ねえ、なんで生きてんの ?

ねえ、なんで生きてんの ?

記事一覧

"事実でありながら事実でないこと" を悠然と語り、自分を悪者にしてしまう。 そんな悪口を私の心はしっかりと聴いていた。 深い傷を負っていた。 ごめんね。 __ 今更謝っ…

蛹
7か月前

カルテット

脚本:坂元裕二――― 家族 ”一般家庭=幸せな家族” というイメージがあるが、実際のところは家族に柵のない人の方が少ないのかもしれない。 そして、家族の問題は必ず…

蛹
2年前

夜が明ける 西加奈子

呼吸をしている間、夜が明けることはない。 それでも、腐らないように抗い続ける。 彼女はこの本を誰に届けたいのだろう。 多くの不幸を書くことで人の不幸を殺してしまう…

蛹
2年前
1

ボクたちはみんな大人になれなかった 燃え殻

愛すること 記憶に残ること 自分の中に存在し続けること 儚いと感じること 誓うこと 自由でいること 自分といること 自分を知ること 何が価値のあるものか思索すること 好…

蛹
2年前
1

容疑者xの献身 東野圭吾

テンポが速くて、展開が早くて、物足りなかった。 長編を読みたい。 情報量が多いのとミステリー小説にも慣れていないのが要因となって、今のところ感想を持てていないのが…

蛹
2年前
1

本を読んだ後に書いている投稿は、全て直感的な歪みのない個人の感想となっております。

蛹
2年前

海の向こうで戦争が始まる

村上龍 暴力的な小説。冒頭から、作者を置いてきぼりにする。芸術家の主人公の頭の中の話。章が一つもない。吐き気のする、この世の汚いものを凝縮したような作品だった。…

蛹
2年前
1

子どもだけの街

ヘンリー・ウィンターフェルト著 ハッピーエンドを目の当たりにした。 自分が健康で健全な人間で在る世界線だったなら、この町の住人たちのように快活でいたいと思う。 …

蛹
2年前

暴力

ぼうりょく これまでどれ程の暴力を受けてきただろう。そして、どれ程の暴力を与えてきただろう。 暴力とは、一方的な正義を押し付ける行為だ。 虐待。親が子供を自分の…

蛹
2年前

自由

自由であることは、孤独だ。 誰かといると、行動を制限される。しかし、それは必ずしも否定的な意味というわけではない。 何かを愛することは、生きる上で失くしてはなら…

蛹
2年前

細分化

私の思考はたくさんの情報や敏感な感覚によってバラバラになっているのだと思う。だからテーマを決めて考えを進めてみようと思う。日記になってしまっても構わないし、思い…

蛹
2年前
1

存在

私はきっと、生きていてもいいよと誰かに認めてもらいたいだけだ。 自分で自分を許せない。それが、息をすることさえも困難にしている。生きているだけで疲れる。こんなこ…

蛹
3年前
1

懺悔

貴方に何がわかる?僕の痛みなんてわからないだろう。ずっと砂漠に居た。 僕も砂漠に居た。向こうの方のね。君にはわからないだろう。わからないのは当たり前なんだ。僕と…

蛹
3年前
3

生きていて、良かった。

私個人の話と、ヱヴァンゲリオンについてを同じ記事にまとめることを許して欲しい。罪深いことは自覚しているが、未来の自分に残したい。 個性とはなんだろう。病気とそれ…

蛹
3年前
2

"事実でありながら事実でないこと"
を悠然と語り、自分を悪者にしてしまう。
そんな悪口を私の心はしっかりと聴いていた。
深い傷を負っていた。
ごめんね。 __
今更謝ってももう遅い。血は流れ切って、その機能は停止している。
私を守ってくれていた心は、日々繰り返される嘲罵と、虚偽の告訴により壊れてしまった。
いつだって気づいた時には手遅れだ。もう弔うことくらいしかしてやれることは無い。

今まであり

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カルテット

脚本:坂元裕二――― 家族
”一般家庭=幸せな家族” というイメージがあるが、実際のところは家族に柵のない人の方が少ないのかもしれない。
そして、家族の問題は必ずしも正面から向き合う必要もない。真紀とすずめは定位家族(生まれ育った環境の家族)から自分を切り離して生きている。定位家族から逃げても良い、という選択肢を提示することは多くの人の心を救うだろう。自分が選んだわけではない強制イベントには、リタ

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夜が明ける 西加奈子

呼吸をしている間、夜が明けることはない。
それでも、腐らないように抗い続ける。

彼女はこの本を誰に届けたいのだろう。
多くの不幸を書くことで人の不幸を殺してしまうということを自覚しているのだろうか。

登場人物は多く、皆それぞれの闇を抱えていた。
遠峰の人生がたった2ページで纏められてしまったこと、2PACの人生も同じように2ページで纏められてしまったこと、不幸の影を落とした人間たちが深く言及さ

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ボクたちはみんな大人になれなかった 燃え殻

愛すること
記憶に残ること
自分の中に存在し続けること
儚いと感じること
誓うこと

自由でいること
自分といること
自分を知ること
何が価値のあるものか思索すること
好きなものを見つめること
それに時間と魂を注ぎ込むこと

自由でいるときにしか、人を愛すること、人に愛されることはできない。
だから僕も私もきっと本当の意味であの人を愛せていない。

―追記
大人にはならなくていい。

容疑者xの献身 東野圭吾

テンポが速くて、展開が早くて、物足りなかった。
長編を読みたい。
情報量が多いのとミステリー小説にも慣れていないのが要因となって、今のところ感想を持てていないのが本音だ。しかし初めて読んだ新鮮な気持ちをここに残しておきたい。

※センシティブな内容を含んでいます。全て個人の意見だとご理解くださる方のみ閲覧をお願い致します。

正義とはなにか
この作品が私に問いかけてきた。はっきり言ってしまおう。花

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本を読んだ後に書いている投稿は、全て直感的な歪みのない個人の感想となっております。

海の向こうで戦争が始まる

村上龍

暴力的な小説。冒頭から、作者を置いてきぼりにする。芸術家の主人公の頭の中の話。章が一つもない。吐き気のする、この世の汚いものを凝縮したような作品だった。

主人公が見る、海の向こうの人物たちはそれぞれ自分の目的のために生きていた。世に抗おうとするものもいたが、文字通りの大衆に流されて蟻の一員となった。浜辺と海の向こうでは、すべてが対極にあった。しかしどちらにも自由というものがありながら、

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子どもだけの街

ヘンリー・ウィンターフェルト著

ハッピーエンドを目の当たりにした。
自分が健康で健全な人間で在る世界線だったなら、この町の住人たちのように快活でいたいと思う。

みんなが素直に、単純に生きている。だからこそたくさん失敗もするし、反省もする。登場人物の色はそれぞれはっきりしていた。別々の役割を質実に果たしている。
しかし、それほど多くの個性が集まっていながら、町の正義は最終的に一つに纏まってしまっ

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暴力

ぼうりょく

これまでどれ程の暴力を受けてきただろう。そして、どれ程の暴力を与えてきただろう。

暴力とは、一方的な正義を押し付ける行為だ。

虐待。親が子供を自分の思い通りに操ろうとして生まれるもの。人間ではなく、お人形さんを扱っている。

他人という画面に自分と異なった生物が映った時、それを人間と認識しなくなる。或いは、自分が映った時に人間ではない汚れたものだと認識する。

自分が認めたくない

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自由

自由であることは、孤独だ。

誰かといると、行動を制限される。しかし、それは必ずしも否定的な意味というわけではない。

何かを愛することは、生きる上で失くしてはならない大切なものだ。それを守るための対価として、自由を支払う。

当人にとって何が大切かは誰にもわからない。だから、自身で決めていくしかない。自分の時間、自由を何に使うべきか熟考して悩んで生きていく。

細分化

私の思考はたくさんの情報や敏感な感覚によってバラバラになっているのだと思う。だからテーマを決めて考えを進めてみようと思う。日記になってしまっても構わないし、思い出話になってしまっても構わない。できるだけハードルを下げて、自身の思考にピントを合わせてみよう。

存在

私はきっと、生きていてもいいよと誰かに認めてもらいたいだけだ。

自分で自分を許せない。それが、息をすることさえも困難にしている。生きているだけで疲れる。こんなこと誰にも明かせるはずがない。みんなそれぞれ苦しみながらも必死に働いて生きている。部屋の中でこんなことを永遠と考えているような人間に発言権など無い。

何故こんなことになったのだろう。いつからレールは敷かれていたんだろう。高校を卒業した時は

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懺悔

貴方に何がわかる?僕の痛みなんてわからないだろう。ずっと砂漠に居た。

僕も砂漠に居た。向こうの方のね。君にはわからないだろう。わからないのは当たり前なんだ。僕と君は同じ様で、違う存在なんだから。

それなら何故、あのとき僕に声を掛けた?そのまま立ち去れば良かったんだ。無責任だ。友人のフリなんてするなよ。

君が気になったから声をかけた。ただそれだけだ。それ以上でも以下でも無い。友人ってなんだろう

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生きていて、良かった。

私個人の話と、ヱヴァンゲリオンについてを同じ記事にまとめることを許して欲しい。罪深いことは自覚しているが、未来の自分に残したい。

個性とはなんだろう。病気とそれはどうやって区別するんだろう。現代は昔に比べて自由になった。本気で言ってる?この埃塗れの世界で、呼吸をするのさえ苦しい人がどれくらい居るだろう。

一昨日、高校1年生から5年間渋っていた精神科病院に足を踏み入れた。躊躇っていたのは、自分な

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