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今日の薬膳茶

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風邪気味かなとか、ちょっと食べすぎたなあ、など、 日々のちょっとした体調不良には、 薬膳茶で未病のうちにセルフケア! 症状別にピックアップした薬膳茶とその役割について解説していま…
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漢方の考え『脾が弱ると老化がすすむ』

漢方の考え『脾が弱ると老化がすすむ』

関東ではそろそろ梅雨入りです。
この季節、お腹の調子が悪くなる、食欲がなくなる、食べても胃が詰まった感じがして吐き気がある、重だるい、気力がない、等々・・・の症状にきまってなる方いらっしゃいませんか?

それは、『脾』が湿気によって調子を崩しているからです。

『脾』は乾燥を好み、湿気が苦手!多湿になる梅雨の季節こそ、『脾養生』が必須です。
『脾』が弱くなると、いろいろな体の不調を引き起こしますし

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漢方の考えを学ぶ『腹部膨満感、食欲不振の原因は、肝胆かも?』

漢方の考えを学ぶ『腹部膨満感、食欲不振の原因は、肝胆かも?』

春は肝が不調になりやすい。
すると肝と表裏の関係である腑、『胆』にも影響が出ます。

胆は消化酵素を溜めて排出しているところです。

肝が胆汁を作っているので、肝が不調になると胆にためる消化酵素が出なくなり、食べた物を消化吸収する機能が落ちてしまいます。
結果、消化不良、腹部膨満感、食欲不振になります。
この状態が続くと、栄養不足からの体力低下で、元気がなくなります。

『肝胆湿熱』という症状

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漢方の考えを学ぶ~肩こり・首コリがつらい人~♪

漢方の考えを学ぶ~肩こり・首コリがつらい人~♪

4月から新年度、又は、新生活をスタートさせたなど変化があった方々多いと思います。そろそろ疲れを感じていらっしゃる頃ではないでしょうか?
ちょっとした生活の変化でも心身は影響を受けます。
私も家族の仕事が変わり、そのことで少しばかり緊張をしていたようで、疲れを感じています。肩こり・首コリが始まりました。

春に『肝』が亢進してしまうという現象と、新生活への緊張感は、からだの血流を悪くして、肩こり、首

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漢方の考えを学ぶ『春に目が悪くなる理由』

漢方の考えを学ぶ『春に目が悪くなる理由』

春は『眼精疲労・かすみ目・目の乾燥』などの眼のトラブルが増える季節です。
『目』と五臓の『肝』は繋がっていますので、五臓の『肝』が亢進してしまう春は、目も影響を受けるのです。
肝が亢進して『肝の気』が上がると熱を持ちますから、目にも熱が伝わり、充血したり、かすみ目になったり、乾燥したり、疲労感が出たり、ということになります。

今回は『肝』の養生をして春特有の目のトラブルを予防する薬膳茶の組み合わ

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漢方の考えを学ぶ『春は怒りっぽくなる?』

漢方の考えを学ぶ『春は怒りっぽくなる?』

春・肝・木・怒り漢方の哲学、五行説では『春』『肝』『木』が同じグループに配置されていて感情では『怒り』が入ります。
春は『怒り』の感情にご用心です。

「怒りの感情」がなぜこの季節に気を付けるべき感情なのかというと
『肝』の働きにとても影響されるからです。

『肝』の働きというのは、わかりやすく言うと、自立神経に関わる働きをしていて感情の制御に関わっています。
漢方でいう「気と血の流れ」をコントロ

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漢方の考えを学ぶ『春風は邪を連れてくる💦』

漢方の考えを学ぶ『春風は邪を連れてくる💦』

春っぽい日差しの日が増えてきましたね。
今回は、春は『風』に用心してくださいというお話をします。

漢方では季節性の6つの邪があります。
風邪、暑邪、湿邪、燥邪、寒邪、火邪 

春はこの中の『風邪』(ふうじゃ)が身体に悪さをします。

花粉も風邪(ふうじゃ)による仕業この季節、困っている人が多いのがスギ花粉によるアレルギー。スギ花粉も春の風によって運ばれてきます。

風邪の運んでくるものは、花粉以

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漢方の考えを学ぶ『花粉症と水滞』

漢方の考えを学ぶ『花粉症と水滞』

漢方では花粉症は『水滞症状』、水がからだで滞っていることが原因と考えます。「水毒」をいう呼び方もあるくらい、水巡りが悪いことは体に悪さをします。
花粉症もそのひとつです。

「水滞」になってしまう原因は人によって違います。
気が足りない、気が詰まっている、腎が弱っている、脾が弱ってる  など様々です。

花粉症を改善するとなると、この根本的な治療よりも、まずは出ている
症状を改善したいとみなさん思

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漢方の考えを学ぶ『腎と心は相克の関係』

漢方の考えを学ぶ『腎と心は相克の関係』

スポティファイのポッドキャストで『漢方の考えを学ぶ』シリーズをお話しています。
「腎・膀胱」と相克関係にある 五臓六腑は??という問題を出しました。
答えは「心・小腸」です。

相克関係とは

漢方では、五臓の一方が他方を抑制して丁度よい働きをさせることで健康が保たれてる そのような関係性を五行説を基礎に導きだしています。

五行説では水⇒火の関係が相克関係

水は適度に火を消してあげることで、燃

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漢方の考えを学ぶ『腎と膀胱』

漢方の考えを学ぶ『腎と膀胱』

『五臓六腑』の話から入ります。

漢方では、五臓と六腑はそれぞれ、表と裏という、一対としての組合わせがあります。

『腎』と表裏の関係である腑は?

答えは『膀胱』です。

五臓六腑とは具体的に何だろう

五臓は、『肝・心・脾・肺・腎』
六腑は『胆・小腸・胃・大腸・膀胱・三焦』です。
☆奇恒(きこう)の腑『胆・脳・脈・骨・髄・女子胞』というものもありますが『奇恒の腑』については回を改めてお話します

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漢方の考えを学ぶ「脾が気血水をつくる」

漢方の考えを学ぶ「脾が気血水をつくる」

『気・血・水』を作り、巡らせる『脾』

脾とは消化機能を主っているところ。食事の乱れや冷えをきっかけに、脾の機能が低下し、経過が長くなると血の不足(血虚)、冷え性(陽虚)、身体の中に余分な水分や脂肪がたまってしまう(痰湿)になります。痰湿になると身体の痺れ、痛みが起こります。

「最近、お腹が出てきた」「お腹がすかなくて食欲がない」「気力がわかない」など、気になる方はお茶や漢方薬で、脾養生すること

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漢方の考えを学ぶ『令和六年の【運気】』

漢方の考えを学ぶ『令和六年の【運気】』

東洋医学では古くから「五運六気」(運気論)と呼ばれるものを重視していました。
その年の気象を予測し、健康管理に活用するというもので、
天地と人体は繋がっているという考えからきています。

実際、気象現象は人体の影響を与えます。
どこに住むかによって・・・乾燥地帯に住むのか、湿気の多い地方に住むのか、又、温暖な土地か、寒さの厳しい土地か・・・で心身の受ける影響は全く変わってきます。

土運太過・太陽

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漢方の考えを学ぶ『腎を悪くする感情』

漢方の考えを学ぶ『腎を悪くする感情』

1月20日は大寒。
一年のうちで一番寒さが厳しいという日です。寒さが下から襲ってくるような日々ですが、みなさん、お元気にお過ごしですか?

寒さが厳しい、と感じたら【腎養生】が必要!

チャカラティーズの【腎養生薬膳茶】も美味しいとご好評をいただいています。
ベイスショップも覗いてみてくださいね。

https://ysdotfirm.base.shop/items/76583022

冬の間、【

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漢方の考えを学ぶ『「陰虚」という症状』

漢方で「陰虚」という症状がありますが、どういうことが「陰虚」なのかご存じですか?

漢方では、全てのものは『陰と陽』で構成されていると考えます。
身体の中を流れている、『気』『血』『水』も陰と陽で分類でき、
『陽』は軽くて上に上がる性質の『気』
『陰』は重くて下に下がる性質の『血』と『水』
ということになります。

『血と水』は液体なので『陰液』ともいいます。
この『陰液』が不足する(虚する)こと

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令和6年明けました。まずは胃腸を調えたい。

令和6年明けました。まずは胃腸を調えたい。

令和6年明けました。
まずは、元日に、能登半島地震が発生しました。お亡くなりになられた方、謹んで哀悼の誠を捧げます。被災されている方々には早急に救援、物資が届きますよう願っています。
復旧復興の段階では、私も何かできることをさせていただきたいと思っております。

改めまして、新年のご挨拶をさせてください。
昨年は読んでくださった方・・・ありがとうございました。本年も漢方、健康にまつわる話を発信して

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