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#エッセイ
20 「レインツリー」からの卒業
「指の腹くらいの小さな葉をびっしりとつけ」た樹木は、私にとってすべて「レインツリー」である。学生時代に大江健三郎の『「雨の木」を聴く女たち』を読んでからこの方、ずっとだ。
植物の名を知らない。目に留まった草花や樹木の名を、人に聞いたりGoogleレンズで調べたりするのだが、すぐに忘れる。だから、「指の腹くらいの小さな葉をびっしりとつけ」た樹木は、私にとってすべて「レインツリー」なのである。牧野
「指の腹くらいの小さな葉をびっしりとつけ」た樹木は、私にとってすべて「レインツリー」である。学生時代に大江健三郎の『「雨の木」を聴く女たち』を読んでからこの方、ずっとだ。
植物の名を知らない。目に留まった草花や樹木の名を、人に聞いたりGoogleレンズで調べたりするのだが、すぐに忘れる。だから、「指の腹くらいの小さな葉をびっしりとつけ」た樹木は、私にとってすべて「レインツリー」なのである。牧野