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3 count...の仕入れ先『あちらの世界』のおはなし

90
3 count...(3カウント)は、不思議なあちらの世界から仕入れた魔法や不思議な雑貨を使うハンドメイド雑貨屋さん。 minneギャラリーで販売中。 ここでは、アクセ… もっと読む
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#ハンドメイドアクセサリー

#90 ドレスコーディネーター Luisa(ルイーザ)

#90 ドレスコーディネーター Luisa(ルイーザ)

「ねぇ、そのマダム…なんとかさんのお店では
どんな準備するの?」

「全部だよ。ドレスも靴もバッグも
メイクもヘアセットも全部。
女の子のドレスコーディネイトで
彼女に勝る人は、僕の知る限りはいないよ。」

「そんなにすごい人なんだ…。
でも、ドレスとかって結構高いよね?
私、そんな持って来てないんだけど。」

「そのことなら心配しないで。
僕が無理に誘ったんだ。僕に任せて。」

Gerardがサ

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#87 悲嘆の涙のマスカレード

#87 悲嘆の涙のマスカレード

こちらの世界に戻った翌日、
朝早くにコツコツと窓を叩く音で目が覚めた。

あぁ、Oliviaがフクロウを送ってくれたんだ…
そう思って体を起こしたとき、
それはおかしいと気が付いた。

Oliviaは昨日、遅くまで仕事をしていて
今日中には送る、という話だった。

仮に昨晩送れたとしても
一晩で着くはずがない。

恐る恐るカーテンを開けてみると
外側の窓枠を何かがガチャガチャと音を立てて
歩きなが

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#86 時を歪める蝶の雫

#86 時を歪める蝶の雫

「どっちにしても、私が学校に一緒に行くのは
ちょっと良くないんじゃない?」

「そんなことないよ。みんな自由に来るもん。」

「そうなんだ。じゃぁ、今度お邪魔してみようかな。」

Sophiaは
それを聞いて嬉しそうにニッコリと笑顔になった。

「そういえば、今までに
森の女神様の棲む場所に行った人はいるの?」

「いるよ!
真っ白の樹や蔦が絡んんでいる建物があって、
建物の中は朝も夜もずっと明る

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#73 Gregoryのトンボ

#73 Gregoryのトンボ

「よかったー!無事ね?」

Oliviaにはまだ半透明のトンボが付きまとっていた。

扉の近くにいることで
再びOliviaの顔に向かって激しく羽ばたき、
おかげで私の頭にも何度かぶつかってきた。

「私、パパに見つかって…
あーもう!しつこいわねっ!」

Oliviaはまだ警告するように付きまとっているトンボを
手で振り払いながら話した。

「それで私、慌てて…
海底都市へ行く鍵の話しかしてなか

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#72 帰りの鍵

#72 帰りの鍵

Helenaの店には
タツノオトシゴのシルエットが浮かぶ
カリブの海馬以外にも

様々な海の生き物たちのシルエットの浮かぶ
宝石が並んでいた。

顔を上げて店の全体を見ると
大きなサンゴや貝を使った大きな宝飾品などもあった。

店の奥の隅には
大きな宝箱が口をぱっくり開けて置いてあったが
その上には【海底のガラクタ。掘り出し物があるかも。】
という表示があった。

「あれは落とし物よ。
沈没船とか

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#68 海中守護の薬 60min.

#68 海中守護の薬 60min.

「あ、ちょっと待って!
お嬢さん、もしかして、一人で行くのかい?」

鍵屋の店員に、そう呼び止められた。

「あ、はい。」

「お嬢さん、ここの人間じゃないよね?」

「はい、そうですが…」

「どうやって深海で息するのか、
準備はしてますか?」

そこに関しては何も考えてなかった。
以前、凍てつく寒さの氷の王国へ行った時は
Oliviaの母のAlexが何か呪文をかけてくれた。

「あ…何も準備し

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#67 深海都市への扉の鍵

#67 深海都市への扉の鍵

Oliviaは父のGregoryの声を背に
逃げるようにスタスタと歩き出した。

「まずは花屋さんに寄るわね!」

そう言って広場のカフェの向かい側にある
50mほど先の花屋を指差した。

「もう買うものを決まってるからすぐ済むわ。」

「Olivia、あなたのお父さん、
ただの私の案内じゃないって
気付いてたみたいだけど?」

「でしょうね…。
だから、1時間以内には必ず戻るわ。」

「うん、ど

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#57 炎が揺らめく魔法鉱石

#57 炎が揺らめく魔法鉱石

「あ、Alexさん。
気のせいかもしれないけど、
私達のいたところに、何か埋まってるかも。
さっき、Danが来る前、何か光った気がして。」

「そうなの?
崩れてこないように片づけるから、
その時に少し調べてみるわ。」

採掘チームは
崩落現場を片付ける人と
私達と脱出する人と二手に分かれた。

OliviaとNoah(ノア)、私とLiam(リアム)の2人ずつで
二つのラグに座ると、宙に浮いた。

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#47 はじまりの水の天球儀ペンデュラム

#47 はじまりの水の天球儀ペンデュラム

相変わらず目線が合わない
Francesco(フランチェスコ)の
胸付近で何かが煌めくのが目に入った。

見てみると
それは長いネックレスだった。

そのネックレスには
天球儀らしい複雑に絡んだ円の中心に
浮かぶように丸いモノが入っていた。

さらに丸いモノには液体が入っていて
その液体が時折虹色に煌めいていた。

「Francescoさん、
そのネックレス素敵ですね。
煌めいているのは何ですか?

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#46 あなたの星の渦巻く星雲

#46 あなたの星の渦巻く星雲

Francesco(フランチェスコ)と話しながら
その背後の棚にあるものが
すごく気になった。

それはまるで
美しい星雲が渦巻いているような
宇宙を切り取った一部のように感じるものだった。

「Francescoさん、それは?」

相変わらず遠くを見つめるような表情の
Francescoは、私の指差すものを見た。

「あぁ、これ。
君はこの中でどれがピンとくるかな?」

私はたくさん並んでいる”

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#45 月の降る夜の灯り

#45 月の降る夜の灯り

「星に興味があるなら
店内のものを色々と見てごらん。
星を読むことに興味が出てきたら
ぜひ勉強することを薦めるよ。」

「ありがとうございます。
でも占星術って難しそう…」

「それはどこまで詳しく読み解きたいかに
依るだろうね。
私は1人でも多くの人に占星術に
興味を持ってほしくて
このお店をやっているのさ。」

「なぜ占星術に興味を持ってほしいのですか?」

「星の読み間違いを防ぐには
色んな

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#44 天文雑貨店店主Francesco(フランチェスコ)

#44 天文雑貨店店主Francesco(フランチェスコ)

Jose(ホセ)から聞いた天文雑貨の店は
カフェのすぐ近くにあった。

ショーウィンドウには
様々なサイズの望遠鏡や複雑な天文図など
一般の人は使わないであろう代物が
たくさん陳列されていた。

中に入ってみると
色もサイズも様々な丸いものが
たくさん目に入ってきた。

足元にも背の高さ以上の棚にも
空中にも浮かんでいた。

近くに浮かんでいるものをよく見ると
それらは惑星か何かのようだった。

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#43 可憐なメタルローズ

#43 可憐なメタルローズ

Oliviaが次に取り出したのは
小さな一輪の花だった。

しかし、自然の色とは思えないほど
輝いていて金属のような質感だった。

「これも、持って行ってって
言われたものよ。」

「これって薔薇の花?」

「そうよ、メタルローズっていう名前の
薔薇の花よ。」

「確かに、すごいメタリックだよね。
でも、メタル感すごいのに
どこか可憐な感じするよね。」

「そうよね~。
薔薇特有の繊細な感じ?

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#41 不死鳥の癒しの涙

#41 不死鳥の癒しの涙

「さて、君は…
確か、以前来てくれたよね?」

Emilio(エミリオ)は私のことを覚えていた。

「はい。以前は、色がガラリと変わる
時の鳥の翼を購入させていただきました。」

「あぁ、そうだったね!
今、とっても希少なものが入ってきているけど
見てみるかい?」

「希少なもの?ぜひ見てみたいです!」

Emilioはカウンターの下の方から
丁寧に何かを取り出してきた。

「えぇ…!すごい綺麗な

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