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#保育園
「個人」ができること(第二期:第8回④)
虐待の連鎖にしても、組織や集団にしても、個人にしても、いずれも変わり得ることが救いです。ここでは、日々「子ども」に関わる「大人」として、私たち一人ひとりがカオス、システム、そしてフラクタルという視点を活用してどのように振る舞うことが重要かということに簡単に触れ、第9回に繋げます。
1.システムにおけるカオスとコスモスのフラクタルを変える異分子 様々な問題を抱える(抱え続けている)組織や社会に、
カオス、システム、フラクタル(第二期:第8回①)
1.前回の内容 虐待が伝達される可能性を1/3とする報告があり、仮にそうであれば、虐待は放っておいても世代を重ねる毎に減っていき、また、その1/3を支援対象とすればさらにその減少を加速させることができるはずです。現実に虐待が増えているのは、当然、それほどに単純に捉えることのできる問題ではないからです。
「虐待の連鎖」に影響する要因として、前回は、家族がどのようにつくられて、家庭としてどのように機
連鎖を断ち切る個人の「力」と「あり方」(第二期:第7回②)
前節の試算は、単純計算をするために、前提として、どの両親にも子どもが1人であることと両親のマッチングをランダムとしています。しかし、当然、現実にはきょうだいもいるでしょうし、カップルは相性によってつくられます。またその他にも数多くの要因がこの問題に、しかも複雑に絡み合っています。
1.レジリエンス~ストレスを受け流すしなやかさ~ ここでは、その複雑に絡み合う要因のひとつとして考えられる「レジリ
むき出しの脳に攻撃できるか(第二期:第6回④)
1.むき出しの脳に攻撃できるか 相手の言動に強い恐怖を抱くとき。相手から自分の存在が軽んじられて踏みにじられ、見捨てられていると感じるとき。
その感覚は、ここまでで触れてきた実際に生じる「脳の病変」に繋がるような「痛み」とでも言えるような、脳からの「警鐘」かもしれません。「脳」が助けを求めているのかもしれません。
そのリアルタイムで見ることができない脳の動きを、仮に目視できたとして、もし、自
4つの精神疾患と脳(第二期:第6回③)
『虐待が脳を変える』には虐待やマルトリートメントが脳に与える影響の他に、PTSD、うつ病、解離性障害、境界性パーソナリティ障害の脳研究も紹介されています。これらはその「結果」と理解することもでき、その視点も必要ですが、こういった状態であることがさらなる傷つきの「原因」となることを理解することも重要です。
子どもの脳は、柔く、それでいて(だからこそ)、発展可能性をもちますが、虐待やマルトリート
うつ、不安、パーソナリティ(第二期:第5回③)
「うつ」に代表される気分に関わるもの、「パニック」や「PTSD」などの不安や恐怖が関与するもの、そして発達障害以前に注目されていた「パーソナリティ」の障害。
私たちが出会う可能性のある「精神疾患」は数多くあります。ここでは、「気分」、「不安と恐怖」、「人格」ということについて触れます。
1.「気分」とその障害 「気分の波(浮き沈み)が激しい」と他者のことを形容することがありますが、そこまでで
心理的な虐待・マルトリートメント、ネグレクトほか(第二期:第2回②)
1.心理的虐待について次に心理的虐待ですが、厚労省による分類では、他の3つ以外のものがこれに当たり、実質「その他の虐待」の扱いになっているように思われます。実に不思議な分類で、この「分類」そのものを見直す必要があることは機会があれば書きますが、心理的虐待について押さえておくポイントは次の3個です。
1つ目は先に触れた、実質「その他」のカテゴリーであること、もう1つは、当然のことですが、他の虐待に
「子どもとの関わり方」改善法<その1>(第二期:第1回②)
ステップ1:全体像の把握「子どもとの関わり方」に限らず、物事を改善するためには、
当然分析が必要で、そのためには多少雑でも、全体像の把握が第一に重要になります。
例えばダイエット、お金の使い方、夫婦関係でも。「何を」「どれだけ」を把握します。
ダイエットでも一時流行った「レコーディング」つまり「記録」です。
ステップ2:ランキング作成レコーディング(記録)はリストアップとも言えます。
全体像を把
「子ども」と関わるために、まず知っておくべきこと(第二期:第1回①)
「子ども」とはどんな存在でしょうか。宇宙が誕生してから130数億年が経つと言われています。
そこから地球が生まれ、生命が生まれ、その生命が枝分かれしながら時に選定もされて現在に至るわけですが、現在の生態系の頂点に私たち人間がいることはまず事実です。
そして現在がその歴史の最先端です。
ですから、「子どもとは何か」という問いに対して
「この130数億年の宇宙史における最上で最先端の生命」
と答える