見出し画像

#47 はじまりの水の天球儀ペンデュラム

相変わらず目線が合わない
Francesco(フランチェスコ)
胸付近で何かが煌めくのが目に入った。

見てみると
それは長いネックレスだった。

そのネックレスには
天球儀らしい複雑に絡んだ円の中心に
浮かぶように丸いモノが入っていた。

さらに丸いモノには液体が入っていて
その液体が時折虹色に煌めいていた。

写真 2021-02-10 20 54 32

「Francescoさん、
そのネックレス素敵ですね。
煌めいているのは何ですか?」

天井の空を見上げていたFrancescoは
自身のネックレスを見て言った。

「あぁ、これか。
これははじまりの水のペンデュラムさ。」

「はじまりの…水?」

「あぁ。君は知っているかい?
生物の始まりを。」

写真 2021-02-10 20 27 49

「えーと…
水の中の微生物がどうとか…
そこから色んな生物に進化していったとか…
そういうお話?」

「そうだね、そういうお話さ。
全ての生物の起源はこの水なんだ。
ただ、地球だけの話ではない。
これは宇宙の生物の源となった水さ。」

「えっ、なんかすごく規模の大きな話…」

「そうだね。
宇宙の全ての生物は元を辿れば
この水に行きつく。
この七色の煌めきは、何かを生み出す素なのさ。」

写真 2021-02-10 20 59 33

小さい丸い液体の中で
神秘的に煌めくモノを見ながら
Francescoはまた遠い目をしていた。

私もその小さな煌めきに見入っていた。

「ペンデュラムになっているのは
何か意味があるんですか?」

「ペンデュラムの役割は
正しい答えに導くことだろう?
宇宙の生物の起源の水が入ったこのペンデュラムは
新しいことを始めたり
新しいモノを見つけたい時など
何かの始まりに関して良い導きを貰えるのさ。」

「へぇ~。
Francescoさんは、今
何か新しいことをしようとしてるんですか?」

「いや、私は天文学者として
常に新しい発見をしたいと思っているからさ。
いち早く見つめることで
星の読み間違いやズレを正確に修正できるのさ。」


なるほど、と思いながら
ふと外を見ると
外は天井の宇宙のように暗くなっていた。


「あっ、帰らなきゃ!!」

「そうだね、また、待ってるよ。」


はい!と返事をして私は急いで
例の扉から自分の部屋へ帰った。




これがはじまりの水の天球儀ペンデュラム
出会った時のおはなし。
続きはまた次回に。


最後までお読みいただき
ありがとうございます。

サポート、フォロー、スキしてくださった方
応援のお気持ち大変嬉しいです。
ありがとうございます。


あちらの世界で仕入れたものは
minneにてアクセサリーにして
販売しています。


他、ギャラリーの裏側なども
SNSにて発信していますので
ご興味あればこちらもご覧くださいね。

https://twitter.com/3count_m
https://www.instagram.com/3count_m

サポートは、あちらの世界での仕入れやパーツ、活動の幅を広げる為の資金にさせていただきます。