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ヨーロッパ半周の旅

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マイナーな町を中心とする、ヨーロッパ旅行の記録です。
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アドリア海の真珠~クロアチア・ドブロブニク~

アドリア海の真珠~クロアチア・ドブロブニク~

宝石のように輝く珠玉の街並みは、世界各地からの観光客を魅了してやみません。そんな町に僕も行ってきましたが、噂通り、素敵なこと限りない地上の楽園でした!

ドブロブニク市街地

まるで映画のワンシーンかのような街並みが続いています。

夜のドブロブニク

スプリットは祭りのような楽しい雰囲気でしたが、ドブロブニクは活気がありながらもどこか落ち着いた雰囲気でした。

ドブロブニクのビーチドブロブニクで

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美女の谷、ワインの名産地~ハンガリー・エゲル編~

美女の谷、ワインの名産地~ハンガリー・エゲル編~

赤ワインの産地として有名なエゲルは東ハンガリーに位置し、ブダペストからはバスで2時間ほどの距離にあります。中世の街並みをそのまま残すエゲルには、中欧らしい情緒が溢れています。

聖フランシスコ会修道士教会。色合いが独特です。

エゲルの町並み。中心地なだけあって、結構栄えています。人も少なくなく、程よく活気に溢れていて良い雰囲気でした。エゲル城の方へ向かうと、ミナレットがあります。トルコ支配時代に

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ドナウの曲がり角、雄大な自然~ハンガリー・ドナウベンド編~

ドナウの曲がり角、雄大な自然~ハンガリー・ドナウベンド編~

センテンドレブダペストから郊外電車に揺られること40分、窓外は長閑な田舎風景になってきました。終点はセンテンドレ駅。芸術家が集まると言われる、ドナウの曲がり角ことドナウベンドの入り口です。

駅から中央広場までは歩いて10分ほど。道中もなかなか風情があります。

都会のブダペストではなかなか味わえない風景に、少し感動。ひとり感激しているうちに、中央広場へ。

14世紀から商業都市として栄えたという

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黄金の都~ハンガリー・ペスト編~

黄金の都~ハンガリー・ペスト編~

ペストでは、ブダ以上に壮麗な建築物が目を引きます。まずは国会議事堂、コッシュート・ラヨシュ広場に佇むこのネオゴシック様式の建物は、1885年に着工されて1902年に完成したそうです。建築家のシュティンドル・イムレは様々な国、時代の建築様式を学び、それらの集大成ともいえるのがこの国会議事堂なのだとか。

圧倒的です。

ブダペストを代表する教会がマーチャーシュ教会なら、ブダペストを代表する大聖堂は聖

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黄金の都~ハンガリー・ブダ編~

黄金の都~ハンガリー・ブダ編~

ヨーロッパと言えばロンドンやパリ、というのが定番ではありますし、実際その二都市も大変魅力的ではあるのですが、旅の記録をつけるにあたり、少しメジャーではない国から紹介していこうかなと思います。そして、その国の中ではメジャーな首都から、あまり人気ではないけど実は良い!みたいな場所も紹介出来たらいいなと思っております。

まぁ、とりあえずは有名どころから行きましょう!

国はハンガリー、首都のブダペスト

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ダルマチアの古都~クロアチア・ザダル編~

ダルマチアの古都~クロアチア・ザダル編~

かつてダルマチアの中心として栄えたザダルの歴史は紀元前9世紀にまで遡ると言います。これまで訪れた町の中でも群を抜いて古い町です。ローマ帝国の支配や十字軍の攻撃に遭い、その後はヴェネツィア共和国の支配下におかれるなど、長い歴史の中でも苦しむ時期が多かったそうです。

門をくぐって旧市街へと入っていきます。

対岸もまた美しい。

なかでもハイライトはシー・オルガンでしょうか。海岸に風が吹くとメロディ

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北国「カレリア」の首都~ロシア・ペトロザヴォーツク編~

北国「カレリア」の首都~ロシア・ペトロザヴォーツク編~

フィンランドと国境を接するロシア・カレリア共和国の首都ペトロザヴォーツク。ここはフィンランドと密接な関係にあり、ロシア語表記とフィンランド語表記の両方がされている場合もあって大変興味深い。町の雰囲気としてはロシアでありながら北欧的なところもあり、独特な空気感を醸成している。本来なら、木造建築群で有名なキジ島へ行くべきなのだが、短い滞在時間でフィンランド民族叙事詩『カレワラ』関連の調査を行いたかった

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輝く文化の中心地~ロシア・サンクトペテルブルグ編~

輝く文化の中心地~ロシア・サンクトペテルブルグ編~

ロシアへはビザがないと行けないので多少不便ではありますが、ロンドンやパリ並みに見所で溢れているのでビザを取って行く価値は十分にあると思います。論より証拠、前置きは省いて見所をざっと紹介していきましょう!きっとあなたもペテルブルグに行きたくなるはずです。

ツァールスコエ・セロー

エカテリーナ宮殿。1724年、ピョートル大帝の妃エカテリーナ1世のために建設されました。中でも有名なのは琥珀の間!写真

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ローマ皇帝の宮殿が遺る町~クロアチア・スプリット、トロギール編~

ローマ皇帝の宮殿が遺る町~クロアチア・スプリット、トロギール編~

今回は南欧にやってきました。クロアチアです。アドリア海沿岸に位置するクロアチアは、夏は綺麗な海で泳げて文化遺産を楽しめてご飯は美味しいという素晴らしい国です。

そんな楽園のような国の、アドリア海沿岸最大の港町スプリットをまずは紹介したいと思います。

スプリットここはディオクレティアヌス帝の宮殿がそのまま旧市街になったという町です。さっそく聖ドムニウス大聖堂の鐘楼に登って町の風景を見てみましょう

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おとぎの国の中世都市~エストニア・タリン編~

おとぎの国の中世都市~エストニア・タリン編~

ヘルシンキより日帰りでタリンにショートトリップをしてみました。レトロな街並みはいかにもヨーロッパらしく、見るものを飽きさせません。

ふとっちょマルガレータ

太ったおかみさんが監獄の食事を切り盛りしていたことからこう名付けられたそうです。

ラエコヤ広場

ポーランドに比べると青と白が目立つ気がします。

旧市庁舎

ここの一階にあるコルマス・ドラーコンというレストランでエルクのスープとパイを食

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コペルニクスの町~ポーランド・トルン編~

コペルニクスの町~ポーランド・トルン編~

ドイツ騎士団の拠点として、また商業の拠点として中世より栄えた町、トルンは天文学者コペルニクスを生んだ町としてもよく知られています。小さな町ですが、情緒漂う中世都市の雰囲気を楽しむことができます。

旧市庁舎です。14世紀に建てられたという古い歴史を持ちます。中央に見えているのはコペルニクスの像です。

旧市街も非常に活気があります。

夜も賑わいを見せています。

塔から眺めるトルンの景色も素晴ら

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琥珀の港町~ポーランド・グダンスク編~

琥珀の港町~ポーランド・グダンスク編~

グダンスクバルト海沿岸、ポーランド北部には、未だに中世の空気がある。グダンスク、琥珀の港町。琥珀の産地として古くから栄えるも、第二次世界大戦では焦土と化したこの町は、現在は再び美しい姿へと復元されている。魅惑の町へと、その一歩を踏み出してみよう。

誘われるようにして門をくぐる。

市庁舎と、美しい街並み。

立ち並ぶ美しい建物にかかる虹。

琥珀のように輝く夜のグダンスク。

グダンスクは近郊に

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シロンスクのおしゃれな街~ポーランド・ヴロツワフ編~

シロンスクのおしゃれな街~ポーランド・ヴロツワフ編~

ポーランドの中でも特に色彩豊かで童話に出てきそうなヴロツワフの街並みは、文化や歴史の深さを十分に感じさせます。オドラ川に臨むこの街は、古くはスラヴ人の集落でしたが、モンゴルに支配され、ボヘミアに支配され、ハプスブルク帝国に組み込まれ、そして1945年まではドイツの一部でした。このように最近までドイツ領だったこともあり、街は少し中欧に似た空気を醸し出しています。

ヴロツワフ中央駅はネオゴシック様式

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バロック様式のお城~ポーランド・ワンツト城~

バロック様式のお城~ポーランド・ワンツト城~

ワンツトは、クラクフより電車で2時間半ほど東に行ったところにある、小さな町です。ここはよっぽどのポーランド好きでも知らないようなドマイナーな町ですが、実は荘厳なお城がひっそりと佇む町なんです。しかも、日によっては無料で城館を見学することが出来ます。庭園も綺麗なので、クラクフから日帰りで訪れてみてはいかがでしょうか。

さて、このワンツト城ですが、1629年〜1641年にスタニスワフ・ルボミルスキ公

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