる可能性はあること、うつとは本質的に脳の病気だということ、そして回復していく道筋を、知って欲しくて綴ります。

記事一覧

やっぱりお米っておいしいね

調子を崩しだした頃から、ダイエットだと言って、お米はおろかまともに食事を摂らなかったムスメ。 何とか食べさせようと、夫婦であれこれ言っても頑なで。 小さい頃から…

緊迫する学校面談

担任の先生との面談のため、ムスメと二人で学校へ登校。 遠くからチャイムの音を聴いて、耳をふさぐムスメ。聞けば、最近チャイムの音が苦手になってしまったんだと。 確…

母としての自信も心理士としての自信も少しずつ喪失していった日々

「私は心理士なのに、ムスメが不登校でリストカットしてる」 以前の記事にも書きましたが、そんな状況がただショックで、ムスメを何とかしようと空回りしていた日々の中。…

「ママがいないと生きて行けない」と言われて絶望した話

娘は本当に思春期来ないのか?と待ち遠しくなるほど、随分母親の私にべったりしていた時期が長かったと思う。 そして私は、あまり人にべったりしたりされたりすることが好…

コロナ禍の力を借りてズル休み?を奨励しまくった話

※コロナについては、未だに色んな識者の意見があり、私達家族の考え方にご不快を覚える方もいらっしゃるかもしれません。そんな予感がされた方は、この記事に関してはそっ…

子どもと私、二人して精神科に受診した日

前回の受診拒否で絶望した数日後、気を取り直して結局、近隣の入院設備もあるガチの精神病院にかかることにしました。 連絡すると、ケースワーカーさんが話を聴いてくれて…

クリニックに受信拒否(!)された話

前回は急場しのぎで行ったクリニックでしたが 、もちろん、長期的に頼れる相談機関や病院は最初から探していました。 この時期に一番ショックだったのは、小学生の頃に不…

精神科心理士の私が、まさかの精神科を受診した日

朝起きたときから寝るまで、何をしても襲ってくる身体の痛み。 青竹を踏む、踊るなどの軽い運動をすることで、やや低減するものの、所詮は対症療法に過ぎす。 本当は娘と…

崩壊した日

仕事と家事と娘のケアをなんとかこなそうとしていた日々。 私の疲労は限界まで来ていた。 夜が明ける前に目が覚める。 朝起きても昨日の疲れが取れていない。 体がだるく…

励まそうと必死になった日

※この日も、うつ病真っ只中の中で、なんとか記録を残そうとタイトルだけ書き残しておいた日です。 半年後の今振り返ると、当時の私については、 「無茶しやがって…」と…

見つけてしまった日

※この日の記事も、後日の今日、思い出して書いています。 それは何でもない夕食の日でした。 真向かいに座る娘をふと見ていた時、左腕のやけに可愛い何枚かの絆創膏に気…

心は後で来る

 この頃は、今私に起こってることなにかの形で留めておかなければという気持ちで必死になっていたけれども、何かをするということ自体が全くできない頃だったので、タイト…

やっぱりお米っておいしいね

調子を崩しだした頃から、ダイエットだと言って、お米はおろかまともに食事を摂らなかったムスメ。
何とか食べさせようと、夫婦であれこれ言っても頑なで。

小さい頃から、
気持ち良い程よく食べるのが愛らしかったムスメが、
カレーとお肉とチョコレートが大好きだったムスメが、
食べない。

私は仕事では、鬱を疑う人には必ず、食事と睡眠がとれているかどうか聴きますが、やはり食べ(られ)ないことと寝(られ)ない

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緊迫する学校面談

緊迫する学校面談

担任の先生との面談のため、ムスメと二人で学校へ登校。

遠くからチャイムの音を聴いて、耳をふさぐムスメ。聞けば、最近チャイムの音が苦手になってしまったんだと。
確かに小さい頃から、音過敏気味ではあったけど、不安で過敏がひどくなってるんだろう。

先生との面談の内容は、あんまり覚えていない。
(この記事は、回復してきた10ヶ月後に書いております。。。というのを加味しても)

ただ、先生は「どうしたい

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母としての自信も心理士としての自信も少しずつ喪失していった日々

母としての自信も心理士としての自信も少しずつ喪失していった日々

「私は心理士なのに、ムスメが不登校でリストカットしてる」

以前の記事にも書きましたが、そんな状況がただショックで、ムスメを何とかしようと空回りしていた日々の中。
哀しいかな心理士の性(さが)で、自己分析は得意なんで、
「ああ、心理士としてのプライドが傷ついたんだな」
と気づいてしまった。
それと同時に、
「自分の子どもも救えないのに、人の子どもなんて救える訳が無い」
という、うつ的思考が頭を占め

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「ママがいないと生きて行けない」と言われて絶望した話

「ママがいないと生きて行けない」と言われて絶望した話

娘は本当に思春期来ないのか?と待ち遠しくなるほど、随分母親の私にべったりしていた時期が長かったと思う。
そして私は、あまり人にべったりしたりされたりすることが好きじゃないタイプ。
うん、相性悪い。
というか、私の放置的な育て方がまずかったかのかなぁ…。

学校にも行けず、社会にも出られず、家庭の中でも私以外の家族とはあんまり性格が合わない、そんなムスメちゃん。
「ママがいてよかった。ママがいないと

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コロナ禍の力を借りてズル休み?を奨励しまくった話

コロナ禍の力を借りてズル休み?を奨励しまくった話

※コロナについては、未だに色んな識者の意見があり、私達家族の考え方にご不快を覚える方もいらっしゃるかもしれません。そんな予感がされた方は、この記事に関してはそっ閉じしていただければと思います。

ちょうど娘の絶不調真っ盛りの頃、小中学校でコロナが大流行しはじめていました。

「よしムスメよ、コロナが心配だから休んでオンライン授業受けることにしよう!そしたら、登校扱いになるらしい、ラッキーだね!」

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子どもと私、二人して精神科に受診した日

子どもと私、二人して精神科に受診した日

前回の受診拒否で絶望した数日後、気を取り直して結局、近隣の入院設備もあるガチの精神病院にかかることにしました。
連絡すると、ケースワーカーさんが話を聴いてくれて、受信拒否の話を聞くととても驚かれて、クリニックの名前まで聞かれたので話しちゃいました(笑)

「(相性の)いい担当の先生を探しますからね」
と言ってくださったケースワーカーさんの言葉が本当に嬉しくて、涙ぐみました。
仕事絡みで伝え聴いてた

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クリニックに受信拒否(!)された話

クリニックに受信拒否(!)された話

前回は急場しのぎで行ったクリニックでしたが 、もちろん、長期的に頼れる相談機関や病院は最初から探していました。

この時期に一番ショックだったのは、小学生の頃に不登校気味だった時に娘がかかっていた精神科クリニックに、再診でかかろうとしたら、受診拒否されたことでした。

電話をかけたところ受付の人に症状を聞かれ、リストカットをしているということを話すと、他を探して下さいと言われました。紹介すること

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精神科心理士の私が、まさかの精神科を受診した日

精神科心理士の私が、まさかの精神科を受診した日

朝起きたときから寝るまで、何をしても襲ってくる身体の痛み。
青竹を踏む、踊るなどの軽い運動をすることで、やや低減するものの、所詮は対症療法に過ぎす。

本当は娘と同じ精神病院を受診する予定だったのですが、娘のワガママ(その日は学校行きたいと、まあ結局行けなかったんだけど)で一週間後に延期になっており、この苦しみから一日でも早く逃れたい一心で、近隣の精神科クリニックを受診しました。

まあ、先生の評

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崩壊した日

崩壊した日

仕事と家事と娘のケアをなんとかこなそうとしていた日々。
私の疲労は限界まで来ていた。

夜が明ける前に目が覚める。
朝起きても昨日の疲れが取れていない。
体がだるくて全身が痛い。
一人になった時やお風呂に入ってる時に、涙が出る。
だるさや、痛みを逃がそうと、やたらとため息をついてしまう。

完全に鬱の身体症状である。
が、自分では気づいていなかった。
なぜなら、自分ではやる気に満ちているつもりだ

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励まそうと必死になった日

励まそうと必死になった日

※この日も、うつ病真っ只中の中で、なんとか記録を残そうとタイトルだけ書き残しておいた日です。

半年後の今振り返ると、当時の私については、
「無茶しやがって…」としか言えません。

会社の昼休みや、ちょっとした空き時間に中抜けして、娘とご飯を食べるために二駅かけて帰り、二駅かけて戻る、そんなことを繰り返していました。
その頃は娘も鬱とダイエットこだわりの結果、ものすごく少食だったので、なんとかご飯

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見つけてしまった日

見つけてしまった日

※この日の記事も、後日の今日、思い出して書いています。

それは何でもない夕食の日でした。
真向かいに座る娘をふと見ていた時、左腕のやけに可愛い何枚かの絆創膏に気づきました。

私は本当に残念ながら、心理士なんです。
同じように、腕に絆創膏や包帯や、リストバンドをしている中高生をたくさん見てきました。
だから分かってしまったんです。

ああ、この人、リストカットしてるな。

食事が終わった後、少し

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心は後で来る

 この頃は、今私に起こってることなにかの形で留めておかなければという気持ちで必死になっていたけれども、何かをするということ自体が全くできない頃だったので、タイトルだけを書き残していました。この文はすべて、後日(ちょうど半年後の今日)補足的に書いています。

 今思うと、なぜあんなに必死だったのか分からないんだけれどもそしてあれだけつらかったのにどうして自分の気持ちが擦り切れていたことに気づかなか

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