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#映画鑑賞
映画『今夜、ロマンス劇場で』覚え書き
「これは、映画館で見るべきだった!」
そう思わされる映画は少なくない。
特にこの『今夜、ロマンス劇場で』は、「映画館」のことを強く意識させられる一本だった。
物語は、助監督として走り回る、ドジな青年の前に、彼が大好きな映画に登場する王女がモノクロの姿でスクリーンから抜け出てくる、という話。
この綾瀬はるかさん演じる王女が、女優の幽霊ではなく映画の登場人物である「王女」そのもの
映画『ブルックリン』を視聴
「ああこういう映画もあるのか…」
久しく忘れていた。
考えもしなかった。
それが、この映画『ブルックリン』を見ながら思ったことだった。
https://eiga.com/movie/83694/
例えるなら、優しく透明感ある色彩で、丹念に描かれた水彩画のよう。
主人公の着る服の色彩。(アイルランドのグリーンがコートなどに時々出てくる)
一人で新天地アメリカに旅立った女の
映画『ミッドナイト・イン・パリ』覚え書き
「今の時代は、空虚で想像力に欠けている」
21世紀に住む主人公ジルは1920年代のパリに、そして1920年代の住人アドリアナは1890年代、ベルエポックのパリに憧れる。
そして、訪れた先、ベルエポックのパリで出会ったゴーギャンの台詞が上。彼は、こう言って、ルネサンスこそが「黄金時代」と語る。
対象は違えど、誰もが一度は想像したことがあったのではないか。
今ではない別の時代に、あるい
徒然日記~原稿の事、映画の食事シーンのこと
「駄目だ~」
消しては書き、消しては書きを何度繰り返しただろう。
良いネタ、表現だ、と思っても、ここで言っておきたい、と思っていた事でも、いざ入れて見ると、どうもおさまりがわるい。
唸った挙句、とりあえずそこにいつまでも留まっていても、記事は完成しない、と思い直し、別の個所を書き進める。
そんな感じで過ごした今日一日。(途中に散歩も挟んだのは、一度机から離れて、身体を動かしたりした
映画『オリエント急行殺人事件』(2017)のこと (ネタバレ注意)
「……犯罪は悲劇しか生まないんだ!!」
ミステリー漫画『金田一少年の事件簿』の「蝋人形城殺人事件」のラストで、主人公が犯人に訴える言葉が、最初に読んでから長い年月を経た今も、心に残っている。
映画『オリエント急行殺人事件』(2017)の真相解明とその後の結末に、ふと思い出した。
アガサ・クリスティーによる古典ミステリーの代表格、『オリエント急行殺人事件』。
密室とも言うべき列車内で
映画『華麗なる激情』(DVD)感想覚え書き
年末年始をきっかけに、前から見ようと思っていたDVDの一つ『華麗なる激情』を見終わったので、簡単な覚え書き。
チャールトン・ヘストンがミケランジェロ、レックス・ハリソンが教皇ユリウス2世を演じる。
映画のストーリーは、ルネサンス3大巨匠の一人、ミケランジェロが教皇ユリウス2世の命で、「いやいやながら」、あの名高きシスティーナ礼拝堂の天井画を手掛ける話。
ダニエラ・デ・ヴォルテッラ、<ミ
映画「トールキン 旅のはじまり」覚え書き
「今日見たいっ!延ばしたくない」
そんな思いに取りつかれて、映画館へ。
目当ては『トールキン 旅のはじまり』。作品の存在を知ったのも今朝のことだ。
タイトルからお察しの通り、『ロード・オブ・ザ・リング』三部作の作者トールキンの若いころを描いた伝記映画である。
彼の生涯については、戦争に従軍したこと、言語学の教授だったことなど、断片的に知ってはいた。
が、「こういうことがあった」