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【現代詩】『襲(かさね)の色目』

『襲(かさね)の色目』赤黄緑紫

世界のごくごく片隅において自らを
意識一式買い替える時ー

赤い高嶺の華(=薔薇の花)が
期間いっぱい満員列車で
人知れず栄華極めていたときー。
無言の果実に「君好キナ色ハ?」と名指しで訊かれて「萌黄」と言えずに血迷ったままの無邪気奔放なる、かの“朱色“。

軒を連ねた問題が右往、左往、韓紅卍に
世界を丸暗記しても解けない程
悪巫山戯(わるふざけ)してた八つ時
ーーお空はすっかり〆切模様//。

「嗚呼」待ち時間の長い人生=夕紅=
ホーム駆け出し無断で飛び乗る
「私お嫁にでも行くのでしょうか…」
また今日も、後部座席で生まれていない振りして遊んだー。

あかきみどりむらさき
2014ねん





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