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映画『ブルックリン』を視聴

「ああこういう映画もあるのか…」

 久しく忘れていた。

 考えもしなかった。

 それが、この映画『ブルックリン』を見ながら思ったことだった。

 https://eiga.com/movie/83694/


 例えるなら、優しく透明感ある色彩で、丹念に描かれた水彩画のよう。

 主人公の着る服の色彩。(アイルランドのグリーンがコートなどに時々出てくる)

 一人で新天地アメリカに旅立った女の子が、ホームシックに泣きながらも、優しい人たちの支えもあって強く成長していく、というストーリーの流れ。

 ニューヨークと故郷、二つの場所でそれぞれに経験する恋。

 故郷アイルランドの風景。

 大きな盛り上がりはないが、しっとりとして優しい気持ちにさせてくれる。

 このような作品に、久しく接してこなかった。

 このような描き方、物語がある、と想像だにしなくなっていた。

 「人生の節目における選択」を描いた映画は多数ある。

 下手すると、冗長になってしまうが、この作品は成功例ではないだろうか。

 「穏やかな気持ちでいたい」と願う、最近だからこそ、私にもささったのだろう。

 熱くなりたい時の映画。

 穏やかにしっとりと浸りたい時の映画。

 思いっきり笑いたい、あるいは泣いてすっきりしたい時の映画。

 その時々で、心が必要とする作品、寄り添ってくれる物語は違う。

 この『ブルックリン』のようなタイプの映画に、私は次はいつ出会えるだろう。

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