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#保育士
「性」、そして「生」(第二期:第5回④)
「性」に関わる話題も非常にデリケートで、以前の「性同一性障害」が今では「性別違和」(DSM-5)という名称になっています。障害というラベルも外され、直すべき異常な状態そして差別の対象となってしまうものから多様性として認めるものへと認識が変わっています。LGBTも注目されるようになってきました。
1.さまざまな「性」のあり方 「性」には、生物学的な分類や機能(sex)の他に、社会的役割(gend
愛着の発達や機能~虐待や家族関係との関連~ (第二期:第3回③)
1.虐待と関連して(②への補足) 被虐待児特有の症状を被虐待児症候群と呼びますが、これは異常な環境における正常な反応で、セリグマンの実験で犬が示した学習性無力感やハーロウの実験でサルが示した反応と同様です。
また、虐待は連鎖すると言われますが、実験環境で育ったサルも親になり育児をすることに困難を示したそうです。
2.愛着の体験から発揮へ 愛着対象を安全基地とすると、子どもは徐々に探索の範囲を広
「愛着」とその「障害」(第二期:第3回①)
1.はじめに第3回は「愛着障害」を扱います。
未だに世間を賑わす「発達障害」に比べてまだまだ知名度は低いように思われますが、虐待やマルトリートメントの結果として現れる状態・傾向、さらに発達障害と同様に大人にとっての「育てにくさ」や当事者にとっての「生きにくさ」の原因として、知る必要があります。
愛着障害を理解するには、関連事項として、心理学的な意味としての「愛着」をはじめとする用語と、研究や実験
「性」と「愛」~性的虐待、性教育、性の人間的発達など~(第二期:第2回④)
1.性的虐待ついて性的な行為を強要することに限らず、大人の性行為を見せることや、性的暴言を投げかけることも含まれる性的虐待には、倫理観や道徳観、社会性とは異なる次元での生物としての本能ともいえる部分が関わっていることと考えられます。より生物的な意味での「ヒト」としての機能とでも呼ぶべきでしょうか。
動物においては、雄が自分の遺伝子を残すために選んだ雌に、他の雄との間の子どもがいれば、邪魔にしかな
各種の虐待・マルトリートメントと関連事項(第二期:第2回①)
第2回は、前回少しだけ触れた4つの虐待について、関係のある事柄を紹介し、さらにそこから発展して、「ハラスメント」と「愛」という言葉について触れます。前者は場所と対象者が変わっているに過ぎず虐待と大差ないこと、後者においては自分や「子ども」を理解する際の新たな視点となるはずです。
1.身体的虐待となる大人の行為「身体的虐待」となり得る大人側の行為は、①ただの暴力と②不可抗力、そして③不可抗力だと思
「CHEESE」という名称②(本研究会開催の意図③)
前々回と前回の記述で、
「発達障害」が溢れていることについて
①本当に溢れているなら、「発達障害」ではなくて
「社会」を直す(治す)べきだ
②「発達障害」といわれている多くのケースが
「生育」という視点が抜けており、実はほとんどが
「愛着障害」である(と考えた方がいい)。
そんな主張をしました。
そして二つ目においては、
その人の「人生」をしたいという想いを
この研究会の名称に込めて