蒼乃沙羅

2000 / LONDON / 建築 /Royal College of Art ….…

蒼乃沙羅

2000 / LONDON / 建築 /Royal College of Art …..3分だけ時間をください…..

マガジン

  • 手紙シリーズ

    私が好きなモノやコトやヒトへ手紙を書いていくシリーズです。私のスキが詰まってます。

記事一覧

ウケたい

尊敬するくりぃむしちゅーのお2人 有田さん、そして上田さんへ 拝啓 いやぁ、まいりましたね。 日を追うごとに夏らしくなる今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。こ…

蒼乃沙羅
2か月前
18

拝啓 

太宰治様、そして小さい弟さんへ 勝手ながら手紙を書かせていただきます。 今書かないと一生後悔してしまうことになると思ったからです。今、自分にできることが、ここで…

蒼乃沙羅
3か月前
28

24

24歳です。24という数。区切りを感じさせます。1日って24時間だし。干支は12年周期だし。時の流れは早い。早すぎる! ∮ 学部時代、英語と日本語を勉強していた僕は、周…

蒼乃沙羅
4か月前
68

知とエッジ

私はエッジを立てるのが得意です。 私はそれらを包みこむ知性が足りません。 井上雄彦 / バガボンドのこの1シーンに惹かれます。 シャープな刀とその周りを取り巻く水の…

蒼乃沙羅
4か月前
30

助走、踏み切り、空中、着地

着地がうまくできるようになりたい。 私は着地が苦手です。 物事を考える時、助走(どこに向かって走るのか)、踏み切り(どのくらいのスコープを持って思考を飛ばすのか…

蒼乃沙羅
4か月前
21

【伝えたい】 歪み🇫🇷

目にした光景 1 年はいくつ?と聞くと、ポカンとする少年。 ボートを使って海を渡ったんだ、と答えるのは13歳の男の子。 友人は皆、戦争へ行き亡くなったと語る男性。 …

蒼乃沙羅
4か月前
112

近況報告

夏目漱石様 拝啓  爽やかな風が心地よく感じられます。ここ、ロンドンではようやく春を迎えました。春は一生来ないのではないか、と冬中思っておりました。 イギリス英…

蒼乃沙羅
5か月前
113

ギリシャに来たよ🇬🇷

ギリシャに来た。前日に友人からギリシャへ行かない? との誘いがあったのでギリシャに来た。旅行によく行くタイプでもないので、こうやって駆り出してくれる友人の存在は…

蒼乃沙羅
6か月前
62

3月の日記

像ものを捉えることが、光の反射を捉えることのように、あなたは私の言葉の反射を捉えているの。あなたの鏡は歪んでいるわ。 言葉の縁を捉えようと懸命になったことない…

蒼乃沙羅
6か月前
15

映画館に時間通りに行く方法と、映画が始まる前にポップコーンを食べてしまわない方法について考えたい。

5回に3回。 いや、5回に4回。 映画館に時間通りに着くことができません。時間通りに到着しようという意識が希薄なのかもしれません。 時間通りに到着できる方々には教え…

蒼乃沙羅
8か月前
23

コトバ。

そんな言語との付き合いならヤメチマぇ。 それなら記号でいいじゃんか。 日常生活を過ごすだけなら1〜100の番号があれば十分だ。 1:ご飯食べる、 2:トイレに行く、 3:の…

蒼乃沙羅
11か月前
17

クレーンゲームとドレッシング

世界がクレーンゲームみたい。 ゲームセンターから感じられるワクワク感は私たち人間の特権で、無機質なボックスの中に閉じ込められたアイテムの気持ちに寄り添うと身の毛…

蒼乃沙羅
11か月前
14
ウケたい

ウケたい

尊敬するくりぃむしちゅーのお2人 有田さん、そして上田さんへ

拝啓

いやぁ、まいりましたね。

日を追うごとに夏らしくなる今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。こちらロンドンは、日に日に暑くなっております。日本も猛暑ですかね。

この手紙が上田さんにまで届くことを祈っています。

ウケたい 蒼乃沙羅

【Abstract】

人間関係を構築する上で、ユーモアという要素は欠かせないものだと感じま

もっとみる
拝啓 

拝啓 

太宰治様、そして小さい弟さんへ

勝手ながら手紙を書かせていただきます。
今書かないと一生後悔してしまうことになると思ったからです。今、自分にできることが、ここで記事を書くことくらいしかできないのが辛いです。



私は、6月19日を'家族の日'としています。それは、私の中でのみ存在する記念日です。世間によって定められた記念日を祝うことも素晴らしいことですが、自分自身で決めた慣習を自分が好きなよ

もっとみる
24

24

24歳です。24という数。区切りを感じさせます。1日って24時間だし。干支は12年周期だし。時の流れは早い。早すぎる!



学部時代、英語と日本語を勉強していた僕は、周りから見ればハズレ者で、建築だけを真摯に勉強している人から見ると、バカにする対象にありました。親しい友達に「そんなに本を読んで小説家にでもなる気なのか?」と言われてしまったこともあります。父はあれだけ僕に「やりたいことを見つけて

もっとみる
知とエッジ

知とエッジ


私はエッジを立てるのが得意です。

私はそれらを包みこむ知性が足りません。

井上雄彦 / バガボンドのこの1シーンに惹かれます。
シャープな刀とその周りを取り巻く水の表現。軽やかさと鋭さを秘めた剣の動きと、その表現を強調するかのような水の動き。

軽やかでありながら厳格である。

重々しいが重たくない。

意識的でありながら無意識的である。

このように一見両立しないような事象が一枚の絵に集約

もっとみる
助走、踏み切り、空中、着地

助走、踏み切り、空中、着地

着地がうまくできるようになりたい。
私は着地が苦手です。

物事を考える時、助走(どこに向かって走るのか)、踏み切り(どのくらいのスコープを持って思考を飛ばすのか)、そして空中(ありとあらゆるモノの関係を組み合わせて自由な体勢に入ること)を重視してきました。

このように思考を巡らせる癖をつけると、終わり方の始末をつけるのがとても難しいです。(ただ単に私が下手なだけなのですが。)



振り子の

もっとみる
【伝えたい】 歪み🇫🇷

【伝えたい】 歪み🇫🇷

目にした光景 1

年はいくつ?と聞くと、ポカンとする少年。

ボートを使って海を渡ったんだ、と答えるのは13歳の男の子。

友人は皆、戦争へ行き亡くなったと語る男性。

The future is deadだからね、と吐き捨てるように口にするのは、これから長い、長い人生を生きなければならない女の子。

明日の住処を、この瞬間の飢餓を、心配しなければならない状況にある子供達。 

ひたすらに涙する

もっとみる
近況報告

近況報告

夏目漱石様

拝啓

 爽やかな風が心地よく感じられます。ここ、ロンドンではようやく春を迎えました。春は一生来ないのではないか、と冬中思っておりました。

イギリス英語では、’今日は良い天気だね’ という表現は皮肉でしか使われないものだと思っておりました。今は、春が来て、心の底から ’今日は天気がいいね’ と友達と話すことができます。

ミスター・ナツメはどのようにお過ごしでしょうか? あなたの旧

もっとみる
ギリシャに来たよ🇬🇷

ギリシャに来たよ🇬🇷

ギリシャに来た。前日に友人からギリシャへ行かない? との誘いがあったのでギリシャに来た。旅行によく行くタイプでもないので、こうやって駆り出してくれる友人の存在はとてもありがたい。もう少し前に言ってほしいけども。

フライトの3時間前に予約をして、急いで一週間分の荷物を鞄に詰め込んで、バスに飛び乗った。

飛行機のチェックインがうまくいってなかったらしく、よくわからん£40を空港のカウンターで払った

もっとみる
3月の日記

3月の日記


像ものを捉えることが、光の反射を捉えることのように、あなたは私の言葉の反射を捉えているの。あなたの鏡は歪んでいるわ。

言葉の縁を捉えようと懸命になったことないでしょ。縁にあるんだよ。言葉の魅力はね。両の掌で掬うように反射鏡を作らないといつまで経っても取りこぼしちゃうわよ。大切な人も。思い出も。世界そのものも。

言葉喰い他人の文章を吸い込んでいって世界の捉え方が変わってしまうのって面白いよねぇ

もっとみる
映画館に時間通りに行く方法と、映画が始まる前にポップコーンを食べてしまわない方法について考えたい。

映画館に時間通りに行く方法と、映画が始まる前にポップコーンを食べてしまわない方法について考えたい。

5回に3回。

いや、5回に4回。

映画館に時間通りに着くことができません。時間通りに到着しようという意識が希薄なのかもしれません。

時間通りに到着できる方々には教えを乞いたい。良い対処法があればコメントで教えてください。

これは映画に限ったことではないのです。電車もバスも友達との待ち合わせも。これには大変困らされています。いやぁ、まいったね。本当に大事な予定は、3時間前くらいに予め集合場所

もっとみる
コトバ。

コトバ。

そんな言語との付き合いならヤメチマぇ。

それなら記号でいいじゃんか。

日常生活を過ごすだけなら1〜100の番号があれば十分だ。

1:ご飯食べる、 2:トイレに行く、 3:のどが渇いた、4:天気がいいねぇ、5:僕は君のことが好きなんだ、、、みたいにさ。

会話や思考はそんなもんじゃない! 

言語は、文脈や言葉との組み合わせによって揺れ動くものだよね。

そうなはず! そうだよね? 

その揺

もっとみる
クレーンゲームとドレッシング

クレーンゲームとドレッシング

世界がクレーンゲームみたい。

ゲームセンターから感じられるワクワク感は私たち人間の特権で、無機質なボックスの中に閉じ込められたアイテムの気持ちに寄り添うと身の毛がよだつ。

無作為に捕えられたフィギュア達は、それぞれの主人に引き取られ、それぞれの世界を生きることになる。その場のルールに従わなきゃならないし、その場の常識を捉えなければならない。異国で暮らす自分と重なる。まさにそんな感じ。

ロンド

もっとみる