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イタリア紀行

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コロンナータのラルド(Marmo e Cibo vol.1)

コロンナータのラルド(Marmo e Cibo vol.1)

Marmo e Cibo vol.1 コロンナータのラルド

山道を小さなマニュアル車が吠えるように登っていく。

よく晴れた春の日、目の前には白い山肌を見せた山。向かうのは、2000年前から山の男たちが命をかけて、石と共に生きてきた町コロンナータ。

コロンナータを含むカララ地域の大理石は「ビアンコ・カララ」という白大理石で有名で、かのミケランジェロもこの石の美しさに惚れ、ダヴィデ像もこのカララ

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イタリアマルケ州のワイナリーにて。イタリア発泡ワインのトップランナー

イタリアマルケ州のワイナリーにて。イタリア発泡ワインのトップランナー

マルケ州ワイナリーにて。

今のイタリア発泡ワインのトップランナーの作るワインはこうなのか、。という衝撃。

シャンパンをチヤホヤもてはやす我々日本人の目を覚ますような超辛口。
濃いめの黄色とは裏腹に、あまりにも旨味がサラッと駆け抜けていくので、追いたくなってしまう。
待ってと思いながらもう一度ゆっくり口に含むと、やはり振り切られて淡い後味が残る。
追い付けないでいると、戻ってきて、手塩にかけられ

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あぁ美しき、マルケ州Pianello Vallesina(#マンマを訪ねて3000里)

あぁ美しき、マルケ州Pianello Vallesina(#マンマを訪ねて3000里)

「イタリア全20州、マンマを訪ねて3000里」マルケ州Pianello Vallesina。

はじめて訪れたマルケ州。

アンコーナに迎えに来てくれたマンマの車に乗って家に向かう。道は一本道。右手にも左手にも緑が広がり、連綿を続く丘が、1つ、2つと過ぎていく。角を曲がって砂利道に入る。ゆっくり進む分、小さな草花の息吹を感じる。春が間近に迫るマルケ州は、私を温かく迎えてくれた。

家に着くと、おば

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「イタリア全20州、マンマを訪ねて3000里」マンスリーレポートVol.3(2021年3月):マルケ州、ロンバルディア州

「イタリア全20州、マンマを訪ねて3000里」マンスリーレポートVol.3(2021年3月):マルケ州、ロンバルディア州

「イタリア全20州、マンマを訪ねて3000里」、今月はマルケ州、ロンバルディア州を訪ねました!

マンスリーレポートVol.3(2021年3月)では、そんなご家庭での料理の様子をお届けします。

マルケ州Pianello Vallesinaまずお訪ねしたのは、マルケ州アンコーナ県のPianello Vallesina。

連綿と続く丘の上の、人口3000人程度の小さな村です。

お邪魔したのは、三

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トレント(イタリア紀行:トレンティーノ)

トレント(イタリア紀行:トレンティーノ)

アルト・アディジェのボルツァーノからの帰りに寄ったトレント。

歴史が面白すぎて、Castello del buonconsiglioに入り浸っていました。

何が面白いって、支配と受容の歴史が折り重なる所。

地政学的なフロンティアとしての宿命なのか、選択なのか。
それを研究する手法とは。

研究テーマが1つ見つかりました。

〜以下、全然まとまってない雑記〜

歴史の理解は、通奏低音の如く全体

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アルト・アディジェの郷土グルメ(イタリア紀行:料理編)

アルト・アディジェの郷土グルメ(イタリア紀行:料理編)

イタリア最北端、トレンティーノ・アルト・アディジェ州で食べてきた郷土料理をまとめます。

トレンティーノ・アルト・アディジェ州とはどこ?

ここ。

オーストリア&スイスの国境。
アルト・アディジェは、ボルツァーノ(Bolzano)を中心とし、南チロルとも呼ばれ、第一次世界大戦前までオーストリア=ハンガリー帝国の領土でした。そのため、ドイツ語を母語とするドイツ系の住民が多く、公用語は、ドイツ語&イ

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アルプスの山:アルト・アディジェ州

アルプスの山:アルト・アディジェ州

ちょっと前の週末に、初のアルト・アディジェ州へ。

アルプスの高原。ハイジの歌が聞こえてきそうでした。

アルト・アディジェ州は、オーストリア国境、イタリア最北端の州。

公用語はドイツ語とイタリア語、別名「南チロル」。オーストリアに属していた歴史が長い、イタリアの中でも特殊な自治州です。

Bolzanoの街は、こじんまりとして美しく、ゴミひとつなく整っていました。

堂々としたゴシックの教会。

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エミリアロマーニャ州Castel dei Britti(#マンマを訪ねて3000里)

エミリアロマーニャ州Castel dei Britti(#マンマを訪ねて3000里)

「マンマを訪ねて3000里」、ボローニャに到着後、初めて家庭を訪れます。

まずは、私の本拠地、エミリア・ロマーニャ州から。

この州は、山側のエミリアと海側のロマーニャからなります。

私が住む街ボローニャは山側のエミリア。肉や乳製品をたっぷり使用した重厚な伝統料理が並びます。

今月はまず、ボローニャの郊外Castel dei Brittiという小さな町のの家庭へお邪魔しました。

学校が始ま

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マンスリーレポートVol.2(2022.02) エミリアロマーニャ州Castel dei Britti&トスカーナ州Marzocchino

マンスリーレポートVol.2(2022.02) エミリアロマーニャ州Castel dei Britti&トスカーナ州Marzocchino

マンスリーレポートVol.2(2022.02) では、エミリアロマーニャ州Castel dei Britti&トスカーナ州Marzocchinoの旅の様子をお届けします。

エミリアロマーニャ州Castel dei Britti

まずは、私の本拠地、エミリア・ロマーニャ州から。

この州は、山側のエミリアと海側のロマーニャからなります。

私が住む街ボローニャは山側のエミリア。肉や乳製品をたっぷ

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マンスリーレポート(Vol.1)プーリア州

マンスリーレポート(Vol.1)プーリア州

マンスリーレポート(Vol.1)プーリア州をお届けします。

2022年1月は、いよいよイタリアに渡りました。

今月はイタリア半島のかかと、プーリア州を中心に、温かい日々を過ごしておりました。

今回は、そんな愛すべきプーリア州の料理についてお話します。

プーリア料理は、ユニークで完成度が高く、近年、世界中のシェフからも注目が集まっております。

なぜ、こんなに美味しいのか。

今回は、プーリ

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行ってきます!Partenza✈️

行ってきます!Partenza✈️

いよいよ出国の時です。

涙が止まりませんが、新しい世界で頑張ります。

最後に、紅白で感動した「きっかけ」の歌詞を。

決心のきっかけは理屈ではなくて
いつだってこの胸の衝動から始まる
流されてしまうこと抵抗しながら
生きるとは選択肢
たった一つを選ぶこと

両親へ。
ここまで育ててくれて有難う。
最後まで挑戦を応援してくれて、ありがとう。

応援してくれる皆さまへ。
皆様がいたからここまで来ら

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