停滞期が過去になる予感、ようやく4月が始まる。
グラデーションじゃなくて、濁った泥水みたい。
ぎゅうぎゅうに詰め込まれた満員電車の時間が終わり、会社の最寄り駅に着いた。改札を抜けて、駅直結のオフィスビルに着くまで約6分。ビル下からエレベーターの乗り換えを含めて会社の階にたどり着くまで約4分。出社前最後に聴く2曲を決めて、大勢の人の波に紛れてぼーっと遠くを見て、誰とも目が合わないように歩く。
身体は無機質な一連の作業をこなしている反面、頭の中はひとりごとが騒がしい。歩いてるときに限って、ふと言葉が浮かんでは消え、感情がぐら