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料理にまつわるエッセイまとめ

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これまでに作ったもの、おいしかったもの、料理にまつわる文章をまとめています
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#料理

悩んだら、炊き込もう。ほろっとろっニンニクとサバ味噌ごはん 追記あり

悩んだら、炊き込もう。ほろっとろっニンニクとサバ味噌ごはん 追記あり

平日の、正確にはリモートワーク中のお昼ごはんって、考えるのも用意するのもめんどうくさい。

調理には時間をかけたくないし、かといって買っておいてすぐに食べられるものを連投するのはお財布にきびしい。健康も気になる。八方塞がり感、ヤバい。

そこそこエネルギーにかわって、かつおいしいもの……と考えた末、今週は炊き込みごはんをつくって1食分ずつ冷凍保存しておくことにした。これにプラスアルファ、サラダチキ

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塩昆布と生クリームと

塩昆布と生クリームと

イタリアンシェフの日高良実さんのYouTubeで「魚介のクリーム煮に塩昆布を加えると旨味が引き立つ」と知った。

塩昆布と生クリーム。一瞬「ゲッ?!」となる組み合わせだし、味の予想がまったくつかない。…のだけど、日高シェフが言っているし「おいしいかも?」と好奇心が湧いてくる。

彼の動画(最後にURL貼ってます)を参考に、扱いやすい食材や分量を考えてみた。

塩昆布と魚介のクリーム煮材料(2人分)

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「厚切り豚ロース」を本気で美味しく食べる平日夜ごはんレシピ3選

比較的に、いつでもお安く手に入れやすい厚切り豚ロース肉。

これまでカツにするか生姜焼きにするかの2択かと思っていたけど、ついにお気に入りのレシピが3品になった!

今回は料理ノートを参考にレシピを紹介しようと思うのだけど、まずお気に入りのポイントは「お酒に合う」「仕事終わりからでも作ろうと思える」こと。

そしてやっぱり「お金がかからない」っていうのも大切だよね。

豚の西京焼き材料(2人前)

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うちの唐揚げは冷めてもうまい。

うちの唐揚げは冷めてもうまい。

自慢じゃないが、うちの唐揚げは冷めてもうまい。外はカリッと、中はジューシーで、丸1日漬け込んでおいた鶏肉は甘辛くて、上からレモン汁を絞って爽やかさを足すと、まあ酒が進むったら。

はちみつやらで漬け込むのがいいのか、唐揚げ用の胸肉で作っても、もも肉とひけをとらぬ柔らかさ。もっぱら、青森名物のスタミナ源たれ(ニンニクたっぷりの焼き肉のたれ)をベースに、家にあるだけのニンニクをすりおろして投入、辛み成

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しんどいときは、がんばらない。じゃが芋としめじのガーリックマリネ

しんどいときは、がんばらない。じゃが芋としめじのガーリックマリネ

起きてすぐにしんどいと分かる時がある。PMSきたーーーーーー(レディースデー前の不調)。

日課のモーニングページをするために、大学ノートを開く。はい、しんどい。「食べ切るまでお昼休みありません」って言われた小学生みたいにいじけた気分。しんどーーーーーー。

うんうん。今日は、そういう日。だから、がんばらない。やり過ごす。

今日は、あったかくて甘いドリンクが飲みたくて、お湯で溶かすタイプのオレン

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レンコンは「焼く」のがおいしい

レンコンは「焼く」のがおいしい

出かける時、バッグに文庫本を入れておかないとそわそわする。私は乗り物酔いする質で、バス移動の日は読むタイミングなんてほぼないに等しい…。と分かっていても、やっぱり「お出かけの必需品」からは外せない。

出先で物語に没入するほど読めないのが明らかな日は、エッセイ本が心強い。数日前、角田光代氏の「今日もごちそうさまでした」をバッグに忍ばせた。運よくスキマ時間が出来て、喫茶店でしばしページを開く。構成が

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オートミール粥 〜極み〜 ふんわりレシピ付き

オートミール粥 〜極み〜 ふんわりレシピ付き

学生のころ「悩みがなさそうでいいよね~」って言われるのがめちゃくちゃ嫌だった。そんなわけあるかい。

でも今思うと、あんなにイラッとするのって、ある意味で図星だったからなのかなあ。

と、冷静に過去を振り返ってみる大人のわたし。直近の悩みは、少しでもおいしいものを食べたい、である。

急激に増えたアレのおかげで、伸び伸びになっていた親知らずの抜歯を2日前にようやく終えた。先生の腕がよかったのか、痛

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赤ワインと豚汁、合う?

赤ワインと豚汁、合う?

基本的に夜は「呑めればいい」と思っている。だけど、こだわりゼロなわけじゃない。むしろメニューの組み合わせにはうるさいほうだ。

といってもメインが和なら、副菜も和というシンプルなマイルール。お惣菜で済ませるときも、やっぱりおかず同士の距離感には気を使う。ごはんのテイストが決まって、ようやく本日の一杯が定まる感じ。

くつろぎタイムに、大好きな小説家恩田陸氏のエッセイ本をぱらぱらめくっていたら「赤ワ

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水曜日は魚介ざんまい! うちのご飯レポート

水曜日は魚介ざんまい! うちのご飯レポート

絶対というわけじゃないけど、何となく水曜日は「魚の日」と決めている。晩ごはんの主役に魚料理を見れば「今週も半分がんばった!」のサイン。

本日は和食料理人・笠原将弘さんのレシピでメカジキの照り焼き。ポイントはメカジキに小麦粉をまぶしてタレの絡みをよくするのと、一緒に舞茸を調理すること。添える大根おろしには千切りにした大葉を混ぜる。

お肉に比べて、物足りなさがでがちな魚料理は、副菜にガッツリめを用

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学ばない酒好きは、豚汁で過ちを繰り返す(後悔はしてない)

学ばない酒好きは、豚汁で過ちを繰り返す(後悔はしてない)

人生何百回目かの二日酔い。ホントいい加減にしてほしい。食欲なんてゼロだけど、いつものルーティンでその日の朝に夕飯を決める。ええい、今日は呑むもんか。夜はやさしい豚汁で決まりだ。

食べるスープの起源は、ごろごろ具沢山の豚汁だと思う。ごぼう、にんじん、蒟蒻、大根、しいたけ、生姜。そして豚肉。たっぷりの食材をほろっと煮て、汁でやさしく胃まで届ける。

豚汁の決め手は、出汁だ。ちょっと格好つけて言ってみ

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気づけば100レシピ、料理ノートを整理してみたので作り方を紹介

気づけば100レシピ、料理ノートを整理してみたので作り方を紹介

私の好きな料理研究家に、こんなエピソードがある。

その人は母として、料理家として、日々いろんなレシピに挑戦してきた。しかしある時「お母さんの料理で一番好きなのは?」という質問に詰まってしまった娘を見て、はっとしたという。目新しい、ワクワクするような料理もいいけれど、繰り返し食べたいと思える家庭の味を、忘れてしまってはいなかったか。

私が料理ノートといえるものを作り出したきっかけは、こんなに高尚

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誰かはきっと凡という、この餃子を私は愛す

誰かはきっと凡という、この餃子を私は愛す

かねてより、皮から作ってみたいと思っていた餃子。一緒に暮らす彼は、市販で十分と言うけれど。

覚えているだろうか。小学生のころ、班に分かれて子どもたちだけで料理をした日のこと。

誰かが分量以上の水を加えて、カレーがシャバシャバになったことがあった。けれど、うちのシャバカレーがいちばんおいしいと、みんなで笑った日のことを。

そう。頑張って作り上げたものは、我が子同然。口に入れても、まずくはないの

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ラップでぎゅぎゅっと「焼きサバ棒寿司」

ラップでぎゅぎゅっと「焼きサバ棒寿司」

GW最終日、ついにこの日がやってきた。満を持して、アレを再び作るのだ…!

ラップでぎゅぎゅっと握った、その名も「焼きサバ棒寿司」。

見て欲しい。この萌え断!

酢飯とサバの間にうっすら見えるのは、大葉とガリ。どれが欠けてもだめで、この4層が本当においしいの。

前回、というか、初めて作ったのが、今年の2月末。スマホの写真フォルダをさかのぼって確認したのだけど、思った以上に日が空いてしまった。 

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月曜の朝、わしゃわしゃ食らう黄身漬けごはん

月曜の朝、わしゃわしゃ食らう黄身漬けごはん

この頃私のホットワードは“わしゃわしゃ”。パン作りに夢中になっていた反動か、ご飯を口に掻き込むようにわしゃわしゃと食べたい。

そのためには、ごはんをすすめる1品が欠かせない。そこで白羽の矢が立ったのが、黄身漬けである。…というのも先日、大好きなnoteクリエイターさんが黄身漬けのレシピを公開されていて、それを参考にさっさく仕込んでみることにした。

小さなタッパーに味噌を敷き、カットしたキッチン

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